対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

女子フィギュア選手名前の法則

2006-02-28 14:05:27 | スポーツ
荒川静香、安藤美姫、浅田真央、伊藤みどり、恩田美栄。
みんなア行だ。
彼女達に続く若手には太田という選手もいたように思う。

次点はサ行。
村主章枝、佐藤有香。
もちろんそんな法則お構いなしに、中野友加里だって応援してますよ。
名前ではマ行が強いようだ。
これからはM.A.対決を中心に動いていくのだろうか?

イナバウアーと囲碁

2006-02-27 17:29:15 | スポーツ
俄に認知度が高まっている荒川選手のイナバウアーだが、囲碁で言えば大ナダレ定石ではないかと私は思っている。
あの流線形のフォルムとピッタリ。
星からのツケオサエ定石も捨てがたいが、あちらはキャメルスピンかレイバックスピン、あるいはシークエンススパイラルかしら?

しかしイナバウアーの特徴に思える上体反らしは副次的なもので、踵を向かい合わせ、一方の膝を曲げている形状が実はこの技の肝であることが判明。
上体反らしはバランスをとるためらしい。
荒川選手の美しい姿は、彼女一人のもののようである。

カーリング認識改メ

2006-02-27 01:06:34 | スポーツ
ちょっと前に書いた「カーリングの性差」という記事だが、私の認識不足であった。
やはり男子のカーリングをみると、競技の性質が全然違う。

女子のショットだと
「ツッ………コン!コン!」
という感じで石がぶつかるのだが、男子は
シャーッ!バコーン!ガンッ!ガンッ!
といったように、強いショットの多彩さが違う。
女子だとダブルテイクアウト(石を弾いて、相手の2つの石を円の外に出す)のも難しいが、男子ではダブルはおろかトリプル以上も頻繁にみられるようである。
女子でも対抗できないことはないのかもしれないが、戦略が相当変わってくるだろう。

ビリヤードのブレイクショットのように、思いっきり球(石)をぶつけるショットが女子にみられないので、
「そういう『後は野のなれ山となれ』的な、無責任さは御法度なのかな」
と疑問に思っていたが、同時に強いスピードでコントロールされたショットを、放てないということもあるようだ。

特に男子の場合、大差でリードしている際に
「自分が先攻の時は、相手に一点与えても構わない」
という戦略をとると、本当に石を円の中に溜めるのが難しく、みていてセツナクなる。
ある意味、女子テニスの方がラリーが続くから男子より面白いように、カーリングもショットに限界がある女子の方が、男子より面白いのかもしれない。

男子回転とトンバの言葉

2006-02-26 12:22:30 | スポーツ
元アルペンのスーパースター、「爆弾男」の異名をもつアルベルト・トンバ選手が開会式の聖火選手を務めた後、朝日新聞のインタビューに答えてこういっていた。

「旗門を通過できるかどうかは、運不運のところがある」

アルペンは旗門の間のコースを、通過していく競技である。
素人目にはそれは当然、基本的、当たり前なことのように思える。
しかし、0コンマ100秒を争う玄人の戦いはギリギリのところで行われているので、むしろその基本ですら運不運で決めざるを得ないほど極限まで切りつめないといけないのだと、このインタビューは印象に残っていた。
まさかそこまでとは思いもしなかった。

今回の男子回転の佐々木選手のコースアウトの時、再びその言葉を思い出す。
この記事を読まなかったら、
「何であんなところで旗門をまたいだりするんだ」
と思ってしまったかも知れない。
スピードスケートの転倒なども
「何であんな何でもないところで転ぶんだ」
と思ってしまうかも知れない。
しかし実は素人には簡単にみえるところほど工夫の余地があり、そして玄人の深い追求があることを、素人は忘れてはならない。

皆川選手の4位、湯浅選手の7位もどちらかと言えば残念には違いないが、同時にそのレベルで争えていることをただ凄いと思う。
一回、コースから外れながらも滑りきった生田選手も含め、初めて「日本人アルペン選手も凄い」という深い感銘を受けた、アルペン男子回転だった。

農心杯優勝

2006-02-25 21:39:48 | 雑談
もう昨日の話だが、囲碁国際団体戦である農心杯で日本が優勝したそうである。
その快挙の立て役者は、最後に3連勝をして中韓をブッコ抜いた依田プロ。
正直第3ラウンドが始まった時は、優勝条件の厳しさから荒川選手の金メダル以上に期待していなかったが、それを見事に裏切ってくれた。
特にこの大会で無敗を誇っていたイー・チャンホを撃破したのは凄い!

おめでとうございます。

最終戦の棋譜をみる機会があったが、白6までの黒は加藤先生が得意としていた布石。
ちょうど今並べている棋譜もこの出だし(ただし白の一方が三々)なので、驚いた。
タスキの布石そのものをあまり見かけないのだけど、よくある布石なのでしょうか?
黒7で左下にコスむ形やその一路下にケイマする形が加藤流なのだが、ここが二間高バサミなのは、秀策流における秀策のコスミが、現代では二間高バサミなのと通じるのかしら?
加藤先生が背中を後押しをしたような勝利に感じられた。
「それなら去年も後押ししてくれれば」
といわれそうだが、そこは加藤先生と共通点の多い依田プロだったからということで…。
イー・チャンホも不出来な感じだが、「魔物にとりつかれた」というより、今までのイー・チャンホが魔物そのものだった気がする。

CSK杯や去年の農心杯をみても、団体戦ならまだ中韓と勝負できているようにみえる。
今回は例えば韓国側にチョルハンやセドルプロがいなかったということを考えても、単純にこの勝利が日本の復権には繋がるというわけにはいかないだろうが、それでも何らかのヒントがこの団体戦にはありそう。
上手く分析して、個々人の糧に転化していただきたいものである。

棋聖戦は…、勝敗はともかくもう少し長くみたかったのが本音。

追記:今回の農心杯は羽根直樹プロも活躍していましたな。
銘記しておかないと、忘れてしまう…。
羽根プロがタイトル挑戦の可能性のある直近の棋戦は…本因坊?碁聖?

N.Y.タイムズに物申す-女子フィギュア-

2006-02-25 03:02:11 | スポーツ
アメリカのニューヨークタイムズが、今大会の女子フィギュアについてこう書いた。
「荒川は優雅な演技ではあったが、卓越してはいなかった」
「今回は誰が金を取ったかではなく、誰が取れなかったかという観点から記憶される五輪になる」
アメリカの連続金メダルを阻まれた負け惜しみの感が強いが、まるっきり見当外れというわけでもない。

確かに今回の荒川の金メダルは、高難度の技を軽快に連発した、前回大会のサラ・ヒューズや前々回大会のタラ・リピンスキーとは異質のものである。
自分の前に演技したショートプログラムトップのサーシャ・コーエンの失敗を踏まえ、競技中も自分の演技の細かいズレを機敏に察し、出来る筈の3回転-3回転のジャンプをとっさに封印した判断。
リスクを伴うMAXではなく、後に演技するスルツカヤの持ち技を考えて、微妙にプレッシャーをかける得点をキープするという演技。
自分に万が一のことがあっても、すぐ後に安定感がある村主が控えているというのも、無意識とは思うが絶妙な計算の上になりたっていたのではなかろうか。
いわば勝負師の演技で、既に書いたとおり「感動」という点では2004年の世界選手権に及ばない

では今回の荒川が米紙の言うとおり「卓越していなかった」のか?
違う。
むしろ今回のような勝ち方のほうが、勢いに任せた世界選手権時の荒川や、ヒューズ、リピンスキーより「強い」と感じるのだ。

囲碁で例えてみよう。
今回の荒川は華麗な好手妙手を連発したり、大石を撲殺する碁ではなかった
むしろサラサラ打ち、相手の応手に適切に対応し、ガッチリ2目ほど残す。
一見、「魅せる碁」ではない。
しかしこういう碁の方が対戦相手に「強い」「敵わない」とより感じさせるものである。
昔で言えば秀策、今ならイー・チャンホか。
こういうことは本当に実力、地力がないとできない。

世界選手権時の荒川や、ヒューズ、リピンスキーの演技を「シンデレラ」とするならば、今回の荒川の演技はまさしく「女王」の演技と言える。
この辺は男子シングルを制した、プルシェンコとも通じるところがある。
彼の演技も「魅せられた」というより、「強いな」というものだった。

そもそも世界選手権とオリンピックを制したという偉業が、後世に評価されないなどということがあろうか?
断じて「記憶に残らない金メダル」などではなく、むしろ「荒川のための」といってもいい大会だった、とすら思う。
私は荒川のショートプログラムのフィニッシュを、決して忘れないだろう。

余談:
本格的に冬季五輪を観るようになったアルベールビルの女子フィギュアは、クリスティー・ヤマグチと伊藤みどりの激闘だったから良く覚えている。
クリスティー・ヤマグチの決めのポーズは、私のモノマネの持ちネタでもある?
しかしリレハンメルの金メダリストがどうしても出てこない。
気になって調べてみた。
ウクライナのオクサナ・バイウル。
確かに「記憶に残っていない」。
何故ならケリガン事件という余計なファクターが、この大会には付きまとっていたから。
結局、記憶に残らなかったとしても、悪いのは「フィギュアをチンケなドラマに仕立てる」、アメリカのマスメディアだったというわけ。
でも実はサラ・ヒューズとタラ・リピンスキーも区別できなかったような、私の頭にも責任はありますがね。

験担ぎ

2006-02-24 16:50:03 | スポーツ
私はお馬鹿なので、応援する選手やチームのために験を担ぐことがよくある。

今回の女子フィギュアも例に漏れなかったが、その中の一つが
「パスタを食べる」

フリー第3グループ滑走前の製氷中に作ったアラビアータモドキは、唐辛子を入れ過ぎてやや失敗。
唐辛子にムセ返りながら
「パスタ一つ作るのもままならない人もいるのに、様々な技を成功させて全世界を魅了するフィギュアスケーターは、なんて凄いのだろう」
と感嘆し、また一つ大きくクシャミをしたのでありました。

女子フィギュアスケート

2006-02-24 07:48:21 | スポーツ
2004年の世界選手権の時と違ってドキドキ感が強く、満足に演技に浸ることができなかった。

最初に登場した安藤選手は果敢に4回転サルコーに挑み、残念ながら失敗。
その後も上手くまとめることが出来ず、本来の力を出し切れなかった。
ある意味、荒川選手や村主選手にかかるマスメディアからのプレッシャーを、身代わりに一身に受けてくれたとも言える。
期待された結果が出なかったことで色々言われてしまうかもしれないが、それは言う側の勝手な言い分。
彼女は彼女のできる範囲で頑張ったと思う。
たまたまオリンピックの時期と、彼女の調子のリズムが一致しなかっただけである。
これからドンドン、大人のスケーターになっていくだろう。
まだ18歳だし、まずはゆっくり休んで、またスケートの楽しさを思い出して欲しい。
荒川選手だって長野の初めての五輪の時は、観客の印象にも残らず、さらには次のソルトレークには出場すら出来なかったのだから。
私はタイプだったのでずっと応援していたけど、それでも荒川選手が
「このまま消えてしまうのでは」
という思いすらあった。
それ比べれば、安藤選手には素晴らしい可能性が残っている。
続けていれば、きっと良いことがあるに違いない。

2番手の荒川選手は安藤選手、あるいはその前のサーシャ・コーエン選手の演技を受けて、本当にドキドキだった。
出だしの3回転-3回転は決行せず3回転-2回転。
その後もしっかりミスしないことを心がけた演技のように見えた。
結果、世界選手権のような心を揺さぶるような演技(それはショートプログラムで味合わせてもらったが)というより、より勝負に徹した、より完璧さを追求した演技だったと思われる。
3人を残して1位!
しかし余力を残しての演技だったので、
「後のスルツカヤに抜かれる可能性がある」
と、ファンにあるまじきことを思っていたことを、ここに告白する。

3番手の村主選手もしっかりと自分の演技を終えた。
演技者としての知名度ゆえか、ショートプログラムの時と同じように点数は伸びず、この時点で3位に留まったが、
「笑顔で終えられる演技を見せて欲しい」
という私の願いは聞き届けられた。
地顔が泣き顔なので、笑顔という感じではなかったけれど(汗)。
その完成度は荒川選手以上だったと思う。
それにしても四大陸選手権優勝のバリューはそれほど高くないのね…。
私は村主選手が荒川選手に肉薄してもおかしくないと思ったのだけど。

そして最後の女王スルツカヤ。
日本人選手を除けば、素晴らしい演技がみたい選手No.1である。
そこまでの苦労も前から知っていて、深い共感を覚えていた。
荒川選手を抜いて欲しくない気持ちと、それでも失敗した姿をみたくない気持ちで複雑。
結果は失敗して…3位。
うーん、コーエンより上だと思うし、上にいって欲しかったのに…。
でもあなたの演技はずっと忘れません。

こうして荒川選手の金メダルが決まった!!!!!
正直、
「やったぁ」
というよりは、選手でもないのに「ホッ」とした気持ち。
とにかく、無事演技を終えてくれたことが嬉しく、それだけでお腹一杯である。

それにしても荒川選手を長野で追っかけ(脚色してます)ていた当時、まさか8年後に「余力を残しての」金メダルをとるなんてことは考えもしなかった。
先に書いたように「このまま消える」不安の方が強かったのだから、2004年の世界選手権優勝だけでも驚愕だったのだ。
なんだか夢というか、同じ荒川選手の偉業とはまだ実感できないのが本音。

ともあれ
font>「荒川選手の演技による、荒川選手のための、荒川選手の金メダル!」
「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」
今はそれだけである。

新刊棋書情報06-02-23

2006-02-23 19:44:05 | 棋書
石田芳夫プロの「定石のビフォー・アフター」が店頭に並んでいる。
名著「定石がわかる本」を凌ぐ出来を期待していたが、残念ながら石田プロの勧める定石の使用条件と、定石後の狙いを列記しているだけという印象を受けた。

もっとも「定石がわかる本」や、他の基本定石の本をを読み終えた人が、次のステップとして読むには、丁度良いかもしれない。
基本定石事典」は使い方が難しい本なので。
使い勝手の良い頻出定石や、少し背伸びした大型定石がコンパクトにまとまっているとは思う。

NHKに女子カーリング選手団出演

2006-02-23 03:53:53 | スポーツ
NHKに女子カーリング選手団が登場。
昨日の出演予定というのはキャンセルだったのかな?
おかげでビデオに録る事ができましたが。

リザーブの寺田桜子選手も初めてみた。
元気娘でプリティ。
実際の競技風景は観る機会がなかったが、この選手も気に入った!

選手団全体としてはやはりテレビ慣れしていないので、ギコチなさは目立ったが、それ以上に小野寺選手が
「メダルを目標にやってきたので、それが達成できなくてすごく悔しい」
と繰り返し述べ、全体的にトーンが低かったことにアスリートとしての矜持をみせられて印象深かった。
だから軽々しく「まだこのチームで続けます」とは言えないのだろう。
ここまでの苦労から出てくる、「普通の女の子に戻りたい」という気持ちもわかった。
あのキュートな笑顔を見たかった、我々の期待した画とは違うかもしれないが、しかし私はその予想もしなかったアスリート魂に、さらにファンになってしまった。

また「日本で盛り上がっているらしいですが」と、今ひとつこちらの様子を信じきれない雰囲気も理解できる。
実際、今少し注目されているとはいえ、移り気な世間ではその熱も少し経てばすぐ冷めてしまうだろう。
日本カーリング協会主催のカーリング教室は、7月までアッという間に定員が埋まったそうだが、この現象も「ヒカルの○」がブームになった某ボードゲームを彷彿とさせる。
その埋まっている7月ぐらいまでが、実際に普及という意味では「勝負」かもしれない。
しかしこれらのブームを持続あるいは定着させるのが至難というのは、我々の良く知るところでもある。
頑張ってほしい。

「チーム青森」は今後、日本選手権優勝を目指す。
そこで優勝すると青森で開かれる、次の世界選手権の出場権を得られる可能性が高い。
そこからバンクーバーを目指す、という形になるのではという意見もある。
ともあれ「チーム青森」だけが日本のカーリングチームなのではないし、どちらにせよ私が出来ることはミーハーファンとしても、この競技に興味を持ち続けることであると思っている。

日本選手権、あるいはせめて世界選手権でもNHKで放送してくれないかなぁ。
生活指導の先生の所属するカナダや、激戦を繰り広げたのスウェーデン、スイスらがどんな戦いをするのか、残されたオリンピックの決勝や準決勝も観たい!