黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『つくもがみ、遊ぼうよ』畠中恵(角川書店)

2013-06-01 | 読了本(小説、エッセイ等)
深川の古道具屋兼損料屋の出雲屋の子・十夜、小間物屋すおう屋の子・市助、料理屋鶴屋の娘・こゆりは、仲良しでいつも一緒に遊んでいる幼馴染。彼らと、赤子のときから一緒にいる出雲屋の付喪神たちも仲間。
そんなある日、双六のそう六たちと双六で勝負することになった子供たち。ところが、何者かが介入し、子供たちは双六から出られなくなってしまい……“つくもがみ、遊ぼうよ”、
出雲屋に雛道具の付喪神が舞い込んだ。すおう屋の佐太郎や出雲屋の清次らは、怪異が現れた夜に、店が賊に狙われたという話を聞き込んできたばかりで、心配する。
付喪神たちは、頼りない人間たちに任せてはおけぬとばかり賊を捕まえるべく動き出す。件の雛道具たちは事件にどう関わっているのか……“つくもがみ、探します”、
先の一件で、知り合った札差の大久屋は、子供たちや付喪神たちに沢山の菓子を持ってきてくれるようになったのだが、ある日を境に出雲屋へ姿を現さなくなってしまう。
その理由を探るべく、大久屋の足どりを追うが……“つくもがみ、叶えます”、
子供たちと喧嘩した付喪神たちは、書置きを残して家出することに。
折しも大久屋の店の手代の捨吉を見かけたことから、彼が持っていた荷物の中に潜り込んだ付喪神たちだったが、思いがけない場所に連れて行かれてしまい困惑する。
一方、出雲屋の周辺で子供に話しかけてくる不審な人間がいるという噂が流れ、心配する親たち。そんな中、子供たちは付喪神たちを迎えに出かけて……“つくもがみ、家出します”、
大久屋が探していた沙耶の子が見つかったという知らせが届く。どうやらお兼という娘らしい。ところがいきなり出雲屋に現れて、わがままをいったり、おまけに十夜が捨て子だったと本人にばらしてしまう始末。清次お紅夫妻は、彼を育てるに至った経緯を説明する。
その翌日、雛道具たちが相談にやってきた。元々大久屋同様、沙耶の子を探していた彼ら。しかしお兼には沙耶にも大久屋にも全く似ておらず、彼女が生前付けようとしていた名前でもないという。
そんな中、お兼が突然行方知れずになり……“つくもがみ、がんばるぞ”と“序”“終”を収録。

「つくもがみ貸します」の続編。
……ということをすっかり忘れてました(笑)。前作は、十夜たちの親世代の話なので、特に支障はないのですが。
出雲屋とその周辺の子供たちと付喪神たちがあれこれ騒動に関わるお話。
付喪神たちがやたらと偉ぶる姿が可愛くほのぼのしてます。

<13/5/31,6/1>