黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『あやし うらめし あな かなし』浅田次郎(双葉社)

2006-08-11 | 読了本(小説、エッセイ等)
伯母が語る寝物語。神社の神主であった曽祖父の元へやってきた駆け落ちの二人は、吉原の遊廓で働く女と名家に生まれた帝大の学生。その許されざる恋の行方は……『赤い絆』、
借金を抱え、夜逃げ同然で家を出てきた津山と妻子。そんな中、自分にそっくりな人間が現れているのを知る。しかも、羽振りのよかった頃の自分に……『虫篝』、
軽井沢の山荘に住む友人・吉永を訪ねた“わたし”。独身だと思われていた彼はいつのまにか結婚しており、その妻は……『骨の来歴』、
銀座に建つ古い病院で看護師として働く“私”浜中。ある日、美人だが仕事の忙しさの所為で、男の影などまるでない逸見婦長が、“昔の男”と会う約束をしているという…………『昔の男』、
相次いで両親を亡くした河津孝一は、ある日入った店で葉月という女性と知り合う。迎え火の焚き方を教えてくれるという彼女を家に招いたが、ふと昔の恋人・美奈子が記憶から甦り……『客人(まろうど)』、
皆が風邪を引く劣悪な状態の中、歩兵聯隊に所属する矢野二等兵。身重の妻を残し召集された彼は、やがてある事に気付く……『遠別離』、
伯母の語る寝物語。ある時、験力をもつ曽祖父の元へ連れてこられた少女。高貴な生まれである彼女には、狐が憑いていて……『お狐様の話』の7編収録のホラー短編集。

『昔の男』と『遠別離』が季節柄切なさ倍増;
『鎮魂頌』が頭を駆け巡ります~(涙)。

<06/8/11>


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