黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『駑馬十駕 御算用日記』六道慧(光文社)

2013-04-14 | 読了本(小説、エッセイ等)
三紗に懇願され、柳生五人組の杉崎春馬の親戚だという御太鼓役・半田作左衛門の屋敷へ出向いた生田数之進と早乙女一角。いつも通り倹約の術を伝授する中で、昨今大豆が値上がりしていることなどを耳にする。
その後、一角の実家<北川>に泊まった数之進の元に、冨美が慌てた様子で現れた。共に長屋に行ってみるとそこにいたのは、かつての盟友であった朝比奈庄次郎だった。庄次郎の兄はかつて三紗の許嫁だったが、城代家老の娘との縁談が持ち込まれた途端、三紗を捨てた人物。さらに庄次郎自身は、数之進の相愛であった許嫁・七重を横取りしていたのだった。それにも関わらず、何故か数之進への敵意をむき出しにする庄次郎。
そんな中、潜入することになったのは信濃藤吉藩。前藩主である折原因幡守忠晴は、急な病で隠居、年若い弟の忠重が藩主となっていた。さらに家老の大谷力之助との三つの派閥に分かれた御家騒動の渦中にある藩。数之進はそこで、藩主の後見たる仕置家老として庄次郎と再びまみえることに。
座敷牢に押し込められながらも自由に行動する、謎の多い前藩主。気に入った人間の髻をかじるという馬・顔回が握る秘密とは……

シリーズ第十一弾。加賀藩で盟友であった人物が数之進の敵として登場。
数之進の友が敵に、というのを後ろのあらすじでざっくりみて、ええっ!一角が敵にまわるの?と一瞬激しく勘違いをしてしまったわたし(笑)。
馬の顔回がいいキャラでした。

<13/4/13,14>


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