ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

マイクル・コナリー『警告』

2022年05月01日 | 読んだ本(日本語)
マイクル・コナリー著、古沢嘉通訳『警告』

マイクル・コナリーはハリー・ボッシュ・シリーズを何作か読んだんだけど、
確かハリー、ポケベルを使っている話もあって、なんか昔の刑事さんってイメージも
あったんだけど(最近のは違うだろうけど)、この作品の主人公、ジャック・マカヴォイは
現代のデバイスを使いこなしまくりです。

っていうか、この作品、どうやらジャック・マカヴォイ・シリーズ3作目のようです。
なんでかわからんけど、この作品から読んでしまったけど、過去作を読んでなくても大丈夫!

元カノが忘れられず、うじうじ引きずっている50代おじさん。人間くさすぎて良き。

ニュースサイト・フェアウォーニング(原著タイトルと同じ)の記者であるジャック。
かつてバーで出会って一夜をともにした女性が殺害され、ジャックのことを疑って刑事がやってくる。
なんかいかにもな嫌な刑事。

んで、まあ、そのときは嫌な思いをするだけなんだけど、興味を持ってその女性のことを調べていくうちに、
同じように首を捻られて殺された(でも事故死に見せかけられた)女性がいることが判明。

調べていくうちに、嫌な刑事に逮捕されて拘置所にぶちこまれたり。
殺された女性の友人にひどいこと言われたり。

そのうち女性たちが格安DNA検査企業に検査を依頼していたことを知る。
その会社の設立者やら研究員やらハッカーやら、ちょいややこしいけど、まあ、とにかく
匿名化されているはずの遺伝子情報が、そのハッカーのせいで個人と結び付けられ、
依存症に関係している(と言う研究者もいる)ある遺伝子を持っている女性たちが狙われて
殺されていることにジャックが気づく。

首を捻るという殺害方法がから、同じように首を捻って獲物を殺す
「百舌」というハンドルネームの男にたどり着くんだけど。百舌がどうして
そんなことをしたのか、いったい何者なのかは、最後までわからなかったな。

元カノとよりを戻せそうになったのに、ジャックはまた疑心暗鬼になっちゃって、
言っちゃいけないことを言って、もう元鞘にはなれなさそう。

ジャックはインスタやらフェイスブックやら使いこなし、ポッドキャストの
配信者にまでなっている。ハリー・ボッシュのいい意味でのおじさんくさい刑事とは
また違うおじさんくさい記者なのに、すごい現代っ子。

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