黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『よろずのことに気をつけよ』川瀬七緒(講談社)

2011-09-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
因習や呪術、それにまつわる神事を研究している仲澤大輔は、ある日、女子大生・砂倉真由の訪問を受ける。
彼女の祖父・健一郎が一ヵ月前に何者かに惨殺されたのだが、先頃床下から“不離怨願、あたご様、五郎子”という言葉が記された呪術符が出てきたという。
それは古く、五十年程前に作られ、埋められたものだと推測した仲澤。
事件を担当した高井戸警察署の警部補・森居らに、さらに事件の詳細について訊く中で、かなり専門知識を持った者が関わっているらしいと知るが、いざなぎ流の主流からは外れ、かなり特殊な様式を為していた。
やがて温厚だったはずの祖父の謎の行動を知った真由。彼は何者かに激しく恨まれており、本人もそれを自覚していたらしいと知るが……

乱歩賞受賞作。
ちょっと冴えない三十男と可愛い女子大生コンビが事件を追う、というのは二時間ドラマ的…。印象に残るタイトルと読みやすさの勝利、という気がします。
でも乱歩というよりは横溝風かな…。

<11/9/28,29>