黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

えちごさんのサクッとお米のシューラスク(チョコレート)@ガトウ専科

2011-03-17 | スイーツ
 一見普通のプチシューっぽいですが、そのままサクサクに乾燥させてある感じの、シューラスク。
 シューの生地には米粉が使われています。チョコがかかってます。
 7個入り。

 ガトウ専科:新潟(長岡、ほか) ※店舗限定

『無花果の実のなるころに』西條奈加(東京創元社)

2011-03-17 | 読了本(小説、エッセイ等)
電機メーカーに勤める父が札幌に転勤になったが、それには同行せず、神楽坂で履物店<多喜本履物店>を営む祖母・津多代と暮らすことに決めた、中学二年の少年・滝本望。
もとは蔦代の名で神楽坂の芸者をしており、佐原蔦代という名で短期間だが女優もしていたという祖母は、お蔦さんと呼ばれ、周囲から親しまれ、頼られる人物だが、料理がまるでできないことから、それらは望の役目。
そんな彼は、同級生の小坂翠(ドリ)に思いを寄せているが、彼女は望の親友で、サッカー部の得点王・森彰彦が好きらしく、告白前から失恋状態。
幼馴染の木下洋平と、そんな話をした明後日、洋平が警察に捕まったという知らせが。どうやらこのところ巷を騒がせている、蹴とばし魔の犯人は自分だと名乗り出たらしい。お蔦さんとともに、警察に出かけた望は……“罪かぶりの夜”、
望が通う中高一貫校・桜寺学園では文化祭の季節。料理がうまい望は、他のクラスからもサポートを頼まれるほどの人気ぶり。
望が所属する美術部の先輩・足尾が、先頃文部科学大臣賞を獲り、その受賞作品が展示されていたのだが、受賞したのは放浪の画家・乾蝉丸の『セミの赤』と呼ばれる特徴を真似したからだと、本人は複雑な心境の様子。
そんな中、作品が傷つけられる事件が起きて……“蝉の赤”、
ホワイトデーの前週の土曜日の午後。お返しのタルトの作成に、望が思案していたところで、店にやってきた少女・楓。
彼女に試食してもらい、翌週改めて食べさせる約束をした望は、気もそぞろ。
そんな中、お蔦さんの周囲で、振り込め詐欺の被害者が多発。しかも彼らの個人情報に精通している様子。
そして翌週。約束をした楓は現れず……“無花果の実のなるころに”、
六月半ば。お蔦さんに、昔ご贔屓だった立脇の遺言で、彼の会社・立脇工業の所有株、三十三パーセントが遺されたことから、現社長である、立脇の息子・雄一が弁護士と共に乗り込んできた。
横浜の本社へ見学に行くことになった望とお蔦さんは……“酸っぱい遺産”、
十一月のはじめ。夜中に、クリスマスのメニューを考えていた望の元に、楓から電話が。彼女の母・石井有紀が怪我をして病院に運ばれたのだという。しかもその犯人として、父親・乾原奉介が警察に連れて行かれたらしい。
病院に駆けつけた望とお蔦さん。そこで実は楓が自分の親戚…亡き祖父の末弟で、お蔦さんの義弟だと知り、驚く望。おまけに、彼は先にその名を聞いた画家・乾蝉丸その人であるという。
倒れていた母の指には、茶色い革の素材が付着していたというのだが……“果てしのない嘘”、
彰彦の母から、カレーパンのレシピを教えて欲しいと頼まれた望は、洋平とともに彰彦の家に遊びに出かけた。
彰彦には、インドア派の行也というイケメンの兄がいるが、意外やアニオタで振られまくりであるらしい。
そのまま夕食までごちそうになったところで、彰彦宛にドリから電話が。あいにく電話中の彰彦の代理で電話に出た望だったが、何だか向こうは不穏な様子。どうやら、彼女は彰彦の彼女に間違われて、高校生らしき三人に捕まっているらしく、助けに向かう望たちだったが……“シナガワ戦争”を収録の連作短編集。

両親の札幌転勤により、元芸者の祖母・お蔦さんと一緒に暮らすことになった、中学生の少年・望の成長の日々を描いた青春ミステリ。
お蔦さんは包丁が握れないことから、料理は彼担当なのですが、料理もうまいし、お蔦さんの影響で性格的にもかっこいい男の子に育ちそう。将来、結構有望株だと思うのですが…(笑)。

<11/3/17>