ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

柚月裕子『孤狼の血』

2019年10月23日 | 読んだ本(日本語)
柚月裕子著『孤狼の血』

『凶犬の眼』に出てくる日岡巡査シリーズ(?)の1作目です。
順番を間違えて読んだのですが、それでも、どちらも問題なく読めます。

というより、『凶犬の眼』を先に読んでいたので、日岡巡査の上司になった
大上刑事が死ぬというのはわかっていたのですが……大上さん、あちこちで
死亡フラグが立つよ……。

大上刑事の過去(妻と子を殺された)を知ると、大上刑事のはちゃめちゃ(?)とも思える
生き方も納得だけど……。

正義とはなにか?

一貫してそれを問われているようにも思うし、日岡巡査は彼なりの答えを
得たように思う。読者である私も得たような気になるけど、それでも、
やっぱり「正義とはなにか?」問わざるを得ない。

日岡巡査と大上さんの関係性に意外な裏があって、それを匂わせる伏線が
うまいな~と思う。というか、日岡巡査の心情を示す一行だけなんだけど、
それが別の意味に取れて、うまいことだまされてしまうのだ。


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