対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

最強オタク集団 = 羽生世代?

2006-12-21 23:55:55 | 将棋
羽生プロのチェスオタクぶりに呆れたという、佐藤康光プロと森内プロであるが、彼らとて人のことはいえない。

佐藤プロは相当バイオリンを弾きこなすそうだし、森内プロに至っては人気クイズ番組「アタック25」で優勝したこともある。
これには後日談があり、この時の優勝賞品がスペイン旅行だったらしいが、何とその旅行日程が名人戦と重なってしまい、泣く泣く諦めたというオチもついている(笑)。

その他の羽生世代では屋敷プロが競艇狂い(?)、丸山プロは筋肉トレマニアだとか。
郷田プロ、藤井プロについては聞いたことがないが、ともあれこの見事な「オタク集団」ぶりが、羽生世代の原動力であるのは間違いない?

今日その羽生世代に一人挑む、渡辺プロが見事佐藤プロを退け、竜王位を防衛した。
おめでとうございます(佐藤プロも応援しているのでちょっと複雑だが…)。
その渡辺プロにしても、ブログで度々競馬について触れる競馬マニア。

オタクパワー恐るべし!

碁ワールド2007年新年号

2006-12-20 23:55:55 | 棋書
碁ワールド2007年新年号が発売。

山田規三生プロの新連載「詰碁のエッセンス」が面白そう。
単行本「張ウの詰碁」に影響を受けたと思われる内容だが、構成はやさしい方から難しい方に向かう形。
まず「ホップ」の問題で簡単な詰碁でスタートし、「ステップ」で類型の発展型に挑戦。
そして最後は「ディフィカルトな詰碁」と題して、難解詰碁に挑戦するという内容だ。
オマケで「Mr.山田からの挑戦詰碁」というプロ級(?)の問題も。

NHK囲碁講座でも似たようなコラムを連載しているが、NHKの方はポイントだけという感じなのに対し、碁ワールドの方は対話形式で進み、読みやすくなっている。
ボブだったかトムだったか、相方の名前は忘れました(笑)。
またところどころに、以前紹介した山田プロらしいアイロニーに満ちた(?)語りや、エッセイがちりばめらいて楽しいと思う。

ただ最初のホップの問題はもっと、詰碁といえないくらい易しいものでもいいのでは?
私自身としては不満はないけれど、級位者にはちょっととっつきにくい感じもした。

巻頭の対局解説は「四天王」シリーズが終了し、普通の棋譜解説に戻ってしまったようだ。
確かにあまり「四天王」を上手く活用しているようにはみえなかったので、少し残念だが仕方ないか。
しかし新しい形は平凡に戻った感じで、あまり歓迎しない。

初夢座談会は、去年の同じ企画に比べて有意義な内容が多かった。
段位制度についての言及も。
そういえばアンケートの結果報告は、もう掲載されたのだろうか?
年明けに持ち越し?

最強将棋オタク

2006-12-19 23:55:12 | 雑談
19!さんのブログオセロオタクの話が掲載されていた。
その結びに
「囲碁将棋におけるは強力なオタクは、皆プロ棋士になる」
ということが書かれていた。
それが真実かどうかは、ここでは触れない。

が、仮にプロ制度がなかったとしても、将棋の羽生善治プロは「最強オタク」になっただろうというのは、想像に難くない。
それは「将棋を指すこと」を「職業」としてしまった彼が見つけた、新たな「趣味」、チェスへの「のめり込み」方をみれば、一目瞭然である。

何と羽生プロは今年4回も海外遠征をして、チェスの大会に出場していたというのである。
今月号(1月号)の「NHK将棋講座」、「棋界ほっとニュース」よりの話。
同じくチェスを趣味とする、森内名人や佐藤棋聖もこれには呆れたそうだ。

かといって本業の将棋が疎かになったとか、暇になったということではない。
今年の羽生プロの主な棋戦を振り返れば、

王将戦…4勝3敗で防衛。(2日制)
棋王戦…1勝3敗で防衛失敗。
名人戦…挑戦者決定プレーオフで敗れる。
朝日オープン戦…3勝1敗で防衛
棋聖戦…挑戦者決定戦で敗れる。
王位戦…4勝2敗で防衛。(2日制)
王座戦…3連勝で防衛
竜王戦…予選1組で敗退。

という具合で、3冠に維持している。
その他、NHK杯や銀河戦、JT杯もあるし、棋王戦は敗者復活戦決勝まで進んだ(先日、佐藤棋聖に敗退)。
防衛戦が多いのと王将戦リーグがないため、佐藤棋聖(山下棋聖と似た状況)などの対局数には及ばないだろうが、驚異的な対局数と勝率だ。

その中での海外遠征とは!!
国内じゃないよ?!
ドバイオープンやらなんやらに参加とは、ディープインパクトも真っ青。
馬並みである(汗)。
旅行も兼ねて、部分的にはリフレッシュにもなるのでしょうが。
これを最強オタクと言わずして、何と言おう!

ちなみに羽生プロの、チェスにおける国際レーティングは2398だそうである。
これが2400になるとInternational Masterと呼ばれるクラスだとか。
「国際師範」ですか。
最高位のGrand Masterは2550だそうである。
その2点、152点アップというのが、どれくらいの難度なのか全然わからないが、現在の羽生プロは囲碁で言えばnipparatさんクラスかそれ以上?

もう恐れ入るとしか言いようがない。

週末のウィンタースポーツ

2006-12-18 22:10:26 | スポーツ
フィギュアスケートGPファイナルは、男子で高橋選手が銀、織田選手が銅。
女子は浅田選手が銀でした。

翌日の新聞などの報道では「まさか」「惨敗」と出ていましたが、その報道自体が私にとって「まさか」。
浅田選手はノーミスならば女子の頂点の実力はあるわけですが、男子のプルシェンコのように一頭地抜けている訳ではなく、フィギュアという競技性を考えれば十分に考えられた結果。
やっぱり金メダルを取ったキム・ヨナ選手とは「生涯のライバル」(塔矢アキラ風)という感じで、万全でないと中々勝たせて貰えなさそうです。
それがもはや「銀」では満足出来ず、こちらも「おめでとうございます」と言いにくい状況になったとは…。

去年のGPファイナル、そしてトリノ五輪を経てのフィーバーとはいえ、今まで親しんできたフィギュアとは、別の競技を観ているような錯覚に見舞われます。

テレビ朝日の放送は、今のどういう技を披露しているかのテロップがあったり、ミーハーに分かりやすい作りは良かったですが、やはり試合から時間が経ち過ぎていたのが難でしたね。
日程を知らない私は放送日朝刊を何げなく開いて、結果を知ってしまってガッカリしたのでした。
どうせ放送するなら、多少遅くてもやはり生がいいなぁ。

ところで高橋選手と安藤選手は腹痛に見舞われたそうですが、これって今流行りの呪いの…もといノロウィルス?

カーリング娘達も戦っていますよ。
チーム青森とチーム長野の3月の世界選手権出場を掛けた、5番勝負が北海道で土日に開催。
5番勝負というのがまたまた「氷上のチェス」的だ。
もはやミーハーファンには、
「え?去年の日本選手権で出場が決まったんじゃないの?」
というプレーオフが行われる理由もわかっていないのですが、とにかくチーム青森が3勝2敗で出場権獲得。
チーム長野は冬季アジア大会にまわるということになりました。
こちらもチーム青森、チーム長野と共に目立って欲しいですね。
生で観戦した手前、「優勝」なんていえる状況ではないのは良くわかっていますが、とにかく熱い戦いを。
毎年が正念場です。

男子の方の情報なんて全然入ってきませんし…(涙)。

残された死活解答

2006-12-17 22:15:26 | 棋譜
昨日まで掲載の実戦死活解答でやり残した宿題、右辺は

図1

こんな感じで死ぬようです。
「まぁ、おばあさんたら大きな欠け目」(赤頭巾ちゃん風)

図2

実戦では白2で白7と打って、活がなかったのですが、
「白2で活きていたのでは」というのが、局後の検討でした。
しかしこれも、黒3以下コウがせいぜいな気がします。
…いや、黒3の石を抜いてしまえばいいのか?

しかし結論としては、島谷さんの仰る通り
「これで活きようとしていたのが図々し」かったのでしょう(汗)。

続・加田詰碁風に死活解答

2006-12-16 22:55:55 | 雑談
つづき
加田詰碁のパロディを続けます。

図6

白1には構わず、黒2が一貫性のある打ち方で、白3としても黒4で、白は眼を作れません。
図5の白2でどう打ちますか?

図7

白1は粘りのある手です。
黒2に白3と打つと、黒4で活きがありません。
白3では4に打てば、活きています。

正解図
図8

黒先白死

黒は2と打つのが好手で、見事に白の眼を潰すことに成功しました。




嘘です。

真・正解図
図9

黒先手なし


石投ゲナイデー!

しょうもないオチですみません。
局後の検討で出てきた図8が格好良い感じがして、今回載せてみたのですがそこは素人。
こんな単純な形をウッカリしていました。
昨日記事の構想を練っていて、いざ書こうとした時にようやく気づいてガックリ…。

というわけで私の判断は、「右辺も下辺も間違っていた」ということが判明したのでした(涙)。
こんなオチだと、「好手です」とか「悪手です」というのはチャンチャラおかしいですが、そこは加田詰碁の雰囲気を出すフレーバーということでご容赦ください。

断っておきますが当然、加田先生の詰碁でこういうことはないのでご心配なく(汗)。
「加田パロディ」の構想を、ボツにするのに忍びなかったんです…。
おかげで加田詰碁の、イメージダウンになってしまったのではないかと心配。
既読の方、雰囲気出ていますか?

繰り返しますが加田先生の詰碁でこういうことはないのでご心配なく
(続刊で前巻の訂正が入ったりはしますけれど…。
 失題はない…はず。
 もっとも私には判断する能力がないのですが)

それからこの程度の問題に、さすがにこんなには沢山、図は使わないと思われます(涙)。

加田詰碁風に死活解答

2006-12-15 21:55:35 | 棋譜
12/12掲載の死活
その考察を整理するついでに、図面もスッキリ整理。

更にどうせならその解答を、私の好きな「加田詰碁」のパロディでやってみるのを思い立ちました。
加田詰碁(「加田克司傑作詰碁」「加田克司衆妙詰碁」)の解答の雰囲気が少しでも伝わって、加田詰碁ファンが増えれば…と。
「張栩の詰碁」と似ていると書いたのですが、あくまでのコンセプト上の話で、実際読む感じは全然違うのです。

尚、「加田節は、こんなんじゃない」というクレームや、考察の間違い指摘は歓迎しますが、出来れば最後までご覧になってからお願いします。
読んでいただければわかるのですが、事情があるので…(既にバレている?汗)。



黒先



図1


黒1とフトコロを狭めるのは死活の基本ですが、平凡に白2と眼形を作られ、黒3と更に狭めても、AとBの3子取りが見合いで活きです。

図2

黒1と更に踏み込むのは、ダメの詰まり具合によってオイオトシを狙い時に有力な筋ですが、これも白2とアテられ、黒3とオイオトシを狙っても、 白4と抜かれていけません。

図3

黒1のツケも、オイオトシを狙っています。
白2に黒3と一見策にはまったようですが、構わず白4と抜き、黒5には白6と押さえて活きています。
黒7と2子を取っても、取り返して何でもありません。
黒5で6なら、白5。

図4

眼形の急所である黒1も白2と受けられ手にならず、黒3には白4です。

図5

黒1がボンヤリしているようで、力を溜めた好手です。
白2は悪手ですが、黒3と打つと白4で活きられます。
黒は3でどう打ちますか?

(つづく)

わたしの持碁?

2006-12-14 21:55:18 | 雑談
新聞のTV欄を見ていたら、こんな映画があった。

「ありがとう、わたしのジゴ」

碁キチの頭の中ではこう変換される。

「有り難う、私の持碁」

気になったのでググッってみると、当然ながら囲碁とは関係なさそう。
珍しいけれど登場人物の名前らしい。
TVガイドではジゴでなく「ジゴロ」(滝汗)になっていたようだが、これだと随分ニュアンスが違ってくる。
哀川翔とか竹内力とかが出てきそうだ(笑。違?)。

持碁が大きかった勝負といえば、第1期旧名人戦でのリーグ最終局、坂田栄男vs呉清源がそれに当たるか?
この勝負は最後の最後で呉が持碁に持ち込み、規定上「勝ち」とされた。
だが「持碁勝ちは通常の勝ちに劣る」というもう一つの規定で、同勝数の藤沢秀行が第1期名人に輝いたといういわくが生じる。
これが呉か坂田のどちらが「通常の勝ち」を納めるという形ならば、その勝者と藤沢とのプレーオフだった。

この時呉清源は、ため息混じりに皮肉を込めて、こう呟いたらしい。
「ありがとう、わたしの持碁」(嘘)。

新刊棋書情報「オリオンの三ツ星」

2006-12-13 23:55:22 | 棋書
JDCという出版社から、「オリオンの三ツ星 - 碁の魅力」(上ノ山碩山著)という本が出ているのを発見。
JDCは平野正明プロの「平野正明の碁スクール」シリーズといった、囲碁の本を出版している。

著者はアマ五段の医師で、平野正明プロのお弟子さんと言うことで(?)の刊行であるらしい。
テーマは「オリオン」という、変則布石を紹介するという本。

冒頭で「第1着はどこに打っても価値は変わらない」というご自身の経験則を、理論的に実証(?)しようとしている。
良く言えば「律儀」だが、悪く言えば「間怠っこしい」。
会話形式をとっているが、その形式もハッキリ言えば蛇足。
あまり読む気が起きなかった。

以降、プロ(アマ)の変則布石のカタログ、ご自身の成長記録(?)、件の「オリオン」という変則布石紹介といった章が並ぶ。
が、活字が大きいため内容量はない。
これは平野正明プロの本と一緒だ。

平野正明プロの本を読んで、良かったという人は読む価値があるかもしれない。
平野正明プロの本はまたいずれ、簡単にレビューする予定。
特に級位者は何か得るところがあるかも。
あるいは「変則布石」がテーマの本なら、なんでも良いと言う人(いるのかしら?)向け。
天元への憧憬は、生活がかかっていないアマの方が強いのだろうか?
しかしやはり如何にもアマチェアが書いた本という感じで、ほとんどの人にはあまりオススメとは言いにくい作品である。

新刊棋書情報「攻めとサバキの基本」

2006-12-12 21:55:55 | 棋書
棋苑図書の「韓国棋院シリーズ」最新刊「攻めとサバキの基本」が発売。

まず問題図が示されそれを解説していく形で進行するのは、他の「韓国棋院シリーズ」と変わらない。
内容は第1章「攻めの基本」(13型)、第2章「サバキの基本」(10型)、第3章「プロの攻めとサバキ」(14型)という構成。
型が少ないようにもみえるが、第1章や第2章では各型ごとに「応用形」「プロの実戦例」といった形で類型を提示し、読者の知識整理をサポートしているのが今回の特徴か。
また第3章は韓国プロの実戦が題材で、ちょっと難しく感じた。

とはいえありふれたテーマではあるし、目新しいところは特にない。
「攻めがどうも効果的に出来ない」「サバキが苦手だ」という悩みを抱えた有段者か、「韓国棋院シリーズ」「韓国の碁」が好きな人はどうぞ、というところ。