黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『眠り姫とバンパイア』我孫子武丸(講談社)

2011-09-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
母とふたり暮らしの小学五年生・相原優希は、居眠りばかりしてしまうので、小さな頃、父から“眠り姫”と呼ばれていた少女。
その癖もあり、なかなか学校になじめない優希を心配した母は、お姉さん代わりの家庭教師として柚木美沙を頼み、優希も慕っていたが、彼女は勉学の為、アメリカに留学することになってしまう。その美沙が自分の代わりにと、紹介したのは友人の青年・荻野歩実。その名前からすっかり女性だと思っていた母と優希…そして優希が男の子だと思っていた歩実も…は驚くが、とりあえず家庭教師を頼んでみることに。
そんな歩実に、優希はある秘密を打ち明ける……それは、クリスマスイブに父が三年ぶりに会いにきてくれたということだった。その時点で、母子家庭である理由を知らずにいた歩実は、その後、その父が交通事故で亡くなったと伝える新聞記事を読むことに。
だが優希は、父親がバンパイアだと思いこんでおり、いないはずの彼に会ったり、メールのやり取りまでしている様子。折りしも、近くでは不審者が目撃され、心配する歩実は……

不在の父がバンパイアだと思い込み、その存在に憧れを抱く少女に、彼女に家庭教師として関わることになった青年が、その謎を追う、というミステリ。優希と歩実の双方の視点で展開していく形式。
何だか久々の『ミステリーランド』。子供向けにしては、真相がちょっとアレな感じでしたが…;

<11/9/7>


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