※記事内に誤解に基づく記述が多々ありました。
弱毒性でも医療設備の整ってない場所でパンデミックを起こした場合、数千万人規模の死者が出る可能性があるということで、早期の封じ込めにより拡散を防ぐのは正しいとの指摘を受けました。
ただ、記事に関してはその時点での個人的感想の記録と言う観点から、あえて残しておきます。
インフルエンザの大流行の「兆し」を受けて、国内では大混乱が引き起こっていますね。・・・周りは静かなものですか?とはいえ、修学旅行シーズンと重なったことで、海外はもとより関西方面への旅行がキャンセル・延期になったり、渡航者が激減して空港内の土産物屋が破産を申請したり、パンデミックの際のマニュアルなどの対策が市町村規模でたてられたり・・・十分に大きな騒ぎになっていますよね。
強毒性想定し初の実働訓練=新型インフルで陸自北部方面隊 jijicom
陸上自衛隊北部方面隊(総監部札幌市)は23日、致死率が高い強毒性の新たなインフルエンザが発生したと想定し、陸自として初の実働訓練を行い、報道陣に公開した。
と、このように、自衛隊でも大規模な訓練が始まるなど、下手すると北朝鮮のミサイルよりも騒がれています。
しかし、ちょっと待ってください。新型インフルエンザってそんなに怖いんですか?
引用元の記事に「致死率が高い強毒性の新たなインフルエンザ」とあります。実は、インフルエンザと言う病気は、ウイルスの変異によって「弱毒性」と「強毒性」の二つに分けられます。過去、パンデミックを引き起こし、数千万人規模の命を奪ったのはすべて強毒性ウイルスの仕業です。弱毒性のものだったと指摘を受けました。
数年前に鳥インフルエンザが騒がれたのは、それが強毒性を引き起こすウイルスであったから。もしも、鳥インフルエンザが変異して、人間にも感染するようになっていたら、数十万人規模の犠牲者が日本でも出ていたと言われていますが・・・
しかしながら、今回騒がれている「通称豚インフルエンザ」は弱毒性で、感染しても冬期に流行するインフルエンザと症状は変わりません。つまり、流行したとしても、冬期と同じレベルの対策で十分なはずなんです。鳥インフルエンザの時のイメージを引きずりすぎて、ずいぶんと報道が過熱気味になっていますから、それにつられる形で回りも騒いでいるようですね。
ちなみに、鳥とか豚とかがついているのは、これらの動物のインフルエンザと人間に感染するインフルエンザは型が似通っており、変異することで流行を引き起こす可能性が高いから。また、これらの動物間で感染をする過程の変異によって、強毒性になる可能性もあるため、注目されているのです。
そんなわけで、確かにいざ強毒性のインフルエンザがパンデミックを起こしたときのことを想定して準備をしたり、対策を立てておくというのは非常に有用なことだと思いますが、今回の新型インフルエンザに対する反応は少々過剰だと思います。変異によって強毒性に転ずる可能性も捨てきれませんが、それよりも、マスクの高騰とか渡航制限とか、事細かな感染者の報告とか・・・そういった事態を沈静化するために、そろそろ本腰を入れて動いた方が良くないですか?
どちらにしろ、今の世の中、数千キロを1日で移動できてしまいますから、どこにキャリアがいてもおかしくないです。万全を期すと言えばそうなんでしょうけど、関西方面の宿泊施設とかのダメージにはとうてい見合わないと思うのですが・・・
そして、弱毒性でもパンデミックが起これば、医療設備が整っていないところでは大問題が起こると。私はだいぶん問題を軽視していたようですね。
勉強になりました。ありがとうございます。
通りすがりのコメントですが誤解があるようですので・・・
過去にパンデミックを起こして多数の死者を出したスペイン風邪、アジア風邪などはすべて弱毒型ウイルスです。
弱毒のウイルスが日本で感染拡大しても死者はそれほどでないでしょうが途上国では数千万人の死者が出る可能性があります。
ですから、今の段階での封じ込めは日本の国益だけのためでなく、世界の保健衛生上重要なのです。
H5N1型の強毒型ウイルスは今の毒性のままですと人に感染した場合致死率は7割とも9割とも言われています。
全身に感染症状を起こしエボラ出血熱とよく似た症状、すなわち全身からの出血を起こします。
だからこれほどに真剣になって、対策を立てているわけです。スペイン風邪などとは根本的に違うものです。