Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

FMラジオで地震予知

2005-10-22 02:31:34 | Weblog
 先日起きた、宮城県沖の震度5弱の地震といい、山古志村での震度7といい、最近地震というニュースを目にする頻度が増えたように思います。

 地震といえば、私が住んでいる東海地方では、そのものずばり「東海地震」もしくは「東南海地震」に対する危機感、というか焦燥感みたいなものは、すでに住民全体にまんべんなく行き渡り、緊張を通り越してある意味弛緩している様に思いますが・・・要するに地震に対する恐怖に対して、すっかり鈍感に成っているように思うこともしばしばです。
 起こる起こると、言われ続けて早20年以上・・・これでは緊張も長くは続きません。それでも、他の地区での地震の被害が報告されたときに頭によぎるのは「明日は我が身」という嫌なフレーズ・・・

 そんな折り、不可能といわれてきた短期的な地震予知の、画期的な方法が提案されたようです。

FM電波観測で予知可能? 地震学会、期待と疑問 北大助教授が発表

「電波をみれば、大地震はほぼ予知できる」。十九日に行われた地震予知の分科会で、森谷助教授はこう主張した。

 FM放送局が送信する電波は通常、二百キロ以上離れた場所や山などの障害物がある地域は受信できない。森谷助教授は「地震直前になると、地殻変動の影響で地震が発生する場所(震源域)の上空に電波を散乱させる層ができ、本来なら受信できない場所まで電波が届くようになる」と考え、二○○○年から「電波予知」の研究に取り組んでいる。


 詳しい原理となるとよくわかりませんが、文面からは自信が伝わってきます。しかし、今まで「短期予知は不可能」としてきた他の専門家からは、あまり好意的には受け入れられていないようです。

 しかし、学会の主流や政府が可能とする予知は、地震周期の研究などで数十年単位の発生確率を予測する程度。電波の観測による短期の予知には首をかしげる研究者も多い。

 東大地震研究所の平田直教授も「なぜ電波が遠くまで届くのかメカニズムを解明しなければ、一般の人が期待する防災に役立つ予知にはならない」と指摘している。


 ”電波を反射する層”といえば電離層でしょうけれど、文面からはそこまではわかりません。メカニズムが不明では、確かに私たちが期待する予知とは成らないでしょう。
 70程度の地震を予知してきたそうですが、予知の確率も併記していいないことには、「本当に役に立つのか」には疑問が残ります。仮に1000の兆候を見て、そのうち70が当たったでは、誤報だらけで何ともならないのですから。

 地震。本当にどうしようもなく甚大な被害を与えてくれる自然災害。その被害が食い止められるのですから・・・何とかものになってくれれば。震源と時期さえわかれば、かなりの被害が押さえられますから。
 東海地方にとって見たら、まさに夢のシステム。実用化に向けてがんばってほしいものです。

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