対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

第3次猿十番碁第2局 第6譜

2010-03-30 22:29:52 | 棋譜
実戦図5(158-178手)



「さぁ、捕り物!」
前回書いたが実際に打っている時は、
それほど「捕ろう捕ろう」とは思っていなかった。
正確に目算していたわけではないが、
黒がどこかウッカリ捕られたりしなければ、
コミもあるし、今の地合で足りていると思っていたから。

だから何より黒159で全体が連絡したのが大きく、
ここで勝てそうな気がしてきた。

しかしhexaさんが
ただでは勝たせてくれないのはいつものこと。
白168から必死のコウ。

実戦図6(179-190手)


打たれた時は多少動揺したが、
よく見てみれば、このコウ勝ち
しかも中央の攻め合いに勝つのは無理そう。
となれば、ここも捕られさえしなければいいので気楽だ。

だから黒185と白186の交換だけでコウを取り返し、
白190と生きられたのはウッカリなのだけれど、
ウゲッ!」
と思った一方で
「ま、しゃあないっすね」
と割り切るだけの余裕があった。
黒179白180の交換は損コウっぽいし、

コウに勝った後まだ右辺も、左上の一団も狙える。

新刊棋書情報「楽しい実戦詰碁」

2010-03-29 21:29:51 | 棋書
MYCOMの新刊「楽しい実戦詰碁」だが、
内容は実戦詰碁というより、
「地中に手のありなし」を問う、
どちらかというと手筋問題集だ。
月刊碁学から発売されていた同名の本の再版。

もっとも広義には死活だけでなく、
手のありなしを問う問題も「詰碁」と称することもあるのだけれど。
私だったらタイトルを
「壁にスキなし?地中に手あり!」とでもするなぁ(謎)。

「地中に手あり」とは文字通り、
一見そのまま確定地と思いそうな地に、
実はセキにする順や、地の一角が破れてしまう、
そんな手段が残されているというもの。

本書では単純に「地中に手がある」問題を並べるのではなく、
実際は「手がない」問題も含まれている。
ノータイム詰碁360」の第3部「実戦編」の形といえば、
分かってもらえるだろうか?

初級編、中級編、上級編各60題の計180題。
解答は2図程度。
決してネット碁初段クラスの私にも難しいとは思わないが、
早速最初の1問目、2問目を間違えてしまった。
てへっ!
一応、ネット碁初段前後向きとしておく。

私のように終盤、つい手段がないと判断して、
思わぬ逆転を喰らうような人には、学ぶところの多い本。
今はもう形勢判断して、差がそれなりにあったら、
ヤバそうなところは全部補強するようにしてますがね(汗)。

オーソドックスながら出題形式、テーマが他にあまりないので、
量も含めて問題集としては、まずは申し分ない内容だと思う。

みんな知っている

2010-03-28 22:00:52 | スポーツ
トリノで行われていたフィギュアスケート世界選手権2010

昨日の深夜の時点で、
もう一人の郷さんのエントリータイトルで結果はわかってしまったけれど、
内容に関しては他のブログや記事もみずクリーンな気持ちで、
ただただタラソワコーチの悲願である幻のプログラム
『鐘』を浅田選手が完成させることを願って画面を見つめていました。

目頭が熱くなったよ
おめでとうございます

どう評価されようと
「幻のプログラム」がここに幻じゃなくなり、
一つの素晴らしい作品として完成をみたことは、
みんな知っています
それが凄い嬉しい

今回の「完勝」がまた未来に羽ばたく第一歩だと信じて疑いません。

新刊棋書情報「中野詰碁」

2010-03-28 19:50:56 | 棋書
碁で中野というと日本棋院中部本部の"童顔"中野寛也プロや、
アタリにつっこむプロもいる」で有名な(?)、
ブロガーでもある関西棋院の中野泰宏プロを思い浮かべるが、
誠文堂新光社から出版された「中野詰碁」は
副題の「アマによるアマのための」の通り、
アマチュアの中野祥孝さんの詰碁集。
すみません。存じません(汗)。

といっても侮る事なかれ。

問題はランクDからSまで5段階に分かれるが、
私がヘボなのもあるけれど、
Dでも珍しい形でちょっと筋がすぐに閃かない。
あまり形が煮詰まっていない問題が多いように思う。
一応、対象はネット碁3段以上向きとしておく。

前半に問題がずらりと並び、
後半に解答がまとめて記されているという、
いわば加田詰碁の方式。
ただしオール黒先統一。

大抵は正解と失敗の2図からなり、多くて8図程度。
図はかなり大きめで文字の量は2、3行程度と少ないので
年配の方にも見やすい反面、若者には余白がやや多く感じる。

ランクD(34題)
ランクC(28題)
ランクB(16題)
ランクA(23題)
ランクS(9題)

の計118題。

解説がシンプルなので、
問題の面白さが感じとれないと楽しめないかも。
そういう意味ではやや詰碁マニア向け。
ただし詰碁好きは相当ワクワクすると思う。

装丁も誠文堂にしてはスッキリしていて好きだ。

山崎バニラさんの本棚拝見

2010-03-27 23:13:25 | 将棋
将棋好きで知られる活弁士の山崎バニラさん。
大逆転将棋の司会を務めているのは既にこのブログでも書きました。

今日、放送された日テレの「メレンゲの気持ち」内、
ビューティフルライフ」を偶々見ていたら、彼女が登場

ちょっと将棋関連のネタを期待していたら、
でましたでました♪

直接将棋の話は出なかったけれど、
紹介された彼女の寝室の机の上には日本将棋連盟の免状がデーン
そういえば将棋免状を取ったという話を、将棋世界か何かでみたような。
いや彼女のブログでかな?

そして本棚中段の右端には将棋本の一角が。



チラッと映っただけなので詳しくはわかりませんでしたが、
上の本は背表紙の「右玉」の字が目立つので、多分間違っていないはず。
しかし「右玉」とはまたカルトな戦法を…。
プロでは糸谷プロが使うことで有名らしいですが、
汎用性が高い反面、使いこなすのが難しい戦法と言われています。

この本の著者もアマチュア(安食プロの旦那さん)だし。
でもこんな本を持っているほど
本格的に取り組んでいるっていうことでもありますね。
すぐこんな本の画像を貼れるオイラも相当なもんだ(笑)。

活弁士をやる前は歌手をやったり、バックダンサーをしたりと、
色々苦労しているようですが、応援したくなりましたよ。

第3次猿十番碁第2局 第5譜

2010-03-26 09:29:12 | 棋譜
実戦図4(126-157手)


白128はずっと打っておきたかったところで、
先行されて少々焦ってしまった。
尤も黒から打つと後手を引きそうなので、
タイミングがわからなかった。
ただ白もここ打つなら130のスベリで、
それなら次に129が狙えるのではないだろうか?

白地は少ないが見た目ほど黒地もあるわけではないので、
「中央がふくれてはタマランチ」
と不安一杯ながら黒131。

更に白134に右上、青で囲んだ辺りが怖いのも無視して、
黒135とプレッシャーをかけた。
黒141と中央を切り離して上手くいったようだが、
赤の石がダメヅマリでここも怖い。
しかし白150に黒151と打ててちょっと一安心。
そして黒155と連絡して二安心である。

こうなると前譜でヒヨったように見えた、
黒△(121、125)が活きてきている。
黒157とマゲて、さぁ、捕り物

第3次猿十番碁第2局 第4譜

2010-03-24 22:45:59 | 棋譜
実戦図5(68~91手)


左上黒69のワタリが
黒△(黒51)を打った時に気がついた手段で、
この保険があったから強くデギっていったわけ。
もっとも貧乏ワタリに近いから自慢できるような形でもないが、
それ以上に白の形が悪いので、
ここはスタート時点から少なくとも、
黒は悪くなっていないという感触があった。

白74に対して、黒75は、
左下を強化しつつ、裂いてデる気分。

それに対して白76がまた私の考えにない手で悩まされた。
hexaさんは
「角野卓造じゃねぇよ」
というギャグを言いたかったらしいが…。

「カケられたらオセ」
のセオリーからすると黒89だが、、
やはりあまりにカタいところに近づき過ぎているようにうつり、
黒77と打ち込んでみる気になった。

hexaさんは大きく勝ち越している気楽さからか
白80と奔放そのもの。
この辺りの成否はよくわからない。

まぁ、黒も91とツメてカラミ模様になっては
そんなに不満はない。

実戦図5(92~125手)


白102でまたhexaさんが
「時をカケる少女」
とノタマう。
最後に私がコケるのを期待できるから、余裕だねぇ。

局後、hexaさんはこの手を後悔していたが、
この手は悪くないんじゃないかな。

むしろ黒が107から109とデギった順が、
シチョウ有利とはいえ、その後の狙いと一致せず、
手順に載って白120とヌカれてはおかしい。
また黒125もこの辺りに備えておけば安心とはいえ、
ちょっとヒヨった感じもする。

第3次猿十番碁第2局 第3譜

2010-03-23 23:55:55 | 棋譜
インターバル空きすぎちゃって、
どこまで書いたか忘れちゃったよ。

えっと、第1譜第2譜ときて…。

参考図3


この局面では参考図3白1から黒4みたいな順を想定していた。
序盤だから白3のコウは争えないんじゃないかと…。
それで黒4まで黒は眼形が作りやすく、
ここで早収まりすれば、荒らしの主張は一応通った形。
それでいいのかどうかはよくわからないが、
まぁ、方々を稼いではいるし、コミもあるし…。

実戦図3


ところは実戦は白42。
上の参考図3で黒4が眼形の足しになるなら、
それを奪おうという意味でより厳しい…か?

参考図4


こういう形は参考図4の黒1とコスミツケる順があれば、
上々ではあるので真っ先に考えたけれど、
これは単純に白8までワタられてまずい。

参考図5


参考図黒1はこんな順が想定されて、
白10まで考えて何だか眼形がなくて
面白くないような気がしたが、こちらだったかもしれない。

実戦図4(42~67手)


というのも実戦の白50までの形も、
上の黒とそんなに違わないし…。

参考図6


実戦の順だと参考図白1から3と変化される順があったかも。
これだと黒がまずい。
打っているときは白3で5しか考えていなくて、
「攻め合い勝ち、へへん♪」
とおもっていたから危なかった。

新刊棋書情報「詰碁が強くなる死活集」

2010-03-21 23:24:40 | 棋書
本屋で「詰碁が強くなる死活集」(棋苑図書)という本を見かけた。
副題に「李昌鎬詰碁集」とあり
をっ!
と少々期待して開いてみたが、ガッカリ
リンク先の表紙の問題を見てもらうと分かるが、
ごく普通の基礎死活問題集である。
今、意欲的に取り組んでいる
早分かり死活小事典」「初段合格の死活」「三段合格の死活」で、
何度も見かけた問題ばかり。
恐らく李昌鎬プロの創作問題など一題もないのでは?

これで「李昌鎬詰碁集」とはふ・ざ・け・る・な
棋苑図書の本はオーソドックスな問題集タイプの棋書ばかりながら、
内容はしっかりしていた廉価な本を出す出版社と思っていたが、
最近はより「ドリル」的で特長がなくなり、
つまらない本ばかり出すようになってガッカリである。

まぁ、棋書を増やさなくて済むので懐的にも本棚的にも
大助かりではあるけれどさ。