黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『KAGEROU』齋藤智裕(ポプラ社)

2011-03-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
リストラの末、多額の借金を抱えた男・ヤスオ(大東泰雄)は、自らの四十歳の誕生日の前日、絶望から投身自殺を図ろうと昇った廃墟ビルで、黒服の男・キョウヤ(京谷貴志)と出会い、自殺を止められる。
キョウヤは、裏社会の臓器提供グループ『全日本ドナー・レシピエント協会(全ド協)』のスペシャルコーディネーター。自殺する人間の臓器を、それらを必要とする人々に斡旋する仕事をしているらしい。
ヤスオの臓器を移植の為に提供して欲しいという、彼の言葉を最初断るが、多額の報酬を田舎の両親に遺すことを引き換えに契約を結ぶ。
そんな中、拡張型心筋症を患う少女・アカネ(天木茜)と出会ったヤスオ。どうやらヤスオの心臓は、彼女に移植される予定であるらしい……

第5回ポプラ社小説大賞受賞作。…まぁ云わずと知れたアノ方のデビュー作ですね(微笑)。
ラノベの如き読み易さなので、普段本をあまり手にとられない方には良いかも。
個人的には、もっと違う意味で問題作なのかしらと思ったので、展開や人間造形のあまりの類型っぷりに、うーん;という感じ。

<11/3/29>