真冬の寒さの中。廻船問屋兼薬種問屋、長崎屋がある通町では恋の病が大流行。
そんな中、若だんな・一太郎の元に疫神、禍津日神、疱瘡神に、時花神と厄介な神々が次々やってくる。病を治してやる代わりに、その状況をどうにかして欲しいと云われるが、断る若だんな。
どうやら神々がやたらとやってくるのは、結界の守り手である橋姫が不在であることが原因のようで……“こいしくて”、
若だんなの母・おたえの守狐たちがつくった『やなりいなり』を皆で囲んでいると、そこに手だけの幽霊が現われ、いなりをつかもうとしているがつかめない様子。寛朝の霊験あらたかな護符を貼ると、若い男が現われた。
自分でも誰だかわからないという彼は、調子よく喋る様子から、売れない寄席芸人では?という憶測で、落語にちなみ熊八と呼ばれることに。
そんな彼の素性を探すことになった若だんなたちは……“やなりいなり”、
お江戸の空に、突然空雷が響いた日から、若だんなの父・長崎屋藤兵衛が三日も店に戻らない。
探しに行きたい若だんなだだったが、身体を心配する仁吉に止められ、出ることができない。
やむをえず、皆で藤兵衛の行き先を推理することに……“からかみなり”、
春先の海の水を天へ上げたような、明るい青色の空を眺めていた一太郎は、突然そこから青い玉が落ちてくるのを目撃。
仁吉に知らせに、母家へ向かった間に、鳴家たちが玉を逃がして、追いかける。
雲の中で、逢魔が時に生まれたという百人はいるという魔のひとり・百魅が、落ちた玉を探しに長崎屋にやってきて……“長崎屋のたまご”、
久しぶりに栄吉の修行先である、菓子屋安野屋へ出かけた若だんな。鳴家たちに菓子を頼まれたが、浜村屋の長男・新六がその前に山ほど買い上げてしまい、あまりない。親友の五一の為の買物だというが、そのふたりの間で諍いが始まり、早く彼らを店から遠ざけたい安野屋の主人から、栄吉は浜村屋に、その大量の菓子を運ぶ用事を言い付かってしまう。
栄吉とつもる話がしたいとやってきた若だんなも、やむをえずついていくことに。
新六の妹・美津が、五一の元に嫁にいく予定だったが、彼が突然房州に行ってしまい、破談に。気落ちしている美津の為に、良縁を決めたところだという。おまけに新六にも、両替屋松木屋の訳あり娘・おれんを嫁にもらう話が持ち上がっていたのだが、それは持参金目当てで……“あましょう”の5編収録。
シリーズ第10弾。十周年だそうで、早いなぁ…。
今回は何故か、それぞれの話の前に(話に出てくる食べ物の)レシピ付き。
『やなりいなり』はちょっと気になります~(鳴家型いなり寿司/笑)。
<11/9/8>
そんな中、若だんな・一太郎の元に疫神、禍津日神、疱瘡神に、時花神と厄介な神々が次々やってくる。病を治してやる代わりに、その状況をどうにかして欲しいと云われるが、断る若だんな。
どうやら神々がやたらとやってくるのは、結界の守り手である橋姫が不在であることが原因のようで……“こいしくて”、
若だんなの母・おたえの守狐たちがつくった『やなりいなり』を皆で囲んでいると、そこに手だけの幽霊が現われ、いなりをつかもうとしているがつかめない様子。寛朝の霊験あらたかな護符を貼ると、若い男が現われた。
自分でも誰だかわからないという彼は、調子よく喋る様子から、売れない寄席芸人では?という憶測で、落語にちなみ熊八と呼ばれることに。
そんな彼の素性を探すことになった若だんなたちは……“やなりいなり”、
お江戸の空に、突然空雷が響いた日から、若だんなの父・長崎屋藤兵衛が三日も店に戻らない。
探しに行きたい若だんなだだったが、身体を心配する仁吉に止められ、出ることができない。
やむをえず、皆で藤兵衛の行き先を推理することに……“からかみなり”、
春先の海の水を天へ上げたような、明るい青色の空を眺めていた一太郎は、突然そこから青い玉が落ちてくるのを目撃。
仁吉に知らせに、母家へ向かった間に、鳴家たちが玉を逃がして、追いかける。
雲の中で、逢魔が時に生まれたという百人はいるという魔のひとり・百魅が、落ちた玉を探しに長崎屋にやってきて……“長崎屋のたまご”、
久しぶりに栄吉の修行先である、菓子屋安野屋へ出かけた若だんな。鳴家たちに菓子を頼まれたが、浜村屋の長男・新六がその前に山ほど買い上げてしまい、あまりない。親友の五一の為の買物だというが、そのふたりの間で諍いが始まり、早く彼らを店から遠ざけたい安野屋の主人から、栄吉は浜村屋に、その大量の菓子を運ぶ用事を言い付かってしまう。
栄吉とつもる話がしたいとやってきた若だんなも、やむをえずついていくことに。
新六の妹・美津が、五一の元に嫁にいく予定だったが、彼が突然房州に行ってしまい、破談に。気落ちしている美津の為に、良縁を決めたところだという。おまけに新六にも、両替屋松木屋の訳あり娘・おれんを嫁にもらう話が持ち上がっていたのだが、それは持参金目当てで……“あましょう”の5編収録。
シリーズ第10弾。十周年だそうで、早いなぁ…。
今回は何故か、それぞれの話の前に(話に出てくる食べ物の)レシピ付き。
『やなりいなり』はちょっと気になります~(鳴家型いなり寿司/笑)。
<11/9/8>
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