MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男」

2005-12-29 03:29:31 | 2005年劇場鑑賞
監督 アンドリュー・二コル
出演 ニコラス・ケイジ
    ジャレット・レト
    イーサン・ホーク

今まで武器商人を主役にした作品て正直記憶がないので、そう言う意味でも前々から興味を持ってた作品。
冒頭からしていきなり薬莢や弾丸で埋め尽くされた道路にスーツ姿で佇むニコラス・ケイジの姿が写し出され、やがてカメラが何と弾丸目線となり、工場でベルトコンベアに乗せられ製造されて、検品通過した後に無数の弾丸と共に箱に詰められ、どこかに運ばれてやがて銃に詰め込まれて、そして発射され少年の眉間をぶち抜いていく・・・弾丸の一生てこんな感じ?
凄いオープニングで後は一気に映画の中に入れましたね~ 映画的に題材としてはやはり新鮮てこともあったんでしょうね

ニコラス・ケイジ扮する武器商人ユーリがスーツ姿で戦火の地を飛ぶ回る異常な世界が新鮮かつ恐ろしく感じます。
実際こんな事してる人が居るんだなと思うと戦争や紛争は彼ら武器商人がプロデュース(変な言い方だが)してるようなもんですな~

また兵器の展示会の様なものがあり会場には自動小銃や弾薬、装甲車に戦車までが展示されそこでディーラーたちが客相手に営業をする・・・凄い世界を垣間見せられた気分ですね(きっちり迷彩服着たモデルが戦車の上でポーズを取ってる)
あげくに「戦車6台で1台サービス」ていうセリフも飛び出す始末!
印象的だったのは冷戦終結後、レーニンの倒れた像にもたれて電卓をはじくユーリのカットがこの作品を象徴しているようです。

戦争や紛争の裏側にこう言うビジネスがある・・・と言うよりこのビジネスがあるからこそ戦争があると思えてしまい、そういう意味では恐ろしい映画ですね。
その恐ろしいビジネスをしてる人間も仕事を離れれば普通の家庭のパパだったりして、そんな一見普通の人間が実は裏側で世界を動かしているという現実をこの作品はまざまざと見せてくれていて興味深い。

数名の実在の武器ディーラーをモデルにしてるらしいですが、この中で描かれてる様々な事も実際に行われてるものなんですね。
そんな物語をドキュメンタリー調に描くのでなく、一人の男の半生記として描いていき、違った側面で描く「戦争映画」と私は感じました。

武器を売ったその場でその武器で女子供や老人たちが虐殺されていく衝撃!それをビジネスといって割りきって見てしまうディーラーたちの冷徹な商売人としての姿勢!そんな男たちも実は国家にとっては必要悪・・・これゃ世界最強の男たちやな~

★★★★★ 2005.12.28 千日前セントラル





「ディック&ジェーン 復讐は最高!」

2005-12-29 00:49:42 | 2005年劇場鑑賞
監督 ディーン・パリソット
出演 ジム・キャリー
    ティア・レオーニ

ジム・キャリーらしさが発揮されたコメディー映画だが、正直あまり笑えなかったね~
向こうではバカ受けかもしれないが・・・客の反応もほとんどゼロでした。
まぁ 空席が目立つ入りだったけど、笑い声ぐらい起こってもよさそうなぐらいは客は居たはずだがね。
人生を狂わされた社長(アレック・ボールドウィン!最近こんな役が多いねこの人・・・)に復讐する話だが、実際に行動を起こすのは物語も終盤に差し掛かった頃で、それまでは仕事にあぶれ、とうとう強盗に手を染めるディック&ジェーンの奮闘ぶりが描かれて行きます。
この辺の展開は笑わせどころなんですが、まぁ、よくあるパターンの連続でジム・キャリーお特意の芸風も見せながら奮闘しますが私は今ひとつ乗れませんでした。
出だしは面白そうだったんだが・・・

劇中に格闘家ヴァンダレイ・シウバの入場テーマ(または2004年の阪神の金本選手のテーマ)に使用されてるテクノの曲が流れてたのが印象に残りましたがね

軽いのりのコメディ映画だからゴチャゴチャ言っても仕方ないけど、ドッカーンと笑いたい方には期待ハズレかも?

★★ 2005.12.28 動物園前シネフェスタ4 スクリーン2