黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『長弓戯画 うさ・かめ事件簿』滝田務雄(東京創元社)

2010-08-01 | 読了本(小説、エッセイ等)
美男子だけれどヘナチョコで、オネエ言葉を操る(性癖はノーマル)少女漫画家・マーチ宇佐輝こと鹿野山宇佐輝。いつも、ドSな担当編集者カメちゃんこと小亀ミドリに苛められている。
そんなある日、帝都大学から宇佐輝に直接講演依頼があり、引き受けてしまう。浮かれる宇佐輝だったが、依頼してきたのは伝統武術研究会。どうやら彼が描いている漫画の内容から、武術に詳しいと勘違いされたらしい。
慌てた宇佐輝は、ミドリを介して専門家に紹介してもらうことになり、駅で待ち合わせ。その相手とは堅物で厳格、それでいてミドリに関してはすさまじいまでの心配らしい彼女の父・小亀上月だった。しかも刑事だという。
ところがその最中に、雑踏の中で和弓で男性が射殺される事件が発生し、上月が目撃者となる。
付近には、射法八節という弓道の基本動作の痕跡が残されており、経験者、しかもかなり腕のたつ人物が犯人だと思われた。
やがて、被害者は蟇目郷四郎という帝大生で、件の研究会に所属していると判明し……

ヘナチョコ漫画家とドSな編集者が事件に遭遇するお話。<田舎の刑事>同様、随所にコメディ満載のミステリ。
宇佐輝はあえてそういう口調(および性格)で話す、何等かの理由があるらしいので、ちょっと気になりますね(笑)。
シリーズ化しそうな感じなので、楽しみです~♪

<10/7/31,8/1>


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