黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『石に匪ず 御算用日記』六道慧(光文社)

2013-06-03 | 読了本(小説、エッセイ等)
文化八年十月。姉・三紗の大食い癖が再発。思いを寄せている杉崎春馬が八月に突然姿を消したのが原因であるらしく、自暴自棄に陥った三紗は一角の父・伊兵衛と祝言を挙げると言い出す始末。
そんな中、戸村三之助という上州の庄屋を名乗る男が相談にやってきたが、話しぶりなどから彼に違和感を覚える数之進。
今回潜入することになったのは、紀伊徳川家の御附家老、水原土佐守忠道の屋敷。十年前に二万両あった借財を完済しているのだが、それはどうやら「鯨商人」と呼ばれる家老格である篠田卯十郎の手腕によるものらしい。今では五万坪の下屋敷を構え、贅沢を奨励する「質素倹約禁止令」を藩士に申し渡しているという。なかなか姿を見せない篠田の存在を含め、調べに乗り出す数之進たちだったが……

シリーズ第13弾。三紗の騒動と水原家の話。
どうやら次巻からシリーズタイトルが変わるようなので、今回は中締め的なのかな?
とりあえず三紗は落ち着きそうですが、他は借金もまだあるし、いろいろ片付いてないので(笑)。

<13/6/2,3>