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2005年8月にスタートしました。
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国立科学博物館 特別 ミイラ展 ④ 「即身仏 弘智法印 宥貞上人」

2020年04月01日 | Weblog
「ぶらぶら美術・博物館」を見て、外出を控えています。


日本の気候は、ミイラの保存には適していませんが
自然のミイラでもある、二十体前後の即身仏が現存しています。

即身仏「弘智法印 宥貞(こうちほういん ゆうてい)」

宥貞上人は江戸前期に入定された小貫東永山観音寺の住職で
現在は福島県石川郡浅川町の貫秀寺に安置されています。
貫秀寺ならびに小貫即身仏保存会の理解を得てお借りした即身仏です。


真言宗で修業を積んだ高僧「弘智法印 宥貞」が、当時日本は悪性の伝染病が流行し人々は苦しんでいた時代に、「薬師如来十二大願(薬師如来が悟りを開く前に人々の病気を治し長らえるための誓い)」のお経を唱えて、92歳の時に石室の中へ入定されました。

全国に即身仏は現在20数体ありますが、弘智法印 宥貞のように疫病治癒祈願という人々のために薬師入定した例は、国内では類がないと言われています。また、福島県では唯一の即身仏となっており、それに付随する入定石棺、木棺及び宥貞法印行状記は、浅川町指定文化財に指定されています。


背骨を圧迫骨折していた状態で・・・
酷い痛みをおして、疫病治癒祈願の即身仏になられたそうです。

即身仏になるためには
●穀断ち(穀物を断つ)で、体の水分や脂肪分を無くす。
●木の実とか木の皮を少し食べて、食べる量をだんだんと少なくする。
●毒性の強い漆を何回か飲んで、腸内細菌を殺し。
●その後に、用意された部屋に移り瞑想を重ねて即身仏になります。


次回の「ぶらぶら美術・博物館」で、あなたも美術鑑賞は如何ですか?
「国立科学博物館 特別 ミイラ展」は、これで終わります。
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