ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

ピーター・ラヴゼイ『殺人作家同盟』

2015年07月13日 | 読んだ本(日本語)
山本やよい訳、ピーター・ラヴゼイ『殺人作家同盟』

先々週、子どもの本を借りに寄った図書館で、タイトルに惹かれて(笑)借りました。
返却期限が迫っているので、昨晩一気読み。

原題のThe Circleにあるように、作家志望者が集まるサークルが主な舞台です。
会員はすべてアマチュアのロマンス小説家、ファンタジー作家、ノンフィクション作家、
ロマンス詩人、自伝作家etc.

サークルの会合に、押韻詩を作るのが趣味のボブ・ネイラーが娘に勧められて初めて顔を出します。
ボブは三年前、妻に死なれて、十四歳の娘を一人で育てている長距離トラック運転手。

ところがお試しで参加したその日、サークルの会長が警察官に連行される。
どうやら、数日前にサークルで講演を行った出版社経営者殺しの容疑者とみなされた
ようだが……。

会長を慕う女性に頼まれ、しぶしぶ調査を始めるボブ。ところが、またもやサークルの
メンバーが命を狙われ、ボブ自身も燃えさかるボート小屋に閉じ込められるという危機に瀕する。
どうにか脱出したものの、それからもサークルのメンバーが同じ手口で殺害される。
最初に殺された出版社経営者を除けば、あとの犠牲者は人の恨みなど買いそうにない
目立たない女性たち。

果たして、犯人は?


登場人物が多いので、何度も登場人物一覧を見ました(笑)。覚えられない

読んでいくうちに、殺された出版社経営者が詐欺まがいの卑劣な手を使う(作家志望者の
作品を褒めちぎり、「ぜひうちで出版を」と言いつつ、実は自費出版で、出版目前に
お金を要求するという)男であることが判明し、
彼の過去や彼とつながりのある有力者の存在が明らかになります。

が、ここで真犯人はこの人では、と気づかされたのは、女性の主任警部の言葉。
アガサ・クリスティなら物語がこんなに進んだところで犯人を登場させたりしない、というような
ことを言います(正確な言葉は不明)。それで、犯人はいかにも犯人らしいこの人ではない、と
考えると、アガサ・クリスティ作『そして誰もいなくなった』が思い出されてしまい……。

想像した人が真犯人でしたが、最後の一人を殺した動機は真犯人が語るまでは
わかりませんでした。


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