黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『逆回りのお散歩』三崎亜記(集英社)

2013-06-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
B市に暮らす聡美は、「彼」の下で事務員をしている。
かつて首都で大手企業で働いていた和人と再会した聡美は、彼が職を辞しA市に戻ってきていること、そして市町村合併の話があるA市とC町に絡み、ネット上で反対運動が起きていることを知らされる。C町による洗脳めいた根回しにより、A市を乗っ取ろうとしているのだという噂があるという……“逆回りのお散歩”、
となり町の森見町が持ちかけた四町合同の「戦争事業実務研修」に参加させられることになった、舞坂町の町職員の<私>。
その研修会に参加したメンバーの親睦の飲み会で、森見町の杉田議員の息子と話す機会があり……“戦争研修”の2編収録。

表題作は、「お散歩」とかついてるのでのどかな話なのかと思いきや、ネット社会というか情報操作の怖さを感じるお話でした。
“戦争研修”は“となり町戦争”の前日譚的お話。

<13/6/24,25>