黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ロスト・チャイルド』桂美人(角川書店)

2008-09-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
慶應大学医学部助教授・神ヒカルが非常勤の監察医として働く、大塚の監察医務院が3人の外国人武装グループにより襲撃された。
“Sルート”と呼ばれる非合法組織の工作員“ジュリエット”だといわれる女性の遺体が運び込まれており、彼らはその遺体に用事があるらしい。
折りしも、“ジュリエット”に関するタレ込み情報を得、その調査の為に立ち寄った警視庁公安の管理官・速水優人も巻き込まれ、意識不明の重体に陥る中、立て籠もるテロリストたち。そんな中、リーダー格らしい“マリー”は、ヒカルの家族にまつわる過去……両親は何者かに殺害され、兄・ケリーは難病を患った末に亡くなったこと……について知っていることを仄めかす。
一方、ヒカルたちを救出すべく対策を練る警察側では、キャリアながらSATの隊長を務める黒須隼人らが突入。
結局、マリーは逃亡を図り、他の2人…グエンとアランは死亡で決着がついたが、翌日、目を覚ましたヒカルの髪は灰色へと変貌していた。
それは、5年前に病を発症した兄に、最初に現れた異変と同じものだった。一方、奇跡的な回復力で、早々に職場復帰した速水。
そして事件から1週間。ヒカルの名刺を持った男の遺体が見つかったとの知らせを受け、現場に出向いた彼女は、その頭に触れ、そこに同僚の監察医・早川恵と少女のヴィジョンを見る。ところがその後、早川は失踪。その行方を探すヒカルは、彼女の友人であったという東和医大の関根多恵子の存在に行き当たるが……

遺伝子医療を巡る謀略もの?
良く言えばスピード感がある感じですが、いろいろ拾いきれていない伏線が結構あるような…。
特に、彼女たちが超能力者である必然性があったのか、ちょっと微妙かも。
SATの黒須さんは、『マラリア』にちらりと出てきた検察の黒須さんの息子さん?

<08/9/7>


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