Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

充電器が合わない!が無くなる?

2006-08-31 20:30:25 | Weblog
 ふと気づくと、携帯電話の電源が落ちていて大変焦った、なんて事はありませんか?私はあります。
 そんなとき、身近に充電器を持ち歩いている人がいたとしても、まだ安心は出来ません。コネクタが会社によって、ひどいときには機種によって違うことがあるからです。私の場合もそうでした。
 ちなみに私は、泣く泣くコンビニで電池式の充電器を購入。いざというときの為に備えることにしました。まあ、結果的には良かったという事にしておきます。

 電池が無くなるのは仕方が無いとして、携帯電話の充電器がそれぞれ違うのは納得できない・・・会社が違うと言えばそれまでですが。ただ、すべての会社の充電器が一つに統一されれば、ユーザーの利便性は大きく向上するはずです。

 そう思っている人は経済産業省をはじめ携帯業界の中にもいたようで・・・
 たぶん、その人も私の様な目に遭ったのだろうと思いますけれど、携帯キャリアごとに違う充電器の規格統一をするという方針を固めたようです。

携帯の充電器、第4世代で規格統一…経産省が方針 Yomiuri Online

 実現すれば、携帯電話を買い替えても同じアダプターを継続して使えるようになり、資源の有効活用になるほか、関連製品の安全性も高まる。

 現在、NTTドコモとKDDI(au)が、それぞれの第3世代携帯電話で本体とアダプターの取り付け口の規格を共通化しているが、業界全体の規格統一は実現していない。


 Vodafoneは統一じゃなかったんですか?

 充電器に関しては、キャリアごとの料金やコンテンツサービスとは一線を引いたところにある根源的なものですので、「各社の特色を出す」のではなく、「統一規格に従う」ことが売りになる部分ですね。

 ここで経産省が示している利点としては、

1.規格統一、公開により、サードパーティー製アクセサリの安全性が向上
2.充電器が使い回せるため、資源の有効活用につながる

 1は、私も購入した様な、コンビニで売っている電池式の充電器や、車のシガレットやUSBコネクタにさして充電するケーブルなど、「純正でない」アクセサリが、企画の統一によって、より安全性の高いものが作れるようになると言うこと。
 今までは仕様書などのごく限られた情報から作成していたのに対し、規格書を正当に入手できるため、純正のものと全く同じ性能のものを製産できるようになるのです。また、電池式やUSBコネクタ式のものでも、規格に併せることで同様の安全性を持たせることが出来るようになるのです。

 2は、今まで携帯電話を交換する度に交換していた充電器を、そのまま使い回すことが出来るようになると言うことです。ナンバーポータビリティが始まったら、キャリアをより手軽に乗り換える事が出来ますが、そのときに充電器が使い回せたら、その分だけゴミが減ることになるのです。
 ここで、「充電器使い回し」の前提となるのが、「携帯電話本体と、充電器の別売」です。今後は携帯電話を購入したときに、充電器は付属品という扱いではなく、別売りのアクセサリとして店頭に並ぶことになるのでしょうね。その分、携帯電話の価格が下がればいいんですけれど、下がったとしても雀の涙か。

 この施策については、私にはこれと言った問題が見つかりませんでした。実に現実的な案であると思います。どうしても専用のものが使いたい場合は、その機種だけ専用規格とするのもまあ仕方ないでしょうし、そのあたりは購入するときに注意すれば済むことですしね。
 この施策が順調に進んだなら、もしかするとVodafoneを通じて、日本発の携帯電話充電器規格として世界的に広がっていくかもしれませんね。そうなると、海外に行ったときでも、携帯電話に関しては充電器に悩まされることは無くなるわけです。わざわざ日本で海外使用のものを買っていかなくても、現地のお店で購入すれば、そのまま向こうの電源に合ったものが手にはいるわけですから。

 とりあえず、導入は2010年頃発売される第4世代からとのこと。こういう”意外と便利になる”ことは待ち遠しいです。

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