黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ』大崎梢(東京創元社)

2007-05-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかりものの書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト店員・多絵のコンビが、書店に持ち込まれる様々な謎に取り組む短編集。
土屋雄一、谷康宏、小林登喜夫、和田雅文という男性4人から同一書籍の注文が。しかし取り寄せられず断りの連絡を入れると、4人が4人ともそんな注文はした覚えがないという。しかも一度ならず二度までも、同様のトラブルが起き……『取り寄せトラップ』、
社会科の校外学習の為、見学にやってきた小学生たち。しかしその中のひとりの少年・千葉広希がアクシデントを起こす。それをきっかけとして、その後ちょくちょく顔を出すようになった彼だったが……『君と語る永遠』、
成風堂にバイトとして入った大学生・金森。彼は、高校生の頃、成風堂で出会った少女に恋をしたが、何故かその彼女から渡されたのは雑誌の付録で……『バイト金森くんの告白』、
“ファンの正体を見破れる店員のいる店でサイン会を開きたい”…若手ミステリ作家・影平紀真のちょっと変わった要望に、名乗りを上げた成風堂。影平は<レッドリーフ>という名の人物から、嫌がらせを受けているらしく……『サイン会はいかが?』、
馴染みの書店員・名取に写真を見せようと持ってきた常連客の老人・蔵本。しかし彼女は家の都合で既に退職していた。そのショックで気落ちしていた為か、その写真を入れた封筒をどこかに置き忘れてしまったという……『ヤギさんの忘れもの』の5編収録。

成風堂シリーズ第3弾。
やはり短編集の方がこの作品のリズム的にはあってるのかも。

<07/5/23>


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