このBlogでも連日話題にしてきた惑星の定義について、ついに結論が出ました。
結果として、発見されているトランス・ネプチュニアン天体のすべては、惑星にはなれませんでした。すべてと言うことは、もちろん冥王星もその中に含まれていることを意味します。
【速報】太陽系の惑星の定義確定 アストロアーツ
24日21時(日本時間)から行われた国際天文学連合(IAU)の総会で、「太陽系の惑星の定義」が決定された。この結果、太陽系の「惑星」は水星から海王星までの8個となり、冥王星は惑星ではなく"dwarf planet"という新しい分類に入ることとなった。
ここで決定された惑星の定義とは、
太陽系の惑星(注1)とは、(a)太陽の周りを回り、(b)じゅうぶん大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し、(c)その軌道の近くでは他の天体を掃き散らしてしまいそれだけが際だって目立つようになった天体である。
となっています。現在において、この定義を満たす天体は水金地火木土天海の8つしかなく、今後エッジワース・カイパーベルトとオールトの雲の間にでも見つからない限りは、これ以上惑星が増えることは無いでしょう。
今回の決定は実に画期的かつ歴史的なものです。惑星の定義が歴史上初めて決定され、さらに、この76年間惑星とされていたものが矮惑星に格下げされたのですから。こんな一大イベントは、人類の文明が続く限り、二度と起きることは無いはずです。
この瞬間に立ち会えたことはものすごく貴重な事です。これを機会に、天文学に興味を持ってくれる人が増えるとうれしいのですけれど。
*注
元記事中で、”エッジワース・カイパーベルト天体=トランス・ネプチュニアン天体”ととれる訳注がありますが、トランス・ネプチュニアン天体は、海王星より遠い天体すべてを考慮したものであり、エッジワース・カイパーベルト天体だけでなく、太陽系外周部にあるオールトの雲などを含めたものと想定されていると思われます。
結果として、発見されているトランス・ネプチュニアン天体のすべては、惑星にはなれませんでした。すべてと言うことは、もちろん冥王星もその中に含まれていることを意味します。
【速報】太陽系の惑星の定義確定 アストロアーツ
24日21時(日本時間)から行われた国際天文学連合(IAU)の総会で、「太陽系の惑星の定義」が決定された。この結果、太陽系の「惑星」は水星から海王星までの8個となり、冥王星は惑星ではなく"dwarf planet"という新しい分類に入ることとなった。
ここで決定された惑星の定義とは、
太陽系の惑星(注1)とは、(a)太陽の周りを回り、(b)じゅうぶん大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し、(c)その軌道の近くでは他の天体を掃き散らしてしまいそれだけが際だって目立つようになった天体である。
となっています。現在において、この定義を満たす天体は水金地火木土天海の8つしかなく、今後エッジワース・カイパーベルトとオールトの雲の間にでも見つからない限りは、これ以上惑星が増えることは無いでしょう。
今回の決定は実に画期的かつ歴史的なものです。惑星の定義が歴史上初めて決定され、さらに、この76年間惑星とされていたものが矮惑星に格下げされたのですから。こんな一大イベントは、人類の文明が続く限り、二度と起きることは無いはずです。
この瞬間に立ち会えたことはものすごく貴重な事です。これを機会に、天文学に興味を持ってくれる人が増えるとうれしいのですけれど。
*注
元記事中で、”エッジワース・カイパーベルト天体=トランス・ネプチュニアン天体”ととれる訳注がありますが、トランス・ネプチュニアン天体は、海王星より遠い天体すべてを考慮したものであり、エッジワース・カイパーベルト天体だけでなく、太陽系外周部にあるオールトの雲などを含めたものと想定されていると思われます。