黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『身代わり』西澤保彦(幻冬舎)

2009-10-03 | 読了本(小説、エッセイ等)
安槻大の辺見祐輔(ボアン先輩)たちと共に、飲み会に参加していた<ソネヒロ>こと後輩・曾根崎洋が、彼らと別れた後、洞口町の公園で亡くなったという。しかも目撃者である会社員・盛田清作の証言によると、ジョギング姿の女性に包丁を持って襲いかかり、その彼女に反撃され、その弾みで自分で腹部を刺してしまったらしい。そしてその女性は、その場から姿を消していた。
しかし、ソネヒロとの別れ際の様子…所持金が少なく、飲み会のあった店から現場である公園までは徒歩で行ったと考えられること。別れ際は手ぶらだった上に、家は反対側…、その見方に違和感を感じたボアン先輩。
そんなソネヒロには、年上の社会人である彼女を、昔からの家族ぐるみの友人・シシマル(石丸)と取り合って三角関係になったという噂があった。
一方、藍香学園の高等部2年生・鯉登あかりが自宅で殺害されるという事件が発生。
第一発見者である彼女の母が帰宅した時には、何故かその隣に、巡回中だったはずの明瀬巡査の遺体が並べられていたという。2人の死亡推定時刻は4時間の差があり、殺害方法はともに後頭部殴打の後に絞殺。
あかりは、学校で文芸部に所属していたが、そこで親しかった図書館司書・芳谷朔美をモデルに、過激な内容…好きな相手の婚約者を寝取った話…の小説『身代わり』を書いていたという。そしてその内容が事実であるかのごとく、あかりは妊娠3ヵ月だった。
明瀬とかつて同級生だった匠千暁(タック)は、高瀬千帆(タカチ)に付き添われ、その葬儀に出席。そこで顔見知りの刑事・佐伯に声をかけられて……

待望のタック&タカチシリーズ♪
久々に彼らが読めて嬉しいですが、『依存』から継続した流れでの展開なので、精神的ダメージを受けたタックはタカチに付き添われていて、最初の方がちょっと痛々しい感じ;
そして、携帯が出てこないところに時の流れを感じました(笑)。

<09/10/3>


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