ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

エラリー・クイーン『青の殺人』

2017年01月22日 | 読んだ本(日本語)
エラリー・クイーン著、門野集訳『青の殺人』

ミステリファンを自認するわりに、エラリー・クイーンを読んだことがないのは大問題だ! と
思いまして(だって、世の中にはおもしろそうな本がものすごくたくさんあるじゃないですか!と言い訳)、
年末に図書館で借りました。

で、読む暇がなく、明日返さなくちゃいけないので、急いで読みました。

20年前に作られたすんばらしい映画『ワイルド・ニンフ』(ブルーフィルムなのですが、すんごい芸術的、ということだそうです)の
監督を探して、有名映画プロデューサーが北部に行くのですが、そこで殺害されます。

んで、州知事と友人で知事の信頼厚い問題解決屋(トラブルシューター)のマイカ・マッコールが、
知事の命を受けて現地へ。『ワイルド・ニンフ』が撮影されたとおぼしき
フィルムメーカーが明らかになる。が、そこはストライキの真っ最中で近寄ることができず。

んで、地元の警部補には煙たがられるし、謎の美女も登場するし。
フェミニストの女性も絡んでくるし、フィルムメーカーの社長の妻が実は『ワイルド・ニンフ』に
○○してたとわかってきて、そんなものを工場で作ってたのがバレたらまずい!というような
話になり、じゃあ工場長が犯人? それとも妻? みたいになりますが、犯人は消去法で行くと
この人だよなぁ? な人が犯人でした。

それよりも『ワイルド・ニンフ』を撮影した監督の正体にびっくりです。
出演してた工場長の妻(当事は工場長の妻ではない)は朝鮮戦争で戦死したと思っているようですが。


それより、エラリー・クイーンだと思って読んだのですが、エラリー・クイーンってなんだか
複雑な人なんですね(すみません、知らなくて)。

エラリー・クイーン自体がそもそも従兄弟同士のフレデリック・ダネイとマンフレッド・リーの
合作ペンネームだそうで。ほかにも「エラリー・クイーン」をハウスネームにして、さまざまな
作家が「エラリー・クイーン」名で作品を発表しているそうです。で、本作品はリーとダネイの監修を経て
エドワード・ホックが「エラリー・クイーン」名で発表したものだそうです。

ということは、ほかのエラリー・クイーン作品も読んでみないといけませんね。

ああ、読みたい本がたくさんあって追いつきません。


それはそうと、元海兵隊員の逞しい私立探偵が水をすすったり、謎の美女がワインをすすったりするのは……
ちょっと……。
sipの訳かな?

ヌーハラ(ヌードル・ハラスメント)なんて言葉があるくらいだから、欧米人は音にうるさいと思うんですが(笑)。

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