黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『水の中、光の底』平田真夫(東京創元社)

2011-09-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
赴任した先の地方の町の高校には、校庭の中央に路面電車の終着駅がある。昼間話した生徒は、その線路はずっと先は東京まで届いているといっていた。酒場で飲んでいた女教師は、電車に乗って……“一 循環 夜の車窓”、
酒場の主人にボートを借り、ワインを片手に海へ出た男。月を隠した雲が凝集をはじめ……“二 曇天 月の実り”、
東京の真上にある星が見たいという女から、空が見えるところまで連れて行ってほしいと頼まれた男。
ビアガーデンをやっていた屋上から浮かび上がり、上へ上へと向かうふたり……“三 雲海 光の領分”、
酒場には、酒瓶をどれだけ落とし込んでもいっぱいにならない、どこかへ続いた石筒がある。
ひたすら穴を掘り続ける男は……“四 空洞 掘る男”、
好奇心から、酒場にある海を見たいという男を、地下へと案内する主。
辿り着いたそこで男は泳ぎ……“五 潮騒 矩形の海”、
街が大雨で水没。酒場にいた女は、夫に連絡を取ろうとするが、電話がつながらない。しかたなく、ソルティードッグを呑みながら、時間をつぶすため店にいることに……“六 水槽 Craspedacusta Sowerbii”、
男が酒場に入ると、何故か三匹の猿がいた。突然世界が傾き、地震かと思いきや、そうではないらしい。主人からはおかしなことを頼まれ……“七 分銅 達磨さんが転んだ”、
夕暮れ。三日間歩きつづけ、中継点である酒場にようやくたどりついた娘。
酒場の主は、一晩だけ止まることができるが、明日にはふたつある出口のいずれかから発たねばならないと告げる。大渓谷を渡る道は一方通行で……“八 立春 山羊の啼く渓谷”、
大学で分子生物学を教える男は、学生たちとの飲み会の帰り道、無性に喉が乾き、公園に立ち寄る。水道を探しているとそこで、小豆を洗う謎の老人に出会う……“九 公園 都市のせせらぎ”、
夕暮れの街に、祭囃子が聞こえる。数十年ぶりに、母方の祖父母が暮らしていた、この地に降り立った男。
立ち寄った食堂の店長曰く、五十年続いてきた祭は今日で終わりだという……“〇 車軸 遠い響き”の10編収録。

ちょっとノスタルジックな雰囲気漂う、幻想的な日常を描いた連作短編集。
どの話にも、酒場とその主人がどこかに登場。
水がたびたび出てくることもあり、ふわふわと水に浮かんでいるような浮遊感。

<11/9/24,25>

山古志で稲刈り。

2011-09-25 | おでかけ

 noriさんにお誘いいただき、山古志の棚田に稲刈りに行ってきました♪
 山古志自体に行くのも初めてだったので、すごい山道っぷり(アップダウン&うねうね)にびっくりしたり。
 一昨日、雨が降った所為か、少し田んぼに水が残っていて、ぬかるみに見事に足を取られたり(笑)。
 そこで、長靴に水が入ってしまったので(穴があいていた模様…)、その後は、主に刈られた稲を束ねる作業に終始。
 ちょっと独特な縛り方を伝授してもらうも、手が遅いので、あまり進まず…;しかもやたらと軍手を巻き込むダメっぷり;;





 その後、軽トラに乗って、移動。先ほどの稲を運び、はざ掛け~。
 手の届く低いところは、そのままロープに掛けるのですが、上の方はハシゴに乗った人が、下の人が投げた稲を受け取って掛ける…という…。
 わたしは下から投げる方をやったのですが(上はnoriさんが)、ちょっと届かなかったり;





 何はともあれ、ほぼ埋まり、かなり豊作だった模様vv
 よかったです~☆


<おまけ>
 帰りにアルパカ♪(夏仕様/笑)
 でも餌の時間だったため、こちらを向いてくれず;




 ちっちゃい子だけ(笑)。