黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『陰陽屋へようこそ』天野頌子(ポプラ社)

2007-10-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
狐と桜と都電の町・東京都北区王子。
不幸に見舞われまくりの沢崎みどり・瞬太親子は、商店街で“陰陽屋はじめました”と書かれた看板を見つける。中に入ってみると、そこには安倍祥明と名乗る、狩衣姿の美青年が。しかしいい加減な占いで、高額のお金を要求する彼にブチ切れ、思わず自分が妖狐だということを明かしてしまう瞬太。しかしそれを逆手に取られ、彼の元でアルバイトをすることに……『第一話 陰陽屋はじめました』、
瞬太が陰陽屋でアルバイトを始めたある日。小学5年生の里見由実香という少女がやってきた。父が母を毎晩殴っている為、父が狐憑きなのではないかという彼女。しかしそれは警察の管轄だと取り合わない祥明に腹を立て、一人で何とかしてみせると言い放った瞬太だったが…『第二話 狐憑き疑惑』、
瞬太のクラスの委員長で、新聞部に所属する高坂史尋が書いた陰陽屋の記事が評判になり、店は女子中学生で大賑わい。瞬太のクラスメイトの倉橋怜や三井春菜もやってきて、彼に大晦日の狐の行列に参加しないかと勧めるが、過保護な両親は許してくれない。そんな中、祥明の幼なじみ・槙原秀行がバイト先の後輩・宮内夏央を伴ってやって来た。夏央の祖母が先日亡くなったが、彼女は自分の遺言状を探し出した者に全財産を譲ると言い残したという。狐の行列に祥明も一緒に参加してもらうことを条件に、祖母の家のあった群馬へと出かけることになった瞬太だったが……『第三話 失せ物探し』、
先日の依頼の際に顔を合わせた、宮内夏央の伯母・仲条律子が店にやってきた。16年前に、妊娠して家出した娘の杏子を捜して欲しいという。しかも瞬太が捨て子だったと知った彼女は、自分の孫だと思いこんでしまい……『第四話 家出人捜し』、他、高坂による瞬太の観察日記『番外編 キツネ取材日記』を収録。

ニセ陰陽師とちょっとおバカな妖狐の少年が解決する(?)ほのぼのミステリ。
番外編で描かれる、瞬太を温かく見守る周囲の人々がとてもイイです(笑)。

<07/10/22>


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