MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.043 「タイフーン」 (2005年 韓国 124分 シネスコ)

2006-05-08 00:41:49 | 2006年劇場鑑賞
監督 クァク・キョンテク
出演 チャン・ドンゴン
    イ・ジョンジェ
    イ・ミヨン



韓流ブームも今だ衰えることもなく、むしろブームを超えて定着した感があります。
日本のTVではCMで韓国の俳優さんが良く出てるし、本屋には韓国ドラマやタレントの関連本が多数並んでるし、また大阪では韓国映画を中心とした劇場がオープンしたし・・・ついでにパチンコ店のホールでは「最初から今まで」がヨン様の笑顔と共に流れまくってます。

そんな韓流スターの一人チャン・ドンゴンの最新作がこの「タイフーン」
朝鮮半島でテロを企てる海賊役のチャン・ドンゴンと、その暴挙を阻止しようとする海軍将校役のイ・ジョンジェが、男たちの戦いを繰り広げる。
チャン・ドンゴンは何でも役作りのために体重を落としたらしい、彼が演じる海賊役は大きな目がギラギラとした感じで迫力もあり、なるほど役に徹したてのが伝わりましたよ。

朝鮮半島の南北分断を扱った作品は韓国映画では多いですが(「シュリ」「JSA」「シルミド」等)この作品も悲惨運命を辿った脱北者の復讐のドラマ。
南に受け入れてもらえず、結局北へ送還され家族を殺され引き裂かれた少年がやがて海賊となり朝鮮半島に復讐のテロを企てるのだが、そんな彼を阻止すべく韓国のエリート将校が立ち上がる・・・やがて2人は敵対しながらも友情のようなものを感じですが、ここでチャン・ドンゴン演ずる海賊が子供の頃、脱北した時に書いた手紙がキーポイントとして使われます。
この内容は最後まで明かさずラストまで引っ張るため結構感動的だったりするんですがね。
それと姉と弟の再会シーンもこの作品の泣かせどころですね・・・お約束だが

脱北者を受け入れるかどうかを政府の関係諸国を睨んでの対応の難しさなども描かれていてエンターティメントの中にも現実的な場面もありましたね。
我々日本人ではこの南北分断や脱北者の問題には、ピンと来ない向きもあるでしょうが、拉致問題同様に隣国の事だけに、映画を通じてでも今一度見つめて見てもいいかもしれないですね。
韓国映画ではこの辺のテーマを扱った作品は多いと思いますね~(日本で公開されるのはラブコメや悲恋ものが多い韓国映画だけど)

冒頭からチャン・ドンゴンが殺して殺しまくるのには韓流おばさんはビックリしたかも?残虐なシーンも多いのが印象的でしたね。
それとイ・ジョンジェ演ずる海軍将校もワイルドなチャン・ドンゴンと対称的でよい味が出てましたよ。



★★★ 2006.5.6(土) アポロシネマ8 スクリーン5 21:05 J-10

No.042 「ブロークン・フラワーズ」 (2005年 米 106分 ビスタ)

2006-05-06 02:11:08 | 2006年劇場鑑賞
監督 ジム・ジャームッシュ
出演 ビル・マーレー
    シャロン・ストーン
    ジェフリー・ライト



私は映画に好きなジャンルはあっても嫌いなジャンルはありません。
大抵は何でも見る方なんですが、ただ嫌いと苦手とは少し違うかもしれませんがどうしてもダメな作品や監督があります。
作品で言えば「ラスト・タンゴ・イン・パリ」・・・かのおすぎは昔、絶賛してましたが、数回挑んだけどいずれも途中挫折してしましました・・・
そして監督ではウォン・カーウェィ、ヴィム・ベンダース、そしてジム・ジャームッシュ・・・

20年近く前ですがジム・ジャームッシュ監督作を初めて見たのが「ダウン・バイロー」という映画でしたね。
ビデオパッケージの抱き合う男女とそれを見つめる男たちを1枚の画面に納めたモノクロ写真が何かドラマチックな印象を持ちレンタルしたのを憶えてます。
「パーマネント・バケーション」「ストレンジャー・イン・パラダイス」と初期の頃の作品を続けて見たけど「いい映画とは思うけど俺には合わんね~」と言う印象持って以来敬遠する監督の一人になりました。
数年後かの色男ジョニー・デップ主演の「デッドマン」に挑戦したけど敢無く撃沈(爆睡)・・・

そして今回、天敵ジム・ジャームッシュ作品を劇場で見るという暴挙に挑戦したのがこの作品です
今回は19歳になる息子の存在を知った中年男が、息子とその母親を探し当てるための旅に出るロードムービーという話に興味を持ったんですが、主演のビル・マーレーの独特の味とジム・ジャームッシュ監督の間合いが見事に調和した作品になっておりました。
まったりと淡々とした感じが苦手だったが今回は退屈する事なく最後まで見れました。

「ロスト・イン・トランスレーション」のキャラとどこと無く雰囲気が似てる今回のビル・マーレー演じるドン・ジョンストン(数回ドン・ジョンソン?と聞き返される)というかつてプレイボーイでならした中年男をとぼけた味とどことなく哀愁を感じさせるダメ男ぶりを上手く演じてたと思います。
作品全体とドンのセリフの合間に漂う独特の空気と間合い・・・早くもなく遅くもなく絶妙なテンポで中年男の人生を噛み締めるようで秀逸ですね。

息子とその母親を捜す旅に出るドンがかつての恋人を順番に当っていくがそれぞれ皆、当然ながら今の生活があり、そこへ現れた招からざる客=元彼の出現に戸惑いますが、このドンの元恋人を演じる豪華な女優陣も個性的な面々で、彼の訪問にそれぞれ違った反応を見せるのも面白いですね。

過去の恋人を巡る旅は自分の人生を振り返る旅でもあったりするのだが、それぞれの元恋人の今の暮らし見て自分を見つめ直し、いつしか{父親}と言う過去に無かった自分の姿を追い求める旅に変わって行ったように私は感じました。
後半のヒッチハイクの青年との交流のシーンのドンの行動はまさに父親の気持ちに目覚めたかのようです。
息子の存在を知らせる手紙から事を発したが、どうでもいい事と最初は思っていても過去を振り返る旅の途中に目覚めていった父親として感情がこの青年とのシーン一気に溢れたように感じました。

空港の待合での隣の女性の足や、クリニックの受付嬢の若い女性の太股などなどについつい目が行ってしまい、何となく嫌らしい目線になる姿は万国共通のオッサンの姿ですな(どことなく哀愁が・・・)



★★★ 2006.5.4(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ4 20:40 4列目


No.041 「アンダーワールド:エボリューション」 (2006年 米 106分 シネスコ ) 

2006-05-01 00:41:50 | 2006年劇場鑑賞
監督 レン・ワイズマン
出演 ケイト・ベッキンセール
    スコット・スピードマン
    トニー・カラン



またまた大阪に巨大なシネコンが誕生しました。
MOVIX堺といいまして12スクリーンがあるシネコンで関西最大だとか・・・
大阪湾沿いの堺浜えんため館という4月15日にオープンした複合施設の中にあるんですが、無料駐車場が3000台以上もある巨大なところで今後、大阪のミナミ方面で映画を見てる私にとっては市内から40分程度でいけるこのシネコンは便利です。
秋にはナンバTOHOシネマズもオープンするし、ますます楽しみです
まぁ、昔ながらの劇場も大事にしたいですけどね。
ちなみにMOVIX堺で入会金¥500-で会員になってきました

そしてこの劇場での初鑑賞が「トム・ヤム・クン」とこの「アンダーワールド:エボリューション」でした。
何世紀にも及ぶヴァンパイアとライカン(狼男族)の種族闘争が繰り広げられている闇の世界を舞台にしたホラーアクションの続編ですが、前作は見てはいますが印象に残らなかったのかしてほとんど内容を憶えてません!
よって冒頭から話の展開に着いて行けずDVDで予習して置けば良かったか・・・
でもそこまでしてまで期待してた訳もでもなく、黒装束のケイト・ベッキンセール嬢のスタイリッシュなバンパイアぶりを楽しみましょうかね~

狼男の変身シーンは昔の「ハウリング」や「狼男アメリカン」のと比べるとフルCGで何か味気ないな~
「狼男アメリカン」のように爪や手が伸びたりした特撮の方がアナログ感全開だけど良かったですね。
顔がグワ~と伸びていくところは共通してるけど・・・

全体的に闇の世界の話って事もありダークな雰囲気で画面もほとんど薄暗くなっていて、そこに黒装束に身を包んだケイト・ベッキンセールの白い肌が妙に際立つ!
目を青く光らせた時の表情もいいです・・・
そしてスコット・スピードマンとのベットシーンでは下半身にボカシ入りまくりの迫真の艶技?
あのボカシの中には何が映ってるのだろうか・・・?ベッキンセール嬢のヘアーが・・・まさかね~
だとしたら乳隠して、おそそ全開か?(笑い)案外スピードマンのイチモツだったりするんだろうけどね(いらん!)

女版ブレイド見たいなバンパイアを演じるベッキンセールだが、みんな怪物に変身するけど彼女だけ最後まで美形を保ったままでしたね(そういう設定なのか?前作憶えてないので・・・)

結局、前作の内容を完全に忘れたツケが響き、最後まで内容がイマイチつかめずこの作品も前作同様忘れさられて行く1本になるんでしょうね~



★★★ 2006.4.27(木) MOVIX堺 シアター3 19:10 J-11