呑んベエSTING

ロック、やきとん、丼、ERをこよなく愛するオヤジのたわ言

マイクを制せよ

2007-12-05 23:47:18 | ロック
久しぶりに音楽の話し。

最近、TVで歌番組を見る。
意外に娘が音楽好きでチャンネルが合っているので、ボーっと見てしまう訳だ。

TVの歌番で歌ってる歌手の人ってどこまで本気で歌ってるのかねぇ。

それは、マイクの使い方を見ると何となく判るんですよ。

歌手(ヴォーカリスト)の使うマイクは間違いなく指向性の高いマイクです。
「指向性の高いマイク」というのは、マイクに対して垂直に真っすぐに口を向けないと音を拾わないようになっているマイクのこと。

※写真のマイクはヴォーカリスト御用達の「シュアー」の 58(ゴッパチ)というもの。
 約3万円弱します。もちろん、自分も学生時代に買ったこのマイクをいまだに使っています。

音を広域に拾ってしまうと、ハウッてしまったり余計な音を拾ってしまったりするわけ。

マイクを口のどの位置にどのように持っていってるかで、その人が真剣に歌ってるか口パクに近い状態かが判ってしまう。

だいたいの人は、口とマイクがほとんどくっついている状態で歌っています。
そうすることで声量を補って、咽喉に無理なく、確実に声を通しているわけだ。
上手くPAで調整して音割れしたりハウッたりしないようにしている。
これは裏方のPAエンジニア(オペレーター)の技術ですね。

しかし、所詮平面的な歌にしか聞こえない。

歌の上手い人はマイクの位置を常にコントロールすることで、立体的な声の歌を聞かせてくれる。

大昔に2度ほど見に行ったサラ・ヴォーンはマイク・コントロールが絶妙に上手かった。
美空ひばりさんも上手かったかな。

声というのは音楽(バンド)の中では楽器のひとつであると思う。
色があったり、強弱があったり、艶があったり、表情があったり、
という具合に多彩なものでなくてはいけない。

まあ、言うは易しでなかなか上手くは行かないんだけどね。

秋ごろに吉祥寺の名門ライヴハウス「マンダラ2」でライヴをやったときに、
知り合いの女性ヴォーカリストの人が見に来てくれました。
後日、その人のブログで感想を読ませてもらったが、かなり辛口のコメント。
というか、自分自身でずっと何とかしたいと思っていたことをズバリ指摘されてしまった。
落ち込み~(´・ω・`)
なんとかせねばならんやね。

歌は奥深いと思うよ。
自分は楽器はほとんど満足にできませんが、だからといって歌を歌っているわけではない。
歌を歌うということにに魅力があるし、なんとか自分なりの表現で歌ってみたいと思っているんだよね。

ちょっと大げさかな。

そして歌を知って、曲を聴いて、音に触れると、耳が感じてくるんですよ。
なんというかなぁ、、、、聞き分けられるというか・・・・・

まあ、その話しはそのうちまた。

次回はブリティッシュ・ロックの正統ヴォーカル系譜について語ろうかな。

「コンフュージョン、ウィル・ビー・マイ・エピタフ」