MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.085 「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」(2012年 95分 シネスコ)

2012-12-08 21:56:46 | 2012年劇場鑑賞
監督 ジェームズ・ワトキンス
出演 ダニエル・ラドクリフ
   キアラン・ハインズ
   ジャネット・マクティア



この日の2本目は同じなんばパークスシネマでの鑑賞
久しぶり?のホラー映画です
主演がハリーポッターを年齢に関わらず無事完走したダニエル・ラドクリフ君
ハリポタの呪縛からの脱出なるか・・・?

(あらすじ)

19世紀末のイギリス。
ロンドンで弁護士として働くアーサー・キップス(ダニエル・ラドクリフ)は、4年前の妻の死を引きずっていた。
そんな彼に、弁護士事務所の上司は田舎町クライシン・ギフォードへの出張を命じる。
課せられた仕事の内容は、同地に建つイールマーシュの館へ赴き、亡くなった家主であるアリス・ドラブロウ夫人の遺書を見つけ出すというものだった。
やがて、アーサーは黒衣をまとった女が周囲の森や窓辺に出現するのを目にするようになり、館の恐ろしい歴史と町の子どもたちが次々と怪死している事実を知る。



決して目新しさはない作品だが、どことなくクラシカルホラーの雰囲気漂う映画でした
老舗ハマーフィルムが製作しただけあって予想に反して結構楽しめた(冒頭のハマーのロゴがまるでマーベルコミックの映画見たいで笑った)
ゴシックホラーのツボを押さえていて妖気漂う雰囲気が独特の怖さを感じさせる
霧、古びた洋館、壁の絵、屋根裏、椅子・・・その小道具や場所一つ一つが不気味に思えてくるし、満潮になれば洋館に続く道が水没し、一定時間陸の孤島と化すという設定など主人公をどんどん追い込んでゆく舞台装置はあざといほど効果的です

ダニエル・ラドクリフがこの映画では終始顔色が悪く青ざめていて、まるでハリポタ以降の彼の人生を予感させるのか?(笑)と思えてしまうほど悲壮感たっぷりです
妻を亡くしその悲しみを引きずっている主人公という役どころは何故かピッタリとハマってる
また出てくる周りの登場人物もどこか悲しみを背負ってるような暗さが、普通じゃないこの村の雰囲気を出していてこれもドラマとしては効果的でした



黒衣の女幽霊が出るたびに村の子供たちが死んでゆくという怪異が続く村にやってきた主人公
周りの反対を押し切り亡霊の館に乗り込み、まるで怪奇現象に見入られたように洋館に籠ってしまう行動はいくら怖いもん好きでも理解出来ん!と、思ってたら悲しみの中に彼がラストで体験する出来事が、ある意味彼が一番望んでいた結末なのかも知れない
そう思うと彼がこの洋館に取り憑かれた意味がわかる気がした

ハリポタの奴が出とる映画か・・・と思うなかれ
目新しさはないもののホラー映画ビギナーのポッタリアンをビビらすには充分の怖さを兼ね備えた作品です



★★★★ 2012.12.6(木) なんばパークスシネマ シアター2 20:40 E-12