黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『おやすみラフマニノフ』中山七里(宝島社)

2013-06-14 | 読了本(小説、エッセイ等)
愛知音大に通う音大生・城戸晶は、ヴィルトゥオーソ科四回生。実家からの学費の援助が期待できなくなり、貧乏な彼は学費支払いのためバイトに明け暮れる。
大学では十月に定期演奏会が行われることになり、そこには理事長で名ピアニストである柘植彰良が参加することが決まっており、音楽関係者の注目も浴びやすい場。
そこにメンバーとして参加することができれば、狭き門である音楽関係の就職にも優位に立てると、色めき立つ学生たち。
さらにそのコンサートマスターになれば、準奨学生の扱いになり、滞納分している前期分もも延期になり後期は免除支払いに猶予ができるという特典がつくことから、晶は亡き母の願いの為に懸命に頑張る。
その後、何とかその座を射止め、第一ヴァイオリンとして参加することになった晶は、理事長の孫娘でもあるチェロ奏者・柘植初音らとともに練習に励んでいた。
ところがその最中、初音が演奏会で使用する予定だった大学秘蔵のストラディバリウスのチェロが密閉された保管庫から消失。
さらに、柘植が演奏するはずだったピアノが破壊され、彼らの身に次々に不可解な事件が…。メンバー内に不協和音が流れる中、臨時講師であるピアニスト・岬洋介がその解決に乗り出して……

シリーズ第2弾。といっても岬以外の登場人物はほとんど変わってますが。
前作同様、(今回はラフマニノフの)音楽がとても聴きたくなりますね~。

<13/6/13,14>