対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

実戦死活2題

2006-12-11 22:55:55 | 雑談
igo棋院で打った対局から。



この黒1白2の交換直後、白番の私は
「あっ、下辺は活きがない」
と思って歯噛みしたのでした。

一方、相手の方は
「活きられた」
と判断して他方へ。

さて…正しいのはどっち?
検討で出てきた手順が詰碁的で面白かったので、出題形式にしてみます。
解答は…希望があれば。

同じ対局で、もう少し進んでの局面。



左方は封鎖されて、特に利きもないと思って下さい。
さて、この局面で私はさっきとは逆に
「活き」
と判断していたのですが、相手の方の判断は
「活きて…ないかも」
と、突入。
結果、時間に追われた私が受け損なって潰れましたが、ここは厳密にはどうだったのでしょう?

負けると悔しいけれど、実戦で「詰むや詰まざるや」を考える時が、一番面白い。

追記:コチラに総譜をアップしました。

チェス徒然

2006-12-10 22:15:55 | 雑談
「ドーハ」という都市はJリーグファンにとって、やはり鬼門だったようだ。
というか、もう忘れました(汗)。
しかしそれとは別に今大会のアジア大会は、前にも書いたが「チェス」が興味深い。

なんでもhexagobanさんによるとドーピング検査まであるとか。
効果があるようなら、日本棋士が国際戦で使用してみてはどうかしらん(笑)?

また新聞を読んでいたら、その競技名に笑ってしまった。

「『快速』チェス」

なんですか、それ(笑)。
恐らく早指しのこと(hexagobanさんが触れていた10秒チェスということか)だろうか。
ならば7秒指しなら急行、5秒指しなら特急か(笑)?
ところで、チェスは「指す」でよろしいのでしょうか?

他にも停電があったり、結構「競技」としてはグダグダ。
持ち時間10秒の競技で、中断は拙いでしょう(汗)。

優勝は男子はカザフスタンの選手と、女子はインドの選手
19!さんの仰る通りである。

チェスと言えば、今度発売のWindows新OS「Vista」のアクセサリにもチェスがあるようだ。
店頭で体験できたので、試しにやってみると…。

(数分後)

チェックメイト。
私の勝ち。
途中クイーンに成った(この言葉も不明)ポーンを、ただで献上してしまったが。
まぁレベル1だからこんなものかなぁ。
一応、私はルールしか知らないのですが(汗)。

最近はそれ以外にも、ジャック・ピノー氏(将棋の羽生プロのチェスの師匠らしい)の「チェスの花火」や、「完全チェス読本」などの棋書に興味津々。
しかしこれ以上手を広げると、ハッキリ人生終わりそうである…。
今日も一冊、古棋書を買ってしまった…。

http://tb.plaza.rakuten.co.jp/ibunkaiyuu/diary/200612070000/9e998/

山田規三生プロのエッセイ

2006-12-09 22:55:55 | 雑談
山田規三生プロが、NHK囲碁講座テキスト12月号に「言ったもん勝ち」と題してエッセイを。
山田プロの二日制タイトル戦への思い入れや結婚観が綴られていて、なかなか面白かったです。

山田プロはその他にも、どこで読んだのか(ブログか、そのコメントだったような)佃亜紀子プロがまだ独身の頃、酔い潰れのを病院に背負った時の話など、なかなかユーモアのある文を書かれていて感心。
先日もブログ、囲碁ステーションでも井澤彩乃秋乃(訂正、失礼しました)プロに
「いざわっち(井澤プロ)、ペア碁に向いていないねぇ(笑)」
なんて声を掛けたエピソードが掲載されていたり。
ちょっぴり辛口ながら、嫌味じゃない人柄が笑いを誘います。
将棋の谷川浩司プロもそんな感じだし、関西男子に良くあるタイプなのでしょうか?

好評の今回の講座「超攻撃法」もいずれ単行本化されそうですが、その中にもご自身で書かれたエッセイをいくつか加えると、グッと面白味が増すような気がしますがどうでしょう?
これは山田プロに限らず他のプロも単行本を作る際、全部ライター任せにしないで、どこかに自分で書いた文を載せると、棋譜や講座に暖かみが加わって(?)ファンも増えると思いますよ。

新刊棋書情報「定石問答」

2006-12-08 21:55:03 | 棋書
見落としていたのかどうか分からないが、日本棋院から「再現!人気連載」シリーズの5冊目「悩み解決 定石問答」が発売されていた。

ただこれまでの本と違い、具体的にどこに連載されていたのかは不明。
あるいは「碁ワールド」や「囲碁未来」の、読者質問欄からピックアップしたものだろうか?
構成は早見栄さんと仰る方で、こちらも初めて拝見するペンネームである。

第1章は定石に関するQ&A(追記:「定石なんでも相談」20テーマ)。
「定石とはなんぞや」から始まり、
「定石はいくつ覚えればいいのですか?」
「定石を簡単に覚える方法はありませんか?」
「定石はどこまで覚えておけばいいんですか?」
「シチョウを簡単に、見極める方法はありませんか」
など、どこかで聞いたような、大凡意欲的とは言い難い(?汗)質問が並び、それにめげず(?)に丁寧に、にべもなく(笑)解答している。
勿論、熱心な質問も含まれているけれど。

第2章は「定石健康診断」(追記:21題)と銘打って、定石選択や石の方向の問題を選択形式で出題。
それほど数は多くない。

第3章の「定石はずれクリニック」はその名の通り、「定石はずれ」の対処法(追記:27テーマ)を解いている。
いい加減な手に、誤魔化されるのが嫌な人は必見。

ザッと見た感じでは、解答はいたって親切かつ真面目。
ただその分目新しいところはない、「私としては」実践できているかどうかは別として、特に購入する必要性を感じなかった。

対象としては、級位者から初段ぐらいまで。
第1章の質問ぐらいは、早く卒業してしまいたい。
あるいは実戦派の有段者にも、得るところはあるかもしれない。

定石後の打ち方(棋書評)

2006-12-07 22:15:55 | 棋書


定石後の打ち方」(棋苑図書:韓国棋院編)

先日紹介した「定石後の打ち方」は(韓国)プロの棋譜を題材に、定石後の攻防を学ぼうというものだが、出てくる定石(布石)は(韓国)プロの世界で一時流行したものとはいえ、「基本」とは言えないやや難しめのものが多く、大ナダレや妖刀(二間高バサミ)まで出現する。
解説も別段わかりやすかったり、親切なわけでもなく、おおよそ級位者にはオススメできない。

有段者にとっては、節ごとの問題図までの手順も記されているので、これはこれでプロの実戦における、序盤進行の裏側を知ることが出来て面白い面はある。
戦闘定石(布石)も多く、戦いの勉強にもなるので私も面白く読んだ。

だがあまりに我々の碁での出現率が低い図が多く、正直(日本の)アマチュアにはあまり実際的でないと思う。
加えて先日指摘した以外にも、
(P.76、第10図)「定石後の双方の最善」と書かれている図が、「筋違い」とあった。
(P.116 第8図)「手順中、黒3で8とホウリコメば…」→「黒7で8」の間違いと思われる。
(P.179 第10図)「黒は3でdと戦うべきでした。」→dがない。
(P.231)文の最後が切れている。
(P.240 第16図)白石が一つ抜けている。
と間違い(?)も豊富。
もっとも「この程度ならば」哀しいことに、棋書の世界では珍しくないけれど…。
あくまで実戦進行を解説するのが目的で、何か普遍性のあるものが記されているという感じはしない。
結論で優劣がついてしまっている型も多く、読者がタイトルから期待する「定石後の打ち方」というのとは、ちょっと違うのではなかろうか?

本当に我々がよく使う定番の定石後の打ち方を知りたいならば、同じ棋苑図書から発売されている大竹英雄プロの本、「星の基本定石後の決め方」「小目の基本定石後の決め方」の方が適切だと思う。
もっとも大竹プロの本の方には、索引がないので一長一短とも言えるが…。

都内でタヌキ発見

2006-12-06 21:55:55 | 雑談
都内(23区内)で狸を見かけました。
それも公園などではなく、道路沿いの雑木林で。

新聞などで、狸やハクビシン、アライグマといった動物が野生化しているという記事は読んだのですが、まさか実際に目撃するとは思いませんでした。
以前、70cmぐらいの蛇を見かけたのはここに書いたような気もしますが。
特にハクビシンや狸は、SARS騒ぎの際に感染源との疑いがあって、捨てられたケースなども多いらしいですね。

初見、猫かなと思ったのですが顔の造作が違う。
私に驚いて、すぐ雑木林に消えたので細かくは観察できませんでした。
アライグマの可能性もありますが、多分狸ではないかと思います。
随分大きかった。

何はともあれ、のどかで良い…のかな?

フィギュアスケートゴールデンエイジ

2006-12-05 22:15:12 | スポーツ
フィギュアスケートNHK杯は男女ともに、日本人選手が表彰台を独占!
特に女子は可能性が前から言われていたが、男子もというのが凄い。
ランビール選手など有力選手が出場しなかったとはいえ、空前(絶後?)の快挙だ。
余談ですがNHK杯って、NHK CUPではなくてNHK TROPHYなんですね。

それにしても昨今のフィギュアスケート放映の扱いをみると、隔世の感がある。
ちょっと前までは1年でフィギュアスケートをみる機会など、NHK杯と五輪がせいぜい。
正直なことをいうと全日本選手権とNHK杯の区別も、私の中にあったかどうか怪しい(汗)。
佐藤有香さんが制した世界選手権も、観たかどうか定かでない。

それがNHK杯以外の、海外GPも放送されるようになるとは!
もちろんそこで日本人選手が出場し活躍しているのが、背景にあるのだけれど。
まさにゴールデンエイジ。
「伊藤みどりは遠くなりにけり」
という気分だ。

それにしても月日が経つのは早いもので、もう「ファイナル」の時期ですか。
ようやく紅葉が南下しているところだというのに。

またトリノ五輪を制したプルシェンコ選手は今季休養なのですな。
GPのファイナルが決しても、
「プルシェンコが出ていないから」
という雰囲気に包まれるのだろうか?
まるで「ヒカルの碁」における、プロ入り前の塔矢アキラみたいだ。
…と、これが言いたかった(笑)。

2006年Jリーグ閉幕

2006-12-04 22:15:20 | スポーツ
サッカーJ1リーグは浦和レッズが優勝。
おめでとうございます。
戦力的にも人気的にも随一で、ファンのみならず第3者からみても一番納得できる勝者ではなかろうか。
しかしもうシーズンオフの季節なんだなぁ。

一方、降格が決まったのは京都サンガとセレッソ大阪。
この2チームをみるとやはり、監督交代の拙さというのを一番に感じる。
両チームともシーズン半ばに監督交代というカードをきったものの、内部昇格人事という形であり、抜本的変化には至らなかった。
勿論これは結果論であり、外部から新監督を招聘したとしても吉と出るか凶と出るかの確率は、内部昇格人事と変わらないといえる。
実際、短期間にチームを立て直せる監督など世界的に見ても多いわけではないし、運不運にも左右されよう。
しかしワールドカップ中断前に同じような立場にあったサンフレッチェ広島がペドロビッチ監督の元で立ち直り、アビスパ福岡も得点差2とはいえ、何とか入れ替え戦にのぞみを繋いだのをみるにつれ、そこに大きなコントラストを感じてしまうのだ。
今年はワールドカップという大きな中断期間があり、立て直す時間も豊富だっただけに尚更。
他にも内部昇格の形であるFC東京、千葉、横浜といったチームも交代後大きな上昇をみせてはいない。

監督はチームのパーツの一部ではなく、パーツを組み立てる側。
交代という劇薬をつかうにしても、もっと前からそのタイミングを見極め、後任の監督のリストアップなどもシビアに行わないと、一過性の効果しか得られないのを強く感じた。

もっとも両チームとも、J2の器のチームではない。
しっかりとシーズンオフにチームを編成し直せば、またすぐにJ1に戻ってくるだろう。
その時に今回の教訓が活かされることを期待したい。

棋苑図書「定石後の打ち方」に誤り?

2006-12-03 22:15:13 | 棋書

冒頭の図は、棋苑図書から出版されている韓国棋院の本、「定石後の打ち方」P.123(第6図)からP.124(第7図)で解説されている図。
ちょっと見わからないかもしれないが実はこれ。
白石が一つ多い。
そこまでの解説から考えるに、Aの石が余計であると思われる。

ただこれだけならば(大甘に言って)単なる誤植に過ぎないが、その後の解説には
「右辺の黒は理想的な構えですが、まだ白Bの急所やCとヒラいて動き出す手が残り、互いに言い分のある布石でしょう(原文のまま)」
とある。
つまりAの石なしには、この解説そのものが意味をなさないということで、単純な誤植よりタチが悪いと言える。
あるいはこの本は韓国で出版されたものを翻訳したものなので、原書からしてそのように書かれているのかも?
だとしたらその間違いのまま、海を渡って日本に来るまで誰も指摘しなかったということで、酷い話である。
あるいはどこかに黒石が打たれているはずなのに、それが抜けている可能性もあるが。

棋苑図書の本はたまに誤植はあるものの、概ねハズレの少ない本を出版していると評価していたので残念だ。

凄いぞ「将棋世界」

2006-12-02 21:55:55 | 将棋
「なんじゃあ、こりゃぁ!」

「将棋世界」今月号、2007年1月号を書店で発見したときの感想は、正にジーパン刑事(松田優作)のソレだった。

普段はグラビア(風景や棋士)が載るはずの表紙は、悪趣味ともいわれかねない紅一色。
上部には白抜きで、タイトル「将棋世界」。
その下に黒字で、「名人戦の真実」という特集が大書されている。
文字通り呆気にとられましたよ。

おおよそ将棋雑誌とは思えない表紙であり、隣に置いてあった「WILL」という政治雑誌、あるいは芸能雑誌と間違えそうになった。
コンビニに置いてあってもおかしくない。
しかしこれならば将棋に興味はなくても、「名人戦移管問題」というニュースに触れた人ならば手に取ってみるのではないか。
将棋界に留まらず世間にも「ドタバタ劇」と話題になったのを、逆手にとって上手く利用した格好で、感心してしまった。
読者の好悪がハッキリ分かれそうではあるし、自体が収束に向かいつつある今、たとえ一回限りしか使えないワザだとしても。
しかし女流棋士の独立法人化など、まだ話題はあるかしらん?

中身もその「名人戦移管問題特集」や好評の連載の他、「悪漢棋士」列伝など、将棋の「俗化」を上手く利用した内容。
「悪漢棋士」の一員に指名された、アキラ竜王は不満だろうけれど(笑)。
幸か不幸かはわからないにしても、「碁ワールド」ではこうはいくまい。
もちろんちゃんと竜王戦第2局、第3局、倉敷藤花戦第1局も解説してあります。

件の「名人戦特集」も棋士や関係者が書くのではなく、一応作家の吉村達也に取材、執筆を依頼したという格好になっている。
といっても中立的な立場
過去の名人戦問題の歴史も取り上げ、なかなかに盛り沢山。
まだ中身は詳しく読んでいないが、私の興味関心を刺激したのは確かである。