京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

10年の月日 ~バリ島編~

2008-02-24 08:45:21 | 妻!日記
ちょっとしたきっかけから・・・
過去に行った(ああ、もう10年前)バリ島旅行の話をさせて頂きます。

かれこれ10数年前になりますが。
初めて行った海外旅行がバリ島でした。
(その後、香港とマレーシアだけ
 欧米圏には行ったことなし)


(ちなみに、写真下の年月日は違ってます・・・
 カメラの日付、直してないだけ)

学生時代も盛んに旅行はしていたのですが。
国内ばかり。
探検部という活動柄、北海道や沖縄、が多かったです。

国内でこんな素晴らしいところがあるんだから、わざわざ外に出ることないじゃん。
と言い切っていたのですが。
ほんと~は、語学が苦手なだけ?
語学というより、コミュニケーション能力でしょうか?
(ちなみに、実家母、60過ぎてから海外旅行に行ったのですが
 語学習ってた姉より巧みに国際交流していたようですよ
 年の功だ~!)

ですから、面倒くさくて、海外旅行なんて行ったことがなかったのですが。
学校の卒業旅行、という時になって、ようやく重い腰をあげました。

一度くらい海外にも行ってみようか。
行ってみるんなら、第二外国語で勉強したインドネシアに行ってみたい!
(安いしね~)
当時、比較的治安の良かったバリ島に行くことに決まりました。
(旅行会社で・・・初歩的な質問しました。
 セキュリティーボックスに入れておけば、絶対に盗られないんですか?
 とか、質問してましたね~。
 答え「なんともいえません」・・・そりゃそうだ。)

インドネシア語は、入学してからの2年間、週に1,2回習っていました。
まあ、英語を中学1年で習い始めるのと違って、ずいぶん頭も固くなっているので、知識の吸収はおぼつきませんでしたが。
それでも。
インドネシア語の放送を聞けば、インドネシア語(か、マレー語系)だと判別できるくらいにはなってましたので。
(何言ってるかまではわかりませんが)
第2の母国語、くらいの、心の癒しにはなってました。
(ほんと~かよ!)

それに。
インドネシア料理は美味しい!から。
中華やタイ料理より、だんぜん馴染みやすい。
韓国料理にも言えることですが、インドネシア料理はあっさりしていて、醤油系(なんとかソース)の味付けなので、2,3のクセ(スパイス)を超越できれば、日本人には食べやすい料理です。
てゆ~か。
バリ島で食べた料理は、京都のインドネシア料理店で食べるのより、日本人向けのマイルドな味付けだったので、拍子抜けしましたよ
京都で初めて食べた時は、今まで食べたことのない味付けで、カルチャーショックを受けましたけどね。
(じゃこの炒め煮、味付けはスパイスが効いていた・・・変な感じ)

そんなことから。
初めての海外旅行で、バリ島に行くことになりました。

関西国際空港発、コンチネンタルミクロネシア航空、グアム乗継でした。
(要は、格安ツアーです)
今時分の寒波の日で、出発も数時間遅れでした。

バリ島の宿は、インタンコテージとかいうところでした。
日本人は少なかったような気がします。
庶民的なクタ地区に属しており、ホテル進入口で既に猛烈なタクシーの客引きにあうような・・・
ガチャガチャしたホテルでしたね。
(初めて海外に行く熟年層の方にはキツイかも。)

(これから書く、バリ島のお話。
 ともすれば、中傷じみて聞こえるかも。
 でも、大好きだからこそ!
 親愛なるバリ島だからこそ!
 愛情込めて、辛口に書かせていただきます。)

皆さんの「バリ島」のイメージはどのようなものですか?

全く真っ白か・・・
それとも、若い子に人気のリゾートの島?
ヒンズー教色の強い、神秘的な島?
ヒッピーの聖地(でしたっけ?)

まあ、とにかく、常夏のリゾート地。
歩けば、日本人にぶつかる、と言っても、まあ過言でもないか。
そんな感じで、気分的には沖縄に行くような感覚。
で、バリ島に来たわけですが。

初日、ホテルに着いて早々。
ホテル周辺をお散歩してみたのですが。
閉口したのが、客引き・物売りの多さ。
数メートルごとに、声をかけられる・・・
最初は物珍しかったが、だんだんうっとうしくなる・・・
たかが、近所のスーパーに行くだけで、こんなに声かけられて。
じゃあ、もっと遠くに行く時はどうなるのか・・・
よぎる不安。

初日、二日目あたりで、すっかりブルーになってしまいました。
外に出たくない・・・
出て、いろんなお店にも行きたいのに。
あんなにシツコイ物売りにゾロゾロゾロゾロついてまわられるなんて、耐えられない!

同行した若!の前では、平然としていましたが。
心の中では相当ブルーになっていました。

だけど。

それ以上に。
せっかく、何時間もかけて、遠くまで来たんだから、このまま帰るのなんて、もったいない!
ガイドブックで見た、あんな店、こんな店、行きたいよう、と思っていました。

そうそう。
忘れていましたが。
さらに、私をブルーな気持ちにさせたのが、「無料」島内観光。
「無料」と銘打ってありますが。
要は、ツアーで、いろいろな店を回らせて、ガイドさんはお店から手数料をもらう、というアレです。
今なら、そう思って割り切れますが。
当時は純真、そんなこととは露知らず。
なんの心のガードも持たないまま、出かけてしまった・・・

貧乏な学生に、そんなお金があると思うのかい。
というくらい、案内されましたねえ。
バティック染めの店、木彫り、絵画、銀細工のお店。
もちろん、売ってある品は良品なのですが。
(たぶん・・・)
きちんと心構えをして行かないと、マトモに買っていたら、ぼったくられますよ~。

冷血なようでも。
その品物、いくら以下でないと、絶対に買わないよ。
という気構えでないと、絶対にぼったくられます。
(なんか納得いかない値段で買わされます。)

まさか、この値段じゃ人件費も出ないよね、という値段を冗談で言ってみたら・・・
「オ~ケ~、あなただけにディスカウントしますよ~」と言ってもらえました。
たぶん、それで、このお店の利益は取れているのです。
ですから。
この店員さん、いい人だから、安い値段にしたら可哀想、なんてヘンチクリンな人情出したら、必ずぼったくられます。
(バリ島の面白さは、いかに、このボッタクリを回避するかなのだ!)

まあ。
あなたが、お金に余裕のある人なら何もしなくてもいいかもしれませんがね。

わたしゃ、銀細工のネックレスとイヤリング、一万円で買わされましたよ。
見物していたら(あまり買う気は無い)、店員さんがショーケースから品物を出してきて。
あれこれ説明し始めて。
セットで、一万円、お安いでしょ、さあいかが?と言われまして・・・
「ごめんなさい、高いし止めときます。」
と言うたら。
すっごい形相で睨まれた・・・
(日本じゃさすがにそんな人居ないでしょ。)
もう、猫が首根っこつかまれた感じで、買いましたよ~。
まさに、カモです。

そんなことがあり。
いきなり二日目で大金使ってしまったから。
そりゃもうブルー。
外にも出たくなくなりましたよ。

あ。
嫌なことばかりじゃなかったですから。
先にご報告。

大通りの客引きのお姉さんに連れられて。
晩は、奥まったところにあるレストランに連れて行かれました。
(おいおい、大丈夫か、と思いましたが。)

ここが、良心的値段で、料理も美味しい!
当たりでした。

ホテルも街のレストランも、出す料理は同じようなものですが。
やはり、街中のほうが安いです。
大体、500円ほどで、ドリンク付きで腹いっぱい食べられます。

ナシゴレン(炒め飯)、ナシチャンプルー(混ぜご飯)
ガドガド(サラダ)の三点セットを頼んでいましたね。

オプショナルツアーでは、なんとか川の川下り、に行きました。
ゴムボートで激流を下ります。



こういう自然の多い(人の少ない)場所に、個人で行くのはなかなかなので、貴重でした。
(川下りは、ほとんどガイドさんが操縦してくれるので、付属的な楽しみでした。)



滝の下で遊んだり、ボートから降りて泳いだり。
楽しかったです。
終わったあとは、ちゃんとした更衣室でお着替え。
その後、ビュッフェ式の昼食もありました。
(これが、ウブドの有名店の出前出張で、美味しかった!)

夕方は・・・



バリ島名物、夕日。
相変わらず、しつこい物売りの相手はしなきゃいけませんが。
自然は万人に平等です!
綺麗でした~。

でも、こんな綺麗な夕日は10日間中一度だけでした~
運が良ければ見れます。
(雨季に行くと、雨が降ってたら、夕日見れません。)

10日間。
何をしていたかと言うと・・・
島内観光、川下り以外の日は。
ホテルのプールでだらだらしたり、ショッピング。
街の有料リゾート施設で遊んだり。
外国人向け中距離バスで、約一時間先のウブドに行ったりしました。
(ボッタクリにさえ会わなければ、最高です。)
まさに、ここは天国です。
遊び暮らしましたね。

さてさて。
着いて二日目で、すっかりバリ島に閉口してしまった私なのですが。
その後どうやって立ち直ったかと言うと。

上手な物売り回避術を編み出しました。

その1
物売りの張り切る午前中・朝一番の外出は避ける。
(涼しいし、始業時間で物売りさんの体力が有り余ってるから。)

その2
日本にいるときのように、ニヤニヤへらへらしない。
表情を引き締める。
(これは、同じ黄色人種でも、他国人は声をかけられ難いことに気がついた・・・
 すなわち、彼らは、ニヤニヤしない、どちらかと言うと怒った顔をしている。)
怒った顔で「NO」と言うか、無表情で居る・・・
日本人独特、バリアを持たない体質は、海外では危険である。

実際、これを実践するだけで、ずいぶん客引きを回避できるようになりました。
「平和でとぼけた日本人」の顔をしていると、ターゲットになりますよ~。
「騙されません!自分の身は自分で守る」という心持ちを、顔で体現しましょう。

そうやって。
物売りさんと、対等な姿で応対していれば。
物売りさんにも慣れてきて、まるで同志のような・・・
親しみすら沸いてきます。
(あれ、今朝は少ないね~、なんでだろ、とか思っちゃったり。)
ボッタクリ商売も、「きたきた~」という感じで楽しみに。
俳句の枕詞のように、貴方になくてはならないものに、なるでしょう。
(なるかいな。)


(二回目のバリ島旅行で。
 無謀にも、乗馬をしに行きました。
 初歩的な英語・乗馬も出来ないのにね~。
 大変でした
 若!の馬なんて、操縦不可能で、勝手にあっちこっち行ってました。
 ロイヤルブルネイ航空便、宿はバリパドマでランクアップ!)

最後に。
バリ島に慣れてきたころの、トンデモ事件。
若!君が巻き込まれてしまいました。

あれほど、物売りには気をつけろ!と言っていたのに。

表通りで、朝一番。
大人数の物売りグループに囲まれてしまったが、さっさと歩いて無事回避。
と思ったら、若!が居ない・・・

アホな若!君は、物売りの持つ、手作りミサンガ(手首飾り)を観光サービスだと思い込み。
笑顔で手首に巻かれているではないか

で、「ハイ、センエン」と物売りのお姉さん。
顔面蒼白の若!

もう、一部始終見ていた私は
マジでむかついた!

若!も、「いらない、返す!」と言ってみたが。
物売りさんも、「もうだめです。千円。」と言って、物売りグループに囲まれて非難され始めました。

私、ドッカーン

物売りさんにも、もちろん腹が立ったが、こんなしょうも無いことに引っかかる若!に
知らなかった~、こんなに世間知らずだったなんて~

行き場の無い怒りは・・・

「さ~、警察行こうか。
 警察に行って、話そう。」
というのを、身振り手振り、下手な英語とインドネシア語交じりで、怒鳴りました。
物売りさんも、怒って、販売許可証を見せたが。
そんなもんなんじゃい!
行くとこまで行こうぜ!という気でおりました。

気の弱い若!
どちらにもびびってしまったようで。
物売りさんに1000円札渡して~
トンズラ!走って逃げました。

しばらくプリプリ怒っていましたが。
たぶん、美味しいお昼ご飯食べて、機嫌直し。
頂いたミサンガ(トラブル中に私の腕にも巻かれて、2000円分)も、旅の記念に~と巻いたままにしておきました。

まあまあ、バリ島ではいろんなことがあったね。
お金と暇と元気の有り余ってる方!
是非、バリ島に行ってみてね。
(癒しで行かれる方は、あまりホテルから出ないほうがいいかも