黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『わくらば日記』朱川湊人(角川書店)

2006-01-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
和歌子の、病弱だが美しい姉・鈴音には、人や物の過去の記憶を“見る"能力があった。
ある日和歌子の友人の弟がひき逃げ事故に遭い、その犯人を探すべく、過去を“見た"鈴音。ところが和歌子が、淡い恋心を抱く警官・秦野に姉の能力とそこから得られた“真実"を話してしまった為に……『追憶の虹』、
前の事件で知り合った刑事・神楽から、女子高生を殺害した犯人の真意を探る為に“見て"ほしいと頼まれた鈴音は……『夏空への梯子』、
台風で避難したことをきっかけに知り合った女性・藤谷茜。姉妹とも仲良くなった彼女だったが……『いつか夕陽の中で』、
茜の住むアパートの慶應の学生・笹森。彼に茜が手品でダマされたと、姉妹のもとに相談に来たことから知り合う。やがて鈴音と笹森は、互いに憎からず思うようになるのだが……『流星のまたたき』、
母から頼まれ、口うるさいおばあさん・クラの元へ生地を届けにいった和歌子。ところがそのクラに、近所の男子高校生殺害の容疑が……『春の悪魔』の5編収録の連作短編集。

和歌子の回想によって綴られる物語。『姉さま』という呼び方が良いです♪
昭和30年代という、時代設定もあいまって、切ない雰囲気の漂う作品集です。

<06/1/21>


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