ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』

2020年12月13日 | 読んだ本(日本語)
東野圭吾著『ある閉ざされた雪の山荘で』

一言感想。「ふぅ、よかったぁ~」(笑)

ある劇団の新作劇のオーディションに合格した男女7人が、これから舞台稽古が始まるということで、
乗鞍高原のペンションに集まった。雪に覆われて孤立した山荘という設定の中、
自分たちで考えて行動するように的な指示の手紙が届く。本棚には有名な古典推理小説が。
『そして誰もいなくなった』とか、連続殺人(しかも全員死ぬ!)本が人数分
置かれていて、最初からぞわぞわする雰囲気。

案の定、一人の女性が姿を消す。けれど、1枚の紙が置いてあって、そこに
「彼女は絞殺された」的なことが書いてあって、遺体はない。ほかの6人は「こういう設定で
どう演じるかを考えるんだな」などと、それを芝居だと思う。
次の日にまた一人女性が姿を消す。またもやペラの紙に、「殴られて絞殺された」
みたいなことが書かれていて。けれど、残った男性の1人が、血のついた花瓶を発見し、
みんなはこれを芝居の稽古だと思いたいけれど、やっぱり違うんじゃないかという疑惑が生まれる。

とはいえ、設定上、ペンションに閉じ込められるのは3泊4日。殺されるとしてもきっとあと1人。
けれど、誰も殺されないまま無事に朝を迎えたかと思うと、朝食後、急にみんな眠くなって……。

この読者をぞわぞわさせる感じ、すごいなぁ。それで、予想外の結末。
うん、よかった、のかな。

そこかしこに推理小説好きがくすりと笑えるフレーズがあったりして、ストーリー以外の部分も
楽しかった。

ずっと神の視点(+参加者1人の独白あり)できてたのに、どうもなんか個人の感想みたいなんが
ちょいちょい挟まれてるな、と思ったら、ああ、そういうこと!みたいな。

でも、登場人物が多すぎて最初数ページの間、覚えられなくて、挫折しそうになった(どんだけ記憶力悪いねん)。
けれど、毎回フルネームで出してくれるので、混乱することなく読めました。

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