AppleはOS9から移行する際、それまでのカーネルをばっさり捨て、UNIXベースのOS Xを採用しました。そして、OS Xと「Macの再生」のアピールのため、OS9までのクラシック環境ではなく、OS Xネイティブで動く新しいソフトウェア群を構築しました。
そのソフトウェア群は、個人ユースに必要十分な機能+αを備え、ネットワーク時代の新たなPCの使い方の提案、OS Xへの移行の推進、そして新たな顧客の取り込みを狙うため、革新的な機能と、スタイリッシュなインターフェイス、そしてリーズナブルな価格を高い次元で融合させるという命題を持っていました。
そのために用意されたソリューションが、iLifeと.Macです。
iLifeは単体で使っても大変有用なソフトウェア群でしたが、.Macとの組み合わせは実に使い勝手がよく、iLifeのデータを.Macで提供されるiDriveオンラインストレージに自動でバックアップを取るなど、ネットワークとのシームレスな連携を実現したものでした。
私たちWindowsユーザーも、ローカルのデータと、オンライン上のストアを同じ感覚で扱えるiTunes等のアプリケーションによって、「ローカルとオンラインとのシームレスなインターフェイス」が如何に便利であるか体験しています。
iLifeと.Macは、正に次世代のPCの使い方を体験できる環境の一つといえるでしょう。
しかし、この便利さが如何に危うい物であるか、Appleとその顧客は身をもって実感していることでしょう。
サービス停止に見舞われた「.Mac」ユーザー、アップルの新スローガンに怒りあらわ CNET Japan
ここ4日間にわたり、.Macのパブリッシング機能「iWeb」とこれに関連するファイル共有機能「iDisk」が停止し、ユーザーに影響を及ぼしている。Appleのサイトに設置された掲示板に寄せられたユーザーの意見を見ると、サービス停止が長期化していることばかりでなく、.Macテクニカルサポートチームの対応の遅れにも不満が噴出しているようだ。
オンラインストレージであるiDiskがビジネスにおいてもパーソナルにおいても最も有効な機能であることは疑う余地がなく、今回の不具合は致命的といえます。さらにサポート及び復旧の遅延が、ユーザーの怒りに拍車をかけているようです。
ちなみに.Macの不具合について、アップルの日本語及び英語ページでは報告、および言及はありませんでした。不具合報告の最終日付は7月25日となっていましたので、現在もまだ調査中であるようですね。
今回の件は、シェアにして僅か5%の世界での出来事です。しかしながら、今後のPCにおけるネットワーク依存度はますます高くなるでしょう。また、次世代コンシューマーゲームプラットフォーム、PS3、XBOX360、Wiiはいずれもネットワーク機能を持っており、 決してMacだけで終わる話ではないのです。
今後、ネットワークを「前提」とするサービスやアプリケーションはどんどん増えてくるでしょう。しかし、今までの「売ったら終わり」という販売形態ではなく、「売って管理」という形になったときの難しさを、今回の.Macは、オンラインゲーム以外での大規模な前例の一つとして、今後のサービスに向かって警鐘を鳴らしているのです。是非アップル側には今回の事件の詳細を明らかにし、今後の参考としていただきたいところです。
ところで、怒りを買ったAppleの新しいスローガンとは何だったかと言いますと、
「It just works(とにかく使える)」
ですって。皮肉なことに、この5日間で、Apple自らが”だいなし”にしてしまいましたね。
そのソフトウェア群は、個人ユースに必要十分な機能+αを備え、ネットワーク時代の新たなPCの使い方の提案、OS Xへの移行の推進、そして新たな顧客の取り込みを狙うため、革新的な機能と、スタイリッシュなインターフェイス、そしてリーズナブルな価格を高い次元で融合させるという命題を持っていました。
そのために用意されたソリューションが、iLifeと.Macです。
iLifeは単体で使っても大変有用なソフトウェア群でしたが、.Macとの組み合わせは実に使い勝手がよく、iLifeのデータを.Macで提供されるiDriveオンラインストレージに自動でバックアップを取るなど、ネットワークとのシームレスな連携を実現したものでした。
私たちWindowsユーザーも、ローカルのデータと、オンライン上のストアを同じ感覚で扱えるiTunes等のアプリケーションによって、「ローカルとオンラインとのシームレスなインターフェイス」が如何に便利であるか体験しています。
iLifeと.Macは、正に次世代のPCの使い方を体験できる環境の一つといえるでしょう。
しかし、この便利さが如何に危うい物であるか、Appleとその顧客は身をもって実感していることでしょう。
サービス停止に見舞われた「.Mac」ユーザー、アップルの新スローガンに怒りあらわ CNET Japan
ここ4日間にわたり、.Macのパブリッシング機能「iWeb」とこれに関連するファイル共有機能「iDisk」が停止し、ユーザーに影響を及ぼしている。Appleのサイトに設置された掲示板に寄せられたユーザーの意見を見ると、サービス停止が長期化していることばかりでなく、.Macテクニカルサポートチームの対応の遅れにも不満が噴出しているようだ。
オンラインストレージであるiDiskがビジネスにおいてもパーソナルにおいても最も有効な機能であることは疑う余地がなく、今回の不具合は致命的といえます。さらにサポート及び復旧の遅延が、ユーザーの怒りに拍車をかけているようです。
ちなみに.Macの不具合について、アップルの日本語及び英語ページでは報告、および言及はありませんでした。不具合報告の最終日付は7月25日となっていましたので、現在もまだ調査中であるようですね。
今回の件は、シェアにして僅か5%の世界での出来事です。しかしながら、今後のPCにおけるネットワーク依存度はますます高くなるでしょう。また、次世代コンシューマーゲームプラットフォーム、PS3、XBOX360、Wiiはいずれもネットワーク機能を持っており、 決してMacだけで終わる話ではないのです。
今後、ネットワークを「前提」とするサービスやアプリケーションはどんどん増えてくるでしょう。しかし、今までの「売ったら終わり」という販売形態ではなく、「売って管理」という形になったときの難しさを、今回の.Macは、オンラインゲーム以外での大規模な前例の一つとして、今後のサービスに向かって警鐘を鳴らしているのです。是非アップル側には今回の事件の詳細を明らかにし、今後の参考としていただきたいところです。
ところで、怒りを買ったAppleの新しいスローガンとは何だったかと言いますと、
「It just works(とにかく使える)」
ですって。皮肉なことに、この5日間で、Apple自らが”だいなし”にしてしまいましたね。
「回線は切れるもの」ちゅう前提で全体のシステムを設計しないとなぁ。
一斉に数千~数万以上の単位でクレーマー予備軍や
顧客離れを引き起こしてしまうわけですから、
どれだけ最初の設計が大事か、って事ですよね。
むしろ、クライアントとサーバーでの同期とかにしておけばよかったのにね。