黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ぶたぶたカフェ』矢崎存美(光文社)

2012-08-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
両親の離婚をきっかけに、子供のころから優等生であることを自らに課していた目黒泰隆。
有名企業で働いていた彼だったが、これまでの無理が祟り不眠症を患っていたことから、母・さつきの再婚を決めたのを契機に、彼女たちがヨーロッパへ新婚旅行へ旅立ったその日に会社を辞めた。
一年ほど前、大学の先輩である綿貫から、経営するダイニングバーを手伝わないかと誘われていたことをふと思い出し、連絡をすると、ちょうど綿貫の妻・千秋が妊娠中で人手が足りなくなっていたことから、すぐに手伝って欲しいと頼まれる。
翌日、その店<こむぎ>に顔を出した泰隆。バーとして営業しているのは、夕方五時から朝の五時まで。朝六時から午後二時までは、別のカフェという形態で、そちらを営んでいるのは山崎ぶたぶたという人物だという。以前泰隆も会っていると綿貫はいうのだが、思い出せない。
そしてバイト一日目が終わる頃。泰隆が店で遭遇したぶたぶたは、バレーボール大のぶたのぬいぐるみ。その外見に動揺しつつも、彼の作る朝食の美味しさに感動した泰隆は、すっかり魅了される。
そんな日々の中で、たびたびカフェの方の常連らしきひとりの女性とすれ違う。具合が悪くなったところを助けたことが縁で、話すようになった彼女は、見上遥という小説家だった……

シリーズ最新作(既に何作目かわからない…/笑)。今回は、不眠症で会社を辞めた青年が、バイトを始めたバーと同じ場所で、カフェを営むぶたぶたさん♪
表紙にも描かれている、ホットケーキがめちゃめちゃ美味しそうなのですが、熱々のビスケットも食べたい!あれもこれも……と思うこと請け合い(夜中に読むのは危険/笑)。
矢崎さんがお好きなせいもあるのか、この数作のぶたぶたさん、食べ物がらみのお仕事が多い気が(笑)。

<12/8/27>


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