黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『憑神』浅田次郎(新潮社)

2007-06-18 | 読了本(小説、エッセイ等)
時は幕末。
御徒士組の御徒士衆の次男として生まれた、別所彦四郎。小十人組組頭・井上家の婿養子に入っていたが、跡継ぎが生まれた途端、舅・軍兵衛らに用済みとばかりに、ささいな諍いを元に放り出され、愛妻・八重と息子・市太郎と引き離されてしまう。
兄・左兵衛が家督を継いだ家に出戻り、肩身の狭い日々を送っていたある日、馴染みの蕎麦屋の親父から、同じ御徒士の家に生まれた、榎本釜次郎の出世が三囲稲荷に詣でた為と聞いた、彦四郎。酒に酔い、たまたま土手下に見つけた“三巡稲荷”に拝んでしまう。
ところが、彼が拝んだ祠は、名は似ていても全く別物……しかも災厄をもたらす神ばかりが奉られているところだったことから、翻弄される彦四郎だったが……

映画化を機に読んでみました(笑)。
コミカルに軽快に進むお話ですが、ラストの愚直でも己が信じる道を進む彦四郎の姿が、とても印象的です。

<07/6/18>


最新の画像もっと見る

コメントを投稿