今日は、中央線沿線の猿橋から百蔵山にのぼり、扇山へぬけ、君恋温泉に入って帰ろうと企画した。天気はどうかしら?空には黒い雲も見られたが、薄く青い部分も見られて、天気は回復するのかなと期待。
昨日の雨、山は雪かもしれない。それで昨日大月観光協会に問い合わせたら、大月は雨だが山の上の方は白くなっているので、アイゼンは用意したほうがよいとのこと。メンバーに伝える。ただそんなに高い山でもないので、実際のことは分からない。
朝6時過ぎの最寄駅の電車で高尾へ。この間の高畑山と倉岳山の時と同じ電車にのる。高尾7時26分発。高尾で合流した人も含めて5人のメンバーだ。
猿橋で下りる。この先トイレがないので、お手洗いを済ませ、駅の中で軽い準備体操。それから長い車道歩きで消耗するとまずいので、待機していたタクシーに乗って、百蔵登山口に行ってもらった。一台890円。このタクシーは5人乗りではなかったのだ。
登山口に着いたら、右の舗装道路と左の方と両方に百蔵山の標識がある。そういえば西と東のルートがあると何かに書かれていたけど、どっちが良かったのかしら?
本当は一般的な西コースを考えていたはずだが、古い地図にはない百蔵浄水場というのがある。水道タンクがあると書かれていたのはこの浄水場のことかしら?
立派なお庭の手入れをしていた方に伺ったら、右は上の方がきついが道が良いという。こちらの方が短縮コースかなと思って、右の浄水場の方に向かった。東コースだった。こちらは登りきったところで、西に山頂へ行き、扇山方向は後戻るのだ。後から考えたら、地図を取り出して聞けばよかったのにね。
浄水場の前にはパークゴルフ場があった。営業しているのかしら?浄水場の上のトンネルをぬけ、しばらく歩くと、横に登山口があった。
しばらくは緩い登山道で道の際に雪がある程度だった。
展望が良くなってくると、ほとんど直登コースで、石に雪がついて滑りやすいが、雪は水分が多くて、アイゼンなしでも何とか登れた。ロープが張ってある所もあった。
息を切らせながら、1時間ほど登ると雪がおおくなり、木々にも雪がたくさんついていた。扇山への分岐にでて、左に向かうとかなりの積雪。踏み跡はなく、私たちが最初の訪問者らしい。
扇山方面への道 雪のついた灌木
山頂へは急なのぼりがあるのかと思って、アイゼンをつけてから向かうと、平坦な道の先に山頂があった。湿った雪と落ち葉がアイゼンについて、団子状になり、足が重くなる。時々落としながら行く。
山頂には誰もいなくて、独り占めだったが、間もなく多分私たちが間違えた西コースから登ってきた単独行の方がいらした。
ガスがかかってきて、山頂からは富士山は見えず、反対側の山々も見えなくなった。まだお昼には早いので、扇山で昼食を取ろうということで、元来た道を分岐まで戻る。扇山方面は、昨日歩いた方らしい薄い踏み跡があったが、今日は誰もまだ来ていないようだった。扇山まで2時間半くらいらしい。
少し雪の深いところをサクサクと下りていく。しばらくすると雪が薄くなり落ち葉と岩と雪の道をだどり、コタラ山(登り口は見当たらなかった)の巻き道のような平坦な道を進む。
うっすらと、登った百蔵山の頂上が樹木越しに見える。
後からいらした先ほどの方に追い抜かれる。淡々とした道をたどるが下りが多い。霧の中に高畑山か倉岳山か分からないが反対側の山々も白くなっていた。
宮谷への分岐をやり過ごし、そのまま直進する。
あれ、まだ下るのか!まだまだ先が長そう。向こう側に扇山の山頂らしいところが見える。 アイゼンをつけた靴
また登らないとならない。最後の下りが終わったあたりでは日が良くさして暖かい。雪は大分積もっている。
そこで休んでいる若い女性がいらした。私たちもそこで食事をすれば暖かくてよかったのだけれど。その方も百蔵山からいらしたとのこと。私たちが小休止をしている間にその方は先にいらした。
そこからは登りが続いた。雪はどんどん深くなるし、風で樹上の雪が降ってくる。氷の塊が落ちてくることもあり、結構痛い。
ひたすらのぼりが続くが山頂にはまだしばらくかかりそうということで、比較的に風が当たらない場所で、昼食とした。もう1時をだいぶ過ぎていたからだ。
登山道の横の広めのスペースにシートを広げて、食事を広げる。お湯が沸くまで時間がかかりそうなのでカップラーメンだけ必要な人の分を作った。
しかし、シートの下からは冷気が伝わり、しかも食事の準備の段階で、突然雲がでて、日が差さなくなって、急激に寒くなった。震えながら食事。洋酒入りのテョコをお持ちいただ人から分けていただいた。少し体が温まったかな。手袋にホカロンを貼ったりして暖を取った。
しかし日差しが戻らず寒いので、食事が終わってすぐに、出発。冷えた体も登りが続くうちに温まってきた。最後の登りの小広場には三角点があり、横の木に、小さな標識が。大久保山だそうだ。
そこからは相当に積もった気持ちの良い、雪道をゆるやかに登っていくと扇山の山頂に出た。
スノーハイキング
扇山の山頂から富士山が見えるかなと期待していたが、雲が厚くなり、まったく見えなかった。日差しはあるのにね。
権現山方面への分岐の標識
山頂の雪の上で遊んだり写真撮ったりしていたら、東関東大震災の発生時刻となり、皆で黙とう。下の方からも防災無線で知らせ、サイレンが鳴り響いていた。山頂にいらした家族連れも黙とう。
その後君恋温泉目指して、犬目方面への気持よい雪道を辿る。しっかり踏み跡がついていて、迷うこともない。
しばらく行くと君恋温泉の大きな看板があり、そちらに入る。だんだん雪も少なくなり、落ち葉と押しが多い結構急な道を、下りて行く。
さらに雪の少なくなった道をたどると、不動大滝の標識で、滝が見え、急な鉄板の階段を下りると、滝の下にでる。結構水量豊富。
また反対側の急階段を上って、少し登りの道を歩いてていくと、ブドウ棚のある畑が現れ、煙突から煙が上がる建物に出会った。君恋温泉だ。
一応宿泊もできるとあった。日帰り入浴は500円。紅梅が何本か5分咲きくらいに咲いて良い香りがしていた。
温泉は今日は女湯のみで男女交替で入ってくださいとのこと。
私たちは先に入らせていただいた。かすかに硫黄のにおいがしていた。温度はちょうど良かった。
風呂から上がってみると、こんにゃくの煮物がデンと置かれていた。ちょっと味見。少しピリ辛でおいしかった。友人がビールを4本も頼んだので、特別サービスとして、白菜の漬物まで頂いた。石油ストーブをつけてくださり、枝から落ちてくる雪で濡れた衣類も乾かせた。ありがとうございます。
ゆっくりしてタクシーで鳥沢駅へ。今度は5人乗りで鳥沢まで2330円。帰るとき、温泉の前からシルエットの富士山が雲をいだいて見えた。
3月に雪山登山がこんなに東京に近いところで楽しめるとは思わなかった。最初は乗り気ではなかったが雪のおかげで楽しいハイキングになりました。
金野と申します。
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