対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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凄いぞ「将棋世界」

2006-12-02 21:55:55 | 将棋
「なんじゃあ、こりゃぁ!」

「将棋世界」今月号、2007年1月号を書店で発見したときの感想は、正にジーパン刑事(松田優作)のソレだった。

普段はグラビア(風景や棋士)が載るはずの表紙は、悪趣味ともいわれかねない紅一色。
上部には白抜きで、タイトル「将棋世界」。
その下に黒字で、「名人戦の真実」という特集が大書されている。
文字通り呆気にとられましたよ。

おおよそ将棋雑誌とは思えない表紙であり、隣に置いてあった「WILL」という政治雑誌、あるいは芸能雑誌と間違えそうになった。
コンビニに置いてあってもおかしくない。
しかしこれならば将棋に興味はなくても、「名人戦移管問題」というニュースに触れた人ならば手に取ってみるのではないか。
将棋界に留まらず世間にも「ドタバタ劇」と話題になったのを、逆手にとって上手く利用した格好で、感心してしまった。
読者の好悪がハッキリ分かれそうではあるし、自体が収束に向かいつつある今、たとえ一回限りしか使えないワザだとしても。
しかし女流棋士の独立法人化など、まだ話題はあるかしらん?

中身もその「名人戦移管問題特集」や好評の連載の他、「悪漢棋士」列伝など、将棋の「俗化」を上手く利用した内容。
「悪漢棋士」の一員に指名された、アキラ竜王は不満だろうけれど(笑)。
幸か不幸かはわからないにしても、「碁ワールド」ではこうはいくまい。
もちろんちゃんと竜王戦第2局、第3局、倉敷藤花戦第1局も解説してあります。

件の「名人戦特集」も棋士や関係者が書くのではなく、一応作家の吉村達也に取材、執筆を依頼したという格好になっている。
といっても中立的な立場
過去の名人戦問題の歴史も取り上げ、なかなかに盛り沢山。
まだ中身は詳しく読んでいないが、私の興味関心を刺激したのは確かである。