Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

DNAのバーコード?

2010-10-02 13:48:53 | Science

 毎日、私は車通勤をしており、仕事中は外に出ることは少ない。となると、季節の変化が寒暖の差位でしか分からなくなってしまうこともしばしばです。あるときふと土手に目をやったときに、めいっぱい生えているヒガンバナに気付いて、めっきり秋だと言う事を思い知り、ちょっと愕然としました。

 ともすれば忘れてしまいがちになりますが、世の中は生命で満ちています。それはもう、数え切れないほど。私たちの生活で目に付くのは非常に限られた種ですけれど、それでも数えていけば結構な数の生物が身近にいます。ひとたび生活圏を離れれば、その数は爆発的に増えてきます。人間の生活にかかわらず、生き物は日々その種類を変動させながら、生命を謳歌しているというわけです。

 そうなると困るのは、生物学者の人たち。すさまじい数の種を分類するのはただでさえ大変です。そのときに困るのは、近縁種であるとかの分類がしづらいものをどう判断するかという問題。そこで、カナダ・ゲルフ大学のポール・エベール氏はDNAの一部を識別に使う方法を開発しました。

 ナショナルジオグラフィック2010年10月号に乗っていたその方法は「CO1」という遺伝子の一部を使い、得られる結果がバーコード状になるとこから、そのままDNAバーコードと呼ばれているようです。これは多細胞生物の種ごとに違ったバーコードが得られるため、近縁種などの分類や、各生物標本のラベリングに大きな効果を発揮すると期待されているようです。

 これをデータベース化すれば、新種であるかどうかの判定も簡単に行えるようになるとか。遺伝子工学とコンピューターは、正に生物学に革命をもたらしたみたいですね。



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