ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




コンピューターが発展して、とても多くの職種において、とてつもなく便利になったり、大変革を遂げたりしました

僕も中学生の頃から、当時まだベーシックとかマシン語だったPCを手にはしていましたが、よくわからないまま(・・・ほんとせいぜいゲームをやるくらい(笑))、

その後完全に離れているうちに、マックがGUIを大きく進化させ、WINDOWSもMS-DOSからいよいよGUIの導入へ。

「デスクトップ」「アイコン」「マウス」なるものが、当たり前のようにパソコンに搭載され、大躍進を遂げました

 

・・・そう、今の方には想像できないと思いますが、僕が中学生の頃のパソコンには、まだマウスとか無かったんですから

アイコンも、ゴミ箱もなかったんですから。

デスクトップにはカーソルが一つ、ピコーンピコーンって、点滅しているだけだったんですから(笑)。

 

あの頃からしたら、携帯で料金が支払えるとか、テレビ電話ができちゃうとか、iPhoneみたいなタッチパネルの搭載された端末とか、もう完全に未来の世界ですよ。ドラえもんの世界ですよ。この部分においては、本当に

 

そして、最初にも書きましたが、多くの職種がコンピューターによって大きく変わりました。

会社や役所の事務などの「データの整理や管理が楽になった。便利になった」とかいうレベルではなく、

もう、完全に根底から業界をひっくり返されたくらい、影響を大きくうけた職種の一つが、音楽業界、だと思います。

・・・お蕎麦屋さんとか、ケーキ屋さんとか、ライフセーバーさんとか、畳屋さんとか、勿論、ホームページなども含めますと、

様々な形で恩恵や影響は受けているはずですが、それでも、「蕎麦を素手と棒で?いやあ、コンピューターで打たないなんて、もう、信じられんね

なんてことはないですものね。ライフセーバーさんだって、「あ、危険が!よし、ロボ!助けて来い!」なんてことはないわけで。

 

でも、音楽業界は本当に変ったと思います。

勿論、クラシックやジャズなど、変らないものもありますが、特にポップスや産業ロック業界は、完全に様変わりしたと言っても過言ではないでしょう。

細かい話は、これはとても長くなりますので、またの機会にしますが(勿論、同業の方なら身に染みてお分かりになっておられるはず)、とにかく、

恐ろしく便利になりました。

冨田勲先生も、先日、「今の若い人がうらやましいですよ。」と仰っておられました。

例えて言うなら、先生の時代では一ヶ月かかったことが、1分でできるのですから。

 

勿論、アイデアがその分豊かになった、表現力が増した、という単純な話ではありません。

作られた音楽、出来上がった音楽が、コンピューターの進化の分だけ、何十倍も、何百倍もかっこよくなった、なんてわけでもないでしょう。

コンサートに行って、コンピューターのスイッチが押され、ただそれを聞くだけでワクワクしたり、感動したり、なんてこともないでしょう。

ここは、やはり、人間が関わってこそ。

 

受ける人の心に訴えるのは、送る人間の心。

受信する人を感動させるのは、発信する人の魂。

 

機械は、そのツールの一つ。

そういう意味では、ミュージシャンにとってのコンピューターは、楽器と同じでなくてはならないと思うのです。

となれば、楽器の完成度が低ければ、やはり表現はその分、阻害されてしまいます。

 

そういう意味で、今もまだ過渡期であり、進化の最中だとは思いますが、

それでも、本当にコンピューターの手を借りて音楽を作ることが、手軽になりました。

クオリティも、よくぞまあ、と思うほどの速さで、上がってきました。

わずか十年前とでさえ、天と地ほどの差があるように思います。

 

ともあれ、手軽に、音楽が作れるようになりました。

・・・それしてできた音楽が、好きかどうかはともかく。

 

あとね、音楽を、ばさばさと切り刻むことの良し悪しの問題もあります。

切り刻んだ挙句、歌のピッチだって、もう、ちょっと聞いたらプロの耳ですら騙されてしまうほど、

上手に歌っているかのように直すことも、非常に簡単に出来てしまう時代になってきています。

勿論、センスのある、上手な人なら、上手に切り刻みますし、修正の仕方もセンスがよくできるわけですから、

要は、使い方一つなんですけれどもね。

パフュームさんみたいのは、わざと「はい、機械使ってます」って分るようにやってますからね。あれはありでしょう。

でも、CDでは上手なのに、ライブに行ったら・・・なんて歌い手さんが、実際少なくもないのも事実です。

 

でも、音楽業界から、今、コンピューターをまったく無しにしたら、

即刻、終わるでしょう。バタバタと倒れる人が、世界中で、でます。

 

というくらい、もう入り込んでいるものではあるのです。

 

・・・まあ、功罪併せ持つものではありますよね。

 

お蕎麦屋さんとは違うのですよね。(ある意味においては、ちょっと“お蕎麦屋さん”が羨ましかったりもする。)

 

 

なんでこんな話になったのかいな、と申しますと、

(あれっ、もう寝てる方もいらっしゃるような・・・やはり(笑))

 

「PreSonus Studio One 2 緊急試奏レポート!」

http://www.youtube.com/watch?v=0vf2QcycQy0

『究極の進化を果たした新世代のDAWソフト「PreSonus Studio One 2」緊急試奏レポート!
キーボーディストの川村ケンがStudio One 2の機能をプロの目と耳で検証!

様々な機能が搭載されているStudio Oneだが、その実力を確かめるため、プロに実際に試奏をしてもらった。今回チェックをしてくれたのは、自らもDAWソフトで楽曲制作をしているキーボード奏者の川村ケンだ。』

 

昨年の10月20日に試奏させて頂いたものですが、なんと、これが動画になっているのを、

・・・今日知りました(笑)。

そういえば、編集さん、「これ、アップするかも」って言ってた・・・。すっかり忘れてました・・・。

教えてくれればよかったのに・・・(笑)。

 

というわけで、まあ、また先日のUstream同様、難しいというか、ワケのわからないことを喋っているので、

機材とか、DTMとかに興味の無い方には、もう、まるで面白くないかも(というか、何を喋ってるんだよ、それ旨いのかよ、という感じかも)しれませんが、

よろしかったらー

 

・・・そう、こんな感じで、僕も勿論パソコンを使ったりもしておりますが、

でもね、

やっぱりね、

普通にピアノ弾いたり、ハモンド弾いたりしている時間が一番楽しいのは、これはもう、ダントツで間違いないのです

 

ではー。



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コメント
 
 
 
ミタ (ゆう(函館ベイベー))
2012-03-09 01:44:36
緊急試奏レポート、私、結構前に拝見していましたですよ。
1ヵ月くらい前だったでしょうか。動くケンさんをケンサクしたのか?(恥)多分…よく覚えてないんですけども(笑)
ブログ内容を、きっと読み落としたのだろうなと思っていました。

Ustの時より、難しかったです。もう、さっぱり…。
ケンさん、そこら辺にはちょっといないタイプのカッコイイ宇宙人でした(笑)

生歌、生演奏は、やっぱりいいですよね。
ライブに行きたくて、ウズウズしている今日この頃です。
 
 
 
Unknown (のすけのおっかさん)
2012-03-09 03:40:32
「受ける人の心に訴えるのは…」のくだり、共感です。機械と人間の力、どちらも重要な役割をするのでしょうけれどやはり全てバランス、なのでしょうね。どうか機械に人間の力が負ける事がありませんように…。

身近で怖いと思うのはCGが多用されている映画や映像を子供が現実と判別がつかなくなる事。某クリニックのCMでカニがモデル歩きするのを見てのすけは「すご~い!!」
大人がコレは分かるだろうというアニメでも「コレは本物?」正直不安にもなります。
昭和な両親の為、なるべく何事体感させる生活を心がけておりますが…。
 
 
 
Unknown (KOH)
2012-03-09 14:53:55
進化することによって、
なにか大切なことが退化しないように、
気をつけなくちゃいけない世の中だなあとおもう。

アナログな良さとかが見直されるようになったのは、嬉しいけど。

やっぱ、アーティストはliveですよね。
結構live行って、あら? は経験あります。

しかし、改めて、
人間の進化って、恐ろしい速度だな。


 
 
 
Unknown (gon)
2012-03-09 18:04:57

今日も、なかなか難しいお話しでしたが

受ける人の心に訴えるのは、送る人間の心。
受信する人を感動させるのは、発信する人の魂。

というのは、たがいなく共感できます。

音楽に限らず、です


試奏レポートは、また宇宙語満載なのかな?

ほんやくコンニャクが欲しいです

 
 
 
「それはそれ、これはこれ」 (hey hey)
2012-03-09 21:51:42
ケンさんが、仰る通り、「使い方しだい」だと思いました。
便利なものには、一長一短があると思います!

今、話題の「○音ミク」さん、この人が、もっと進化したら歌手が要らなくなるのでは?(そんな訳は無いですけど!)などと先日は、考えていました。反面、その技術で、声帯を病気等で失った人が家族と会話が出来る様になってるのも事実で・・・

「それ」を使う人の意識が重要な気がします。

Liveで聴く音楽は、絶対に別格ですね。
機械は、歌詞を間違えないし、音も外さない、息もあがらない、アドリブも入らない!そんなLive私は、観たくありません。一期一会


 
 
 
形のないもの (melody)
2012-03-10 00:01:55
うーん、確かに。。。音楽は形のない時間芸術。音楽が一番影響を受けているんですね。コンピューターにより、以前はできなかった素晴らしいことができたり、楽しかったりする半面、音楽は形がない分、なんか自由にやりたい放題でお直しできちゃうのでしょうかね。

私はやはり、耳を澄まして生の「声」や生のピアノの「音」が聴ける範囲の場所で、いい音楽を聴きたいですねー、ずっと。いつの世も。
 
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