対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

今年は秀栄没後100周年

2007-07-31 00:55:26 | 雑談
みなさんは今年が名人中の名人本因坊秀栄没後100年って、知っていました?
私は迂闊にも知らなかった。

日本囲碁大系「秀哉」を読んでいたら、
「昭和52年、秀栄の没後70周年を記念して秀栄全集が発行された」
という内容の記述があり、
「次は100周年だね」
と思ってそれがいつかを計算してみたら、今年だったというわけ。
正確には、今年の2月10日。

実際に誠文堂新光社が、予約販売の形で「秀栄全集」を刊行予定。
ただ棋界の目立った動きとしては、その程度。

日本棋院の「囲碁殿堂資料館」で、特集を組んだのかどうかは知らない。
しかしクラシックでいえば、秀策をモーツァルトとすればショパン辺りの立場の人(?)なのに、ちょっと寂しく感じた。
こんな時こそ日本棋界のバックボーンを振り返り、心新たにすべきだと思うけれどなぁ。

予告編ラッシュ?

2007-07-30 00:15:15 | 雑談
はじめ画伯の新作に合わせて、郷田ヒロコ監督の作品もクランクイン!

と思ったら、私も貼り付け失敗…。
やっぱりサポート外だからダメか…。


はじめ画伯がご好意により、ご自身のサイトに載せてくださいました。
多謝♪

以下、郷田ヒロコ監督のコメント。

記者「同時期に作品を発表した、はじめ画伯に一言」
監督「『3月のライオン』読みました?」
記者「○○棋院については?」
監督「今頃、『囲碁マンガ原作大賞』募集向けの『囲碁の説明会』って、大丈夫ですか?」
記者「今、気になるものは?」
監督「サイトが消えてしまったようなのだけれど、『全国高校生囲碁選手権』向けに売られていた、ペアマグカップがゴッツ怪しくて気になりました」

以上、はじめ画伯への私信を交えて、ブログパーツの実験(汗)。
SF編とアクション編で、変なのが出来たんだけどね(汗)。

これで囲碁ボケやったら、面白いかもね♪

またまたまたプロ棋士発見×2.5

2007-07-29 00:55:55 | 雑談
いつものように、ポンコツチャリに乗って街中を走っていると
チャーン♪
という声が(嘘)。

理由もなく何故か、そこに視線が向いたのである。
みれば目の前には子連れ狼。
正確にはベビーカーを押す、夫婦連れ。

パッと目が合った、横縞シャツにリュックを背負ったのアンちゃんは、確かどっかの碁聖
となると隣におわす女性は、泉美お嬢さん!?
というか他の人だったら大変だ(汗)。

そしてベビーカーに鎮座召しますは…
こ、心澄様ぁ!?
じぃ(何故?!)は嬉しゅうございますぞ。
モヒカンはお止めになりましたか。

といっても私はとりさんみたいに、いきなりフレンドリーには出来ないから、
「碁聖戦頑張って」
とか
「立誠先生が可哀相だろっ(木曜日の棋聖戦リーグで破る)」
とか
「『ゥックンの詰碁』にサインください(手元になかったし)」
とか、一切声は掛けられず。

傍目には目つきの悪いアンちゃんとアンちゃんが、無言でガンを飛ばし合い、すれ違った構図でした(滝汗)。

一気に横田先生から、ゥックン応援派に乗り換えましたよ(現金)。
でも疫病神だかんね、オイラ。
去年碁聖が取れたのは、オイラがヨーダ先生と出会ったお陰よん?

これでピカイチ先生、ヨーダ先生に続いて棋院と関係ない日常で、しかも自転車に乗っていて遭遇したのは、ブログ開設後3度目です。
やっぱり一般ファンとしては、異常かしらん?

ラクラク棋譜並べ法

2007-07-28 00:55:55 | 雑談
とりさんの記事に便乗♪

私の棋譜並べ方法は、至って簡単♪
自分が並べられるところまで、並べる」
ラクチンでしょ♪

極端な話、1手だけでも構わない。
「右上に打つ」という慣習や、隅の大きさに慣れていただきたい。
これは決して茶化している訳ではなく、「碁石を打つ行為を、我が身に溶け込ませる」意味で、心から大事な一歩だと思っている。

早く並べたり多く並べられる人が、必ずしも「強い」わけではないので、焦らず気楽に。
私が良い(?)例だ(笑)。

日付と手数、対局者、所要時間などをメモして、少しずつ増やしていく目標を立てれば、モチベーション維持につながるかも。
とにかく続けて棋譜並べに身構えないようになるのが、とりあえずの最終目標。

並べるときには闇雲に数字を探すのではなく、局面をみて大体見当をつけてから数字を探すのが上達のコツ。
勿論見当をつける材料は、ヨミと今までの自分の知識や経験である。

上手くいかずただの数字探しになってしまったら、まさしくその部分に自分の弱点、勉強不足があるというわけだからそこで中断。
本などで調べ、学ぶモードにチェンジ。
序盤なら定石や布石、中盤なら手筋や死活、終盤ならヨセだろう。
もちろん教えてくれる人がいるのなら、聞いてみるのもいい。

そして再度トライしてみれば、きっと少しずつでも並べられる手数は増えていく。
30手並べられるようになれば、50手並べられるようになるパーツは、その30手までに含まれている。
断言しよう
繰り返し並べれば50手…100手…200手と、自然と増えていくはずだ。

頻繁に新しい棋譜を並べる必要はないが、その辺も好みで。
もしかしたら対局者の棋風が自分とマッチしない可能性もあるので、合わないと思えばサッサと違う棋譜に乗り換えよう。

何故この方法を薦めるのかの理由や続きもあるのだけれど、長くなりそうなのでそれはまたの機会に。
気になる人や「違うんじゃない?」という人は、コメントください(笑)。

新刊棋書情報「模様の荒らし方集中講義」

2007-07-27 00:55:55 | 棋書
韓流 囲碁が驚くほど強くなる本」に比べると、MYCOMのもう一冊の新刊「模様の荒らし方集中講義」はもう一歩。
押し並べて評価の高い「集中講義」シリーズの中の一冊だが、最近はややタイトル依存の傾向があるように思う。
著者は石田芳夫プロ、構成は朴道純氏。

そもそも「模様対策」についての本は比較的多く、また案外「模様派」は少ない。
むしろ模様を張る側が多い私にとっては、「荒らされにくい模様の作り方」の方が興味がある。

第1章で11の法則が示されているが、その法則ごと「次の一手問題」が提示される。
それに3つぐらいの選択肢が与えられ、その選択肢ごとに何故正解不正解なのかの解説がされる。
ここまではありきたりではあるが、問題ない。

しかし肝心な何を基準にして、どの法則が発動するのかという解説がない。
一応第2章以降の練習問題で、それを体感する形になってはいるが…。
結局「読み」と「習うより慣れよ」に依存するのでは、「法則」とは呼べない。
体系化されておらず、「標語」の域を出ていないのが実情。

テーマは石田プロの実戦を中心にしており、そこまでの手順が示されるのは悪くない。
それなりに丁寧に作られていて、低段クラスに有益な本とは思う。
が、どうしても漂う「イマイチ感」を拭いきれなかった。

新刊棋書情報「韓流 囲碁が驚くほど強くなる本」

2007-07-26 00:55:59 | 棋書
MYCOMから
韓流 囲碁が驚くほど強くなる本 ~誰も言わなかった38の法則~
が刊行。
薫鉉プロ、李カン求氏による共著で、翻訳者は洪敏和さん。
この方らしい。
巻末の訳者紹介の欄でメールアドレスも公開しているので、励ましの言葉を贈りましょう(笑)。

ただしタイトルは原著の訳かどうか不明だが、不適切。
サブタイトルの「法則」に至っては、らしきものはどこにもない(汗)。

基本的には1996年末から1998年初頭に日韓で打たれた対局のうち、一局をピックアップ。
薫鉉プロがその中の面白そうな局面を解説して1テーマ、という流れになっている。
李カン求氏がインタビュアーで、対話形式。

テーマは大局観や好手の発見法、ヨセのテクニックからポカまで多彩。
合間にプロの囲碁観や日常、棋士評などが語られる。
呉清源プロの「21世紀の碁」をどう思っているかなど、率直に語っていて非常に面白い

「客観的にみて劉昌赫プロの力は、王立誠プロより上」
などの評は、日本では聞けまい。
また解説も変にアマチェア向けのレベルダウンはせず、プロのストレートな見解を述べているので内容が濃い
ただ紹介文の「アマの知らない上達法」云々のくだりは、インタビューの枕やオチに、サラッと語られる程度なので過剰な期待はしない方が良い。

約10年前の棋譜の解説というのに、不満の向きがあるかもしれない。
周鶴洋辺りがようやく頭角を現し始めた頃で、李セドル朴永訓といった棋士は当然出てこない。
これは原書が、1997年頃の「週間囲碁361」という雑誌(?)での連載をまとめたものだからと理解されたい。

対話形式ゆえ文章が多いに関わらず、図も豊富なのは良い。
ただ全て全局図なので、部分戦の話が多いのにかなり小さめ。
私は気にならないが、年配者からはここにも不満が出るかも。

取り上げられた対局の棋譜を、2譜に分割して巻末に全て掲載したのは至り尽くせり。
棋譜集と考えてもリーズナブルで、この辺はかなり評価が高い。

全体的に棋書に珍しく充実しており、初めて手にとったた時は興奮のあまり、
「『韓流』という言葉に拒否感のない、有段者は迷わず『買い!』」
という紹介文を載せようかと思ったが、上記のような欠点もあるので多少は迷った方が良いか(笑)。
出来ればもっと早く、翻訳されて欲しかった。

ただ今年発売された本の中では屈指の面白さであることは間違いなく、値段以上の満足が得られる一冊だと思う。

新刊棋書情報「東大囲碁教養講座」

2007-07-25 00:15:15 | 棋書
東大囲碁教養講座
(光文社新書:石倉昇、梅沢由香里、黒瀧正憲、兵頭俊夫共著)は一般書にカテゴライズされているので、趣味実用のコーナーでなく新書コーナーでお探しください(笑)。

昨年東大で開講した、「囲碁教養講座」のテキスト。
率直に言って、この本は初心者が実際にこの本から入門して評価すべきだと思う。
またその評価や成果によって変化すべき、ノウハウのプロトタイプに過ぎないとも言える。

私は一応、初心者でない。
だから評価できる立場にない。

しかしながらそれを断った上で、序章や第1章で述べられた目的、コンセプトやメソッドには賛同の意を示したい。
もう少し詳しい内容は、とりさんのブログこちらのブログを参照にしてください。

まだ講座そのものが、開講してから1年と少ししか経っていない。
これから先5年ぐらい経ってこの講座を受けた生徒が、囲碁を「今も親しんでいるかどうか」(ココ大事)のレポート、詳細な報告を期待したい。
その上で目的や方法だけでなく、実践の場をどう作るのかといったハードの面まで踏み込んだ続刊、改訂版が出ることを強く望む。

なお余談だが、入門の柱となっている「石埋め碁」とは、メイエン先生の説く「最も原始的な碁」純碁のこと。
この「純碁」について有段者は、コチラのサイトや「王銘エンの囲碁ミステリーツアー」などを参考にすると、より理解が深まる。
「囲碁ミステリーツアー」のライターでもある高見亮子氏が、「東大囲碁教養講座」にも参加している関係もあるのだろう。

囲碁をコミュニケーションツールとして広めた安田泰敏プロは、どちらかが決まった数の石を取ったら勝ちという「ポン抜きゲーム」で、子どもを「刺激」し親しませようとした。、
それに対し東大講座では、囲碁の歴史(?)を追体験することで囲碁に慣れる、という導入をはかったのは興味深い対比である。

「囲碁やめようかな」治療法

2007-07-24 00:55:55 | 雑談
続き

実際は敗局にこそ、上達の種がある。
そんなことはわかっている。
だが頭で分かっていても、なかなかそう落ち着き振り返れないもの。
ましてや高段でもないと相手に上手く打たれるより、明らかなポカで一局を失うことが多い(私だけ?)から、尚更落ち込むのである。
ポカへの対処法なんてないですから。

囲碁に真摯な人ほど、この気分に陥りやすいのが皮肉。
とりさんも書いているように、こういう人(私も)ほどプロの碁もよくみていて
「イメージしている碁」
というのがある。
しかし力がないと、そのイメージから大きく離れた碁を打つ相手にも、容易く負けてしまう。
「何でこんなに研究しているのに、こんな碁に負けるのか?」
結局は相手への敬意が足りないのと、咎める力が伴っていないからなのだが、それを認めることがまた「辛さ」に追い討ちをかけるのだ。
ましてや負かされた相手のマナーが悪かったりしたら、もう…やってらんねぇよ!
「少し上手と打つのが良い」
といわれるのは、その辺の事情もあるのだろう。

逆に勉学派でなく実戦派の人は、変な(?)理想がないのでこの感覚はないかもしれない。

私なりの対処法としては、
「『どんな形でも、石が盤に打たれればそれは碁』と相手を尊重し、しっかり考える」
「悔しさをバネに、きちんと咎める手を研究する」
と同時に
「囲碁にもっと気楽に取り組む」。
ネット碁の段級位や勝敗に拘泥しない方が、無難なのかもしれない。

それでもストレスが溜まるんですよね、囲碁で負けるのって。
昨日も寝床で自分が打てばよかった手を閃いて、眠れなかった。
全く罪なゲーム。

まだとりさんのお仲間なんて、プロに質問する機会があるから良いですよ。
私なんて全部自分で反省、自分で解決だから、2倍3倍のストレスですわ。

今日の名言碁は勝たなくてもいいんだよ。別によ」(出雲屋流

「囲碁やめようかな」症候群

2007-07-23 00:16:10 | 雑談
とりさん
「以後、囲碁やめようかな」
弱音を吐いておられるお仲間と、その方への励まし(?)を書いておられた。

私もお仲間の気持ちに深く共感。
というか、今まさに軽くそのモードかも(汗)。
読者のみなさんも同様の気分になったことは、1度や2度ではないのではなかろうか?

他のブログでも
「囲碁やめます」
という発言を、時々目にする。

ところが不思議なことに、将棋ではそれがない。
私自身も
「将棋やめようかな」
と思ったことはない。
将棋はあくまで、
「やりたい時に、やればいいゲーム」。

プロでもないのに「やめようかな」は、囲碁特有の病気、症候群のようだ。

まぁ、理由はハッキリしている。
囲碁の方が真面目に取り組めば取り組むほど内容があり、研究にも対局にも膨大な時間が費やされるから。
それが囲碁の魅力でもあるが…。
そして負けると
「これらの時間が、全て無駄にだった」
そういう強い虚無感に襲われるからである。

(続く)