ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

柚月裕子『月下のサクラ』

2022年01月14日 | 読んだ本(日本語)
柚月裕子著『月下のサクラ』

『朽ちないサクラ』の続編。前作では年下の刑事くんとなんかいい関係に
なりそう(いや、年下くんが一方的に好意を寄せていただけか)だったけど、
今作、彼については1文字も言及がなかった。ま、そりゃそうか。一方的だったし(笑)。

んで、主人公の森口泉は、頑固なほどまっすぐな正義感だけはそのままに、
別人のような特殊能力っぽいのを身に付けています。記憶を逆再生して鮮明に思い出せるそう。

前作で公安の不条理に怒り、警察事務職員から刑事になると決心し、そのためにすごい努力をして、
今作では刑事になっています。でも、念願の機動分析係に配属されるための実技試験で失敗。
だめかと思ったら、試験で泉の尾行を撒いた黒瀬が泉を強引に採用。まあ、そんなんで、最初は
係の他のメンバーとうまくいかないんだけど。

それにしても、春日の喩えはほんとにひどい。泉も言ってるけど、ほんとにひどい。きもい。

んで、黒瀬に肩ズンされてる~! きゃー! いや、でも黒瀬やしな。とか恋愛脳が一瞬暴走しかけた。

まあ、それはさておき。警察署内から保管されていた1億円近い現金がなくなり、盗まれたと
わかる。その犯人と目された前任の会計課課長が殺され、公安が警察より早く現場に臨場。
ということで、またもや公安に邪魔されるわけです。

けど、公安っていまいちよくわからないな。警察小説はあるけど、公安小説ってあるのかな。
読んだことないからわからないけど、国民に害を加える真の黒幕を捕まえるためなら、
殺人も辞さないって……ほんと!?

サクラって公安のことを指すって前作で言ってた気がするけど、いったいタイトルにどういう
意味があるんだろう。

とりあえず、今作では泉は泉としての正義は貫いた。思わぬ人が事件に絡んでて、その人もその人
なりに正義を持っていたけど、その心を何度も折られて道を踏み外してしまった。読み流してた人
だったから、またページを戻して「誰だったっけ、この人」ってなってました(笑)。
泉みたいな記憶力、私も欲しい! どんな訓練したらいいんだ。

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