対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

棋道戦士0036

2006-03-31 23:28:29 | 棋道戦士
「クッ…と、止まれ」(アムロ)

<使用側>
白番用。

<使用法>
自分の地や模様への、相手の侵略が始まった時に。

<解説>
第3話より。
原作では補給艦の防御に向かおうとするシャアをくい止めるため、アムロが奮闘している時のセリフだが、こちらでの使い方は「せっかくの地模様が荒らされては困るのだよ!」(シャア風)という場合である。

<使用例>
本局は地に拘らず、勢力をある程度活かして、それなりに上手く打てたのではないかと思う。
勿論、ミスは沢山あるのだけど。


白32は重い動き出しなので、白1とこちら側からツメ、上辺とカラミ攻めを狙うところだったか。


白68は図の白1のように打たないと、ここ数手の意味がなかったろうか…。


白90は図のツケコシが手筋。
ツケコシは大好き(?)なのに、何故これを逃したかは不可解。
あるいは左上の白の一団に不安があったからか?


白100は勿論大きいところなのだけど、図の白1のように打ってまずは上辺のキマリをつけるべきだったろうか?
中地としても、右上の白石の根拠としても大きそうである。

黒101から突き出されて、必死の応戦。
「クッ…と、止まれ」
黒122のコウなんて味のある弾力性に富んだ受けも打たれたにも関わらず、上辺とのカラミで攻めながら中地がついたのは幸運だった。

白264とコウダテを探している傍ら、初めて形勢判断。
仮にコウに負けたとしても何とか10目ぐらい勝っていそう。
ということで冷静に大ミスをしないことを心がけ、コウにも勝って勝負を決めた。

(;GM[1]HA[0]KM[4.5]
RE[W+13.5]SZ[19]FF[4]
;B[qd];W[dd];B[pq];W[dp];B[oc];W[qn];B[pk];W[qq];B[qr];W[qp]
;B[or];W[on];B[np];W[ph];B[pm];W[pn];B[cf];W[oe];B[qf];W[nc]
;B[od];W[nd];B[pe];W[of];B[qi];W[qh];B[fc];W[df];B[ic];W[ce]
;B[cg];W[dg];B[ch];W[ei];B[dj];W[ec];B[fd];W[kc];B[cc];W[eb]
;B[be];W[bd];B[cd];W[de];B[bc];W[je];B[ie];W[if];B[he];W[jf]
;B[ff];W[oj];B[nl];W[mn];B[ok];W[rk];B[rh];W[qj];B[pj];W[ri]
;B[pi];W[oi];B[rg];W[lj];B[oh];W[nh];B[ll];W[kn];B[rl];W[ql]
;B[qk];W[rm];B[rj];W[sl];B[kp];W[gq];B[cp];W[cq];B[dq];W[ep]
;B[bq];W[cr];B[br];W[co];B[bp];W[dr];B[bo];W[cn];B[bs];W[di]
;B[ci];W[cj];B[ck];W[bj];B[bk];W[ej];B[dk];W[bi];B[bf];W[jq]
;B[dh];W[eg];B[eh];W[fg];B[fh];W[gg];B[gf];W[ob];B[pc];W[gb]
;B[fb];W[fa];B[gc];W[hb];B[hc];W[jd];B[ib];W[ga];B[kb];W[lb]
;B[jc];W[ka];B[ja];W[jb];B[hg];W[ia];B[hf];W[gh];B[hh];W[gi]
;B[hi];W[ji];B[jh];W[kh];B[hk];W[gj];B[hj];W[fm];B[jg];W[kg]
;B[ig];W[ii];B[jl];W[bn];B[ao];W[kq];B[lo];W[km];B[kl];W[mm]
;B[ml];W[rr];B[rs];W[ik];B[il];W[hl];B[ij];W[jo];B[lq];W[jj]
;B[jk];W[pb];B[qb];W[lr];B[mq];W[mr];B[rq];W[rp];B[sr];W[hm]
;B[jp];W[ip];B[dm];W[en];B[dn];W[do];B[er];W[eq];B[ds];W[fr]
;B[es];W[ba];B[db];W[da];B[dc];W[ed];B[bb];W[ko];B[lp];W[nr]
;B[nq];W[op];B[oq];W[og];B[pa];W[nb];B[mj];W[mi];B[nj];W[om]
;B[pl];W[dl];B[el];W[em];B[cl];W[cm];B[dl];W[fl];B[bh];W[ek]
;B[aj];W[bl];B[ai];W[ns];B[os];W[pp];B[ni];W[li];B[oh];W[oi]
;B[qm];W[rl];B[sp];W[so];B[sq];W[im];B[jm];W[jn];B[ro];W[sn]
;B[gk];W[fk];B[ca];W[cb];B[fs];W[gs];B[cs];W[dq];B[ca];W[ea]
;B[gl];W[cb];B[gm];W[gn];B[ca];W[oa];B[qa];W[cb];B[gr];W[hr]
;B[ca];W[sj];B[si];W[cb];B[hs];W[is];B[ca];W[aq];B[ar];W[cb]
;B[fq];W[fp];B[ca];W[rc];B[qc];W[cb];B[fi];W[ca];B[fj];W[sk]
;B[ab];W[no];B[mo];W[id];B[hd];W[lk];B[kk];W[mk];B[oj];W[oh]
;B[kj];W[ki];B[al];W[bm];B[ee];W[ef];B[fe];W[ja];B[nm];W[nn]
;B[pf];W[am];B[ak];W[ha];B[qg];W[aa];B[ad];W[tt];B[pg];W[tt]
;B[ih];W[ol];B[nk];W[tt];B[kd];W[ld];B[kf];W[ke];B[lf];W[mg]
;B[le];W[kd];B[mh];W[lg];B[tt];W[tt];B[tt])

ガンダムセリフ参照サイト

囲碁の時間制限考2

2006-03-31 01:03:56 | 雑談
前回の「時間制限考」に補足。

切れ負けは「知らない人とのネットでは」ちょっと打てないですね。
慣れても。
やはり時間を利用して何かをやってこないという、信頼関係が対局者同士にないと。
ましてや相手の顔も見ることの出来ない、ネットでは尚更。
怒っても相手には響きませんから。
島谷さんとなら打ってみたい気もしますけど。

今回はプロの時間制限の話。
3/26の朝日新聞夕刊、囲碁将棋欄の青木女流名人のインタビューによると、ほとんどの棋戦の予選が3時間になっているようですね。
国際戦の時間制限に合わせるという名目で、
「国際戦に強い棋士を育てる」
という意味では良いことでしょう。

ただ一方で全部が全部の棋戦を、持ち時間3時間にすることもないのではないか。
中韓に合わせることもないのではないかとも思います。
時間によって勝ち上がってくるメンツが大きく違うことがないとはいえ、国によって、組織によって事情も違うわけですから。

加藤前理事長の改革の一環でしょうからあまりケチをつけたくないのですが、5時間やそれ以上の棋戦がなくなるのは果たして良いことなのか?
例えば3時間じゃ決行できないけれど、5時間あればやってみたい打ち方とかないのでしょうか?

前から繰り返し主張していますが7大タイトル戦全部が全部、同じ形で対局することもないでしょう。
5時間の棋戦、7時間の棋戦(!)、あるいはトーナメントに特色のある十段戦やリーグ。
タイトルごとにもっと色をつけてもいいのではないかと。

インタビューの中で青木女流名人は
「3時間の棋戦だけだと1週間に1局は物足りない。
 一部で良いから5時間の棋戦を復活させて欲しい」
とも仰っています。
こういう意見の棋士は少ないのかしら?

3時間というと手数のより少ない将棋でも「早指し」とされます。
4/4からちょうど番勝負が始まる朝日オープンがこれに当たるのですが。
3時間では例えば一手に1時間以上費やすなんて考えられないでしょう。
長く考えれば良い手が打てるとは限らないけれど、やはり長考の末の着手にはそれなりの重みもあるでしょう。
時間があれば、一回悪くなっても逆転の秘手なんていうのも考えられるでしょうし。
短い時間のせいで、バタバタッと勝負がつくのは寂しい。

深読みすれば、3時間の棋戦にすれば夜戦が少なくなり、棋院の光熱費削減に繋がるなどの事情もあるのでしょう。
あるいは月刊誌「囲碁」で連載していた「加藤理事長の改革」というのに何か書いてあったかな?
棋院が潰れては元も子もないですから、こういう事情にはちょっと口出しできない。
棋士の健康にも、こちらの方がいいでしょうし(笑)。
しかしそれでも…それでも…。

これは多分偏見でしょうが、最近は序盤からゴジャゴチャやる棋譜が多い気がします。
あまり理解できなくて、好きではないんですよね。
もっと鷹揚というか、幅広く布石する碁の方が好みではあります。
あまり序盤からすぐ戦いばかりだと、仕切りなしの相撲みたいで落ち着かない。

どうにかならないでしょうか?

変則ナビスコ杯の元凶?

2006-03-30 19:12:59 | スポーツ
以前ここで批判したナビスコ杯予選の変則ぶり(4チームと5チームのリーグがある)ですが、運営しているJリーグが悪いというより、予選免除を打診された某優勝チームが、免除を拒否したからだそうです。
Jリーグに「少し」お詫びします(笑)。

しかし某チームとしても低予算運営で有名ですから、予選ホーム3試合での収入は馬鹿に出来ない訳で。
若手に経験を積ませるという意味でも、育てる球団としては無為に「手空き」の状態を作ることが出来ない事情を察してください。
アジアチャンピオンズリーグに出られるなら別だったろうけど…。

棋道戦士0035

2006-03-30 00:21:33 | 棋道戦士
それだけの才能があれば、貴様はプロの道を歩ける奴だと思っていた」
「残念だよ」
(ブライト)

<原作>
「それだけの才能があれば貴様はシャアを越えられる奴だと思っていた」
「残念だよ」

<使用側>
白番用。

<解説>
勿論、このセリフは「プロになれる」という意味でなく「碁学の王道を歩む」という意味。
それでもかなり過大評価に違いないけれど。
原作は第9話。

<使用例>
実際に言われてしまったのですよ、victorさんに
当然、こんな芝居がかったセリフではないけれど。

「こないだまでは、プロも歩く道を歩んでいるようでしたが、今はちょっと脇道にそれかかっているようです」
「9級、10級の人達の影響で、狭い方に石がいっていませんか?」
…と。

確かに本局の序盤は不出来だったので、そうかもしれない。
あるいは本当に悪い癖、考え方がつきつつあるなら無理にでも矯正しないといけないが。

victorさんは、白28が気に入らなかったらしい。
ここはとりあえず放置して右辺の石を強化するべきではないのかと。
なるほど。
私は私で、この手でずっと気になっていたツケコシからの切断を防いだので、それなりの意図はあったつもり。
トックリ型で感触は悪く感じてはいたが、弱い石が二つずつ。
それぞれ競り合っての勝負というのが、白26からの方針だった。
つまりvictorさんはこの手をさかんに
「悪手だ悪手だ」
と仰っていたが、私としては方針を一貫して打っているので、悪かったとすればもっと遡らなくてはならないのではないかと思うのだ。
勿論、石の強弱を誤解していたことも苦戦の要因だけれど。

そもそも黒11に驚かされて、それに対応するので一杯一杯だった。
そして局後、
「普通の手ですよ」
と言われて二度ビックリ。
「定石ハズレだからとっちめてやろう」
とは思わなかったけれど、「普通の手」ですか…?

それはさておき、ここで考えたのは、
「黒石が下にいったのだから、白は外を繋がり気味に打って外の勢力を築くのが当然だろう」
ということ。
そしてその具体的な着点として実戦の一間トビか、その一路右のカケかで迷ったのだが、どちらにしても出切られて競り合いになるだろう。
その時に一間トビがより弱い上辺の石の強化に繋がり、打てるのではないか。
それが実戦を選んだ理由なのだけれど、そもそもこれが間違っているのだろうか?


例えば出てきた時に遮らず、図のように上辺は取らせるというような行き方もあったのかもしれない。


あるいは上辺と右辺の石をつなぐなら、こんな感じでどうか。
上辺を強化するのが気が引けるが…。


白18で左辺を捨てる代案も局後に考えたが…、これはさすがに打てない。

さらには白26は上辺の黒もラクにさせない意図だったが、これも図々しいかとかなり躊躇したところ。
この辺に問題があるのだと思うが、具体的にどう打てば良かったのか。
本当は右辺の星一子も巻き込んでゴチャゴチャ打ちたいのだけど、変に触って強化することが怖く、アプローチの見当もつかなかった。

さらに進んで、白40。
これもvictorさんに評判が悪かった。
遅まきながらここにツケ越すことで、右辺の石を攻めるか、あるいは右下になだれこむという狙いだったが…。
確かに結末を読みきらないと、悪い手だという気は実戦中もしていた。
しかし…、いってしまうんですね。


白44で図のようにノビた時の、攻め合いの是非が時間に追われてわからず、白44とヒヨってしまった。
これでは何をやっているのかわからない。
しかし仮に白1とノビた時、victorさんの予定は図の進行だったというのだけど、これは取った三子に外から利かすとしても、右辺の白石が安定して、さすがに白が良いと思う。
チャットでの検討(WINGは図を作ったりして検討できない)を図にしたものなので、どこかvictorさんの表現したかった図と違うのだと思われる。

ともあれ白44。
そして左辺に眼形がないとわからず、「シンを止めた」白56というノー天気な一手の白のダメさ加減に、victorさんの緊張は切れてしまったとのこと。
という状況だから後は、私の方は必死に打ったにしても、あまり検討しても意味がないのだろう。

一応、この戦い11子を犠牲には右上とのフリカワリになったが、厳密に打てば白が全滅していたと思われる。

黒93や黒151はさすがに上手く嫌みをつけるものだなと。

ただ白もただダラダラと打っていたわけではなく、白140で下辺を地にしては、あるいは間に合うのではないかという判断があったから打っていたのだ。
弁明させていただく。

どう打っても勝ちとユルんだのか、白138-148を許したのはどんなものなのだろう。

黒165からvictorさん得意のコウが始まって、さすがに終わりかと思ったが、黒181が問題。
ここのダメが詰まると実戦の白184からの筋があることは、前から狙っていた。
コウを解消し、返す刀で取られていた12子が復活しては勝負ありである。


ちなみに何を思ったか白188という危険な一手を打っているが、仮にここでvictorさんに気づかれたとしても図のような狙いがあるので、良い勝負じゃないか思っていた私はオカシイのだろうか?

(;GM[1]PB[victor]PW[GoEISUKEGo]HA[0]KM[-0.5]
RE[W+R]SZ[19]FF[4]
;B[pd];W[dd];B[pq];W[cp];B[pk];W[fq];B[cj];W[nc];B[lc];W[pf]
;B[qc];W[ne];B[oe];W[of];B[nf];W[me];B[ng];W[oh];B[jd];W[lg]
;B[nh];W[oi];B[ni];W[oj];B[li];W[gc];B[jg];W[ke];B[je];W[kh]
;B[qi];W[qh];B[rh];W[qg];B[ok];W[nj];B[ki];W[jh];B[hg];W[qj]
;B[rj];W[qk];B[rk];W[pj];B[ql];W[nk];B[om];W[ji];B[kl];W[jj]
;B[lk];W[nl];B[ol];W[mm];B[kn];W[kp];B[mo];W[pe];B[od];W[re]
;B[og];W[pi];B[ri];W[qd];B[pg];W[rc];B[nd];W[md];B[ob];W[mc]
;B[ph];W[rg];B[la];W[mb];B[hq];W[hp];B[ip];W[gp];B[io];W[gi]
;B[gd];W[fd];B[fc];W[ed];B[hc];W[gb];B[hb];W[ge];B[hd];W[fb]
;B[lb];W[ma];B[cc];W[cd];B[bd];W[be];B[ac];W[bb];B[cb];W[bc]
;B[eb];W[ec];B[fa];W[ga];B[ha];W[ea];B[cm];W[dl];B[cl];W[ch]
;B[bi];W[bh];B[ei];W[fh];B[eh];W[kd];B[kc];W[dk];B[fg];W[gg]
;B[gf];W[gh];B[fe];W[eg];B[ff];W[dg];B[dj];W[bn];B[dm];W[fk]
;B[fn];W[hn];B[hm];W[gn];B[gm];W[in];B[im];W[jn];B[jm];W[jo]
;B[ih];W[pp];B[qp];W[op];B[nn];W[mp];B[oq];W[nq];B[qo];W[hj]
;B[cq];W[dp];B[dq];W[eq];B[bp];W[bo];B[bq];W[dn];B[er];W[fr]
;B[ds];W[nr];B[eo];W[ep];B[ae];W[bf];B[ba];W[ad];B[qf];W[qe]
;B[bd];W[mi];B[mh];W[ad];B[lp];W[lq];B[bd];W[lo];B[ln];W[ad]
;B[ld];W[af];B[le];W[mf];B[lf];W[mg];B[lh];W[kg];B[kf];W[lj]
;B[mj];W[kj])

ガンダムセリフ参照サイト

囲碁の時間制限考1

2006-03-28 22:35:49 | 雑談
島谷さんの「切れ負け擁護論」を受けて、時間に関する私の今の考えを。

私は「今現在は」切れ負けの囲碁を囲碁と認めていない。
どんなに優勢だろうと時間が切れてしまうと負けというのは、盤面以外の副次的要素の入り込む余地がありすぎると思うから。
いわゆる「時間攻め」というやつである。
秒読みでも同じ時間攻めはあるのだけど、10秒でも20秒でも考える間があれば、エグいことにはなりにくい。
切れ負けは問答無用ですもの。

一方で「今現在は」とわざわざ書いたことからも分かる通り、将来的には
「切れ負けも悪くないよね」
と思うかも知れないという気もしている。
要は「慣れ」だと思うのだ。

思い返せば半年ぐらい前までは、WINGで一番申し込みに多い25手につき10分の時間制限を、「キツ過ぎる」と当ブログで私は喚いていたものだった。
今でも10分だと毎局のように時間に追われる場面があり、満足のできる対局が出来ることは少ないのだけど、それでも優勢な碁を時間切れで失うということは大分減った。
私が上手くなったのか、決断が早くなったのか、あるいは一番ありそうなのは「思考が硬直化してきた」ということなのだろうが、少なくとも以前ほど10分の申し込みに「ゲッ」と思わなくなったのは事実である。
今思い起こせば、時間についてウダウダ言っていた自分が、少し子どもじみていたとすら思える。

将棋もそうだった。
将棋倶楽部24では「早指し」=「30秒秒読み(スタートに1分の持ち時間があるが、ほとんど意味はない)」、「通常」=「持ち時間15分+切れたら秒読み1分」、「長考」=「持ち時間30分+切れたら秒読み1分」とある。
アクセスした当初は、私は「通常」でしか指せなかった。
4段のネット仲間に「早指しで指してみたら?」と言われても、「できませんよ」といっていたものである。

それが今ではどうだ。
「早指し」が今では一般的で、たまに「通常」で相手に数分考慮されると、ちょっと時間を持て余すという有様である。
尤も気合いを入れた対局(レーティングや大会)では、今でも「通常」でしっかり読みを入れて指したいとは思うが、気楽に指すのなら「早指し」が一番。
こうして考えると、自分の変わり様に呆れる。

ならば、早碁も苦にならなくなってもおかしくない。

切れ負けのメリット。
つまり決められた時間には「必ず」終わるという場面が、今の私のネット対局では少ない。
それが今、私が切れ負けを認めることができない一因だと思う。
時間を気にするあまり、思考の海に沈めないデメリットの方が全然大きいから。

一方で島谷さんが仰っている「一手ごとに秒に追われるのは嫌だ」というのは、ちょっと理解できる。

仮に例えとして、1手を酒場での1杯のお酒としてみる。
そして傍らの女性を口説いているとしてみよう。

1杯ごとにお金を請求されてムードを壊されるくらいなら、後でまとめてお金を払いたい。
ただしある金額以上になったら、どんなに良いムードでも「そこで看板」という考え方。
ハシゴ禁止。
これが切れ負け。

一方秒読みは一杯ごとに請求がくるけれど、口説けるかフラれるかの決着までは、キチンとお金を払えばいくらでも延長可能というわけである。

私は一手ごとの請求は煩わしいけど、金額制限で口説けなかったという後悔はしたくないから前者。
そして島谷さんは「金額内で口説ける自信があるから」、後者を選ぶのだろう。
なるほど。
確かに自信があれば、後者の方がムードある時間の過ごし方なのかもしれない。

そういえば切れ負けで打っているのをみたのは、こないだの国際ペア碁を観戦したときのみだが、時間ギリギリでの対局者の手のリズムの良いこと!
あそこで打っていた人たちは「オチそうな女性を時間で逃す」など考えられず、パッパッと手順良く「お持ち帰り」するのでしょうね。

って、そんなことをしたらペアの相手が怒りますか…(笑)?

デスノートな話

2006-03-28 13:01:52 | 雑談
私だけでしょうか?
漫画「鋼の錬金術師」の作画が、「ヒカルの碁」を作画した小畑さんだと思っていたのは。
だって主人公が似ているのだもの(シクシク)。

最近「デスノート」をまとめて読みましたが、面白い。
アキラ竜王が好んでいるのも納得。

しかし内容が青年誌向きではないですか?
設定やキャラクターの性格は少年誌的ですが、ストーリーは入り組んでいるし。
PTAではないけれど、アダルトっぽい雰囲気のシーンもあるし。
今日の小学生はあんな漫画まで読んでいるんですか?

ゼネスさんの記事に便乗してみました。

女子フィギュアスケート世界選手権

2006-03-27 22:41:47 | スポーツ
フィギュアスケート女子世界選手権で村主章枝選手が銀メダル
おめでとうございます。

荒川選手やスルツカヤ選手が不在の中、インタビューにもあるように本人としては決して満足のいくものではないでしょうが、オリンピックの後すぐにこちらに標準を切り替え、オリンピック銀メダルのコーエン選手を破ったのは素晴らしい。
しかしどうしてもトリプルアクセルや3-3回転連続ジャンプといった大技を持ち合わせていない、「安定型」タイプは、優勝したマイズナー選手のように3-3回転ジャンプを持っている選手(私は「爆発型」と呼んでいる)に、MAXに近い演技をされるときついところがあると思います。
仮に村主選手のジャンプミスがなかったとしても9点差をひっくり返せたのかどうか…。
まぁミーハーに近い私がとやかくいう話でもなく、詳しいことは「フィギュアスケート資料室」が解説してくださるでしょう。

中野友香里選手が5位、恩田美栄選手が10位に入りました。
恩田選手は荒川選手、安藤選手の辞退を受けての急遽な出場、ご苦労様でした。

私は中野選手に注目したいと思います。
というのは、彼女ほど先に述べた「安定型」「爆発型」をバランス良く、今備えている選手はいないと思うので。
SP4位から順位を落として5位というから、どんな失敗をしたのかと気が気ではなかったけれど、観てみれば酷いミスもなく、悪くない演技じゃないですか。
周りの出来が良すぎたようです。

トリプルアクセルを決める技術は持っている一方で、コーエン選手のように今季は大崩することもなかった。
足りないのは点数を伸ばすための知名度、格で今大会も泣かされた印象がありますが、それもグランプリファイナル3位、四大陸選手権2位、世界選手権5位という今季の成績で、来季はずっと変わってくるでしょう。
素人目には表情が硬く、暗い印象が変われば、もっと審判の印象も良くなるのではないかと思いますが。
あるいはいっそそういう雰囲気を逆利用した演出で勝負するのも手では?

まだ今季だけしか目立った成績がないので、来季もこのままとは限りませんが、これから過度期を迎える浅田選手や、まずは復調を目指さないといけない安藤選手と違い既に基盤が安定しているので、来季はあるいは中野選手を中心に女子フィギュア界が回っていくのかもとも予想します。

しかしカーリングもそうですが、オリンピックもある年に世界選手権をするウィンタースポーツって…?

古棋書情報06-03-27

2006-03-27 12:00:16 | 棋書
吉祥寺のBOOKOFFに100円コーナーに、aizomechouさんが紹介しておられる「並べるだけで白が上手くなる本4・5子局」が売っていました。

私もこの本を持っているので、もちろんあの後どなたか購入していなければ、まだあそこにあると思います。
囲碁将棋コーナーでなく、その隣の趣味・雑学の棚に混じっているので見落としがちなのかも。

下手から上達してくるとまず2・3子局を打つ立場に。
そこでこの本の姉妹編である「並べるだけで白が上手くなる本2・3子局」から紐解いたのですが、これがサッパリわかりませんでした。
白の打ち方のみならず、黒の打ち方の意味もよくわからない。
加えて「これにて白が打ちこなしている」という最終局面をみても、ちっとも打ちこなしているようにはみえないのです。
そこから白を持って勝てる自信が全然ありません。
もっとも白が石田芳夫プロ、黒が県代表クラスとなれば無理もないと思っています。

対して「4・5子局」の方は白がアマ県代表クラスで、黒がアマ5段クラスでしたっけ?
2・3子局よりは双方が自分のレベルに近づいているので、少し打ちこなされる様がわかりやすかったような気がします。
実際自分が打っていて、出てきそうな局面が「2・3子局」より豊富ですし。
ということで購入予定のある方は、まず「4・5子局」から手に取るのがいいのでしょうね。
表紙が黄色い方です。
「4・5子局」で白を持って勝てるなら、「2・3子局」でも勝てるでしょうし。

具体的な手段を説いている本ではないけれど、並べながら白の立場の雰囲気に慣れる。
そんな本だと思います。
ただまだ私にはレベルが高すぎる模様で、当分の間積読でしょうね。

新刊棋書情報06-03-26

2006-03-26 21:23:39 | 棋書
棋苑図書から「打ち込みと消しの基本」、日本棋院から「なるほど!ひかる手筋」が刊行。

前者は「韓国棋院」シリーズの第6巻だが、何故か今回は棋苑双書でなく棋苑図書ブックス第27巻の形で刊行。
ほとんど表紙や背表紙ぐらいしか変わりませんけどね。
イー・チャンホの「私の中盤戦略」(誠文堂新光社)、「イー・チャンホの中盤戦略1 打ち込みとエグリ」(棋苑図書)で見たような筋が載っていった。
あるいは従来の打ち込み本より、より新しい打ち込みの手法が紹介されている「かも」しれない。

後者は一瞬「ヒカルの碁」関連かと思ったが、無関係(笑)。
週間碁に連載していた講座をまとめたものらしい。
チラッとみたところ、攻め合いの面白そうな問題がならんでいた。
特筆すべきはB6版にもかかわらず、1000円というリーズナブルな価格。
棋苑図書も真っ青!

副題に「再現!人気連載シリーズ1」とあるので、今後も同様の企画か続きそう。
要注目のシリーズが始まったといえるかもしれない。
結局内容次第だが、こういう意欲は実れば評価したいと思う。