10月15・17日 東京都 荒川区一般公演/荒川区汐入東小学校
10月18日 秋田県 能代西高校
10月21日 福島県 福島工業高校
2日間に渡って行われた汐入東小学校での公演は、荒川区の地域のみなさん、そして同小学校の3~6年生が観劇してくれました。一般公演では小さな子どもたち、中学生、大人のみなさん、先生方、いろんな世代の混ざった客席となり、それぞれの目線で舞台を楽しんでくれました。また、3~6年生のみなさんは本当に真っ直ぐな心と熱い視線で、2時間を超える舞台を私たちと共につくってくれました。ヘレン班にとって小学生のみなさんと出会うのはこの公演が初めて。とても貴重で嬉しい経験となりました。両日とも終演後には舞台裏見学が行われました。子どもたちは勿論、お父さん、お母さん、先生方が一諸になって、驚き、楽しみながら舞台装置、音響、照明の仕組みを見ていました。それは、さっきまで見ていた芝居をじっくり振り返ることの出来る時間になったのではないでしょうか。さらに役者たちがみなさんを見送る際、それぞれに伝えてくれた言葉を聞き、みなさんの中に芝居を通して多くの事が刻まれたことを確信できました。舞台設営のために朝早くから重たい荷物を運んでくれた、父親の会のみなさん、PTAのお母様方、そして荒川区地域振興公社のみなさん本当にお世話になりました、ありがとうございました。
荒川区での公演後、バスは能代西高校のみなさんに出会うため、北を目指して走ります。18日、能代文化会館の客席には静かに、しかし目の前で起こることを見逃さずにいる生徒さんたちの姿がありました。風は3年前に「Touch~孤独から愛へ」を能代西高校で上演しました。また、みなさんに会える日が来ることを願っています。そして終演後には演劇部の生徒さんたちが興味津々に解体される舞台上を歩き、役者やスタッフとの交流が生まれました。
福島工業高校の生徒さんは、開演前から元気いっぱい、体育館に彼らの声が響き渡っていました。それが一転、芝居が始まるとこちらがびっくりするくらい真剣な眼差しが向けられました。演劇を観るということに構えることなく、時に自由に笑い、反応し、かと思えばピンと張りつめる瞬間があったりと、客席が舞台をつくり出す空間がそこにはありました。
終演後、先生、そして生徒さんが私たちに会いたいと、楽屋を訪ねてくれました。その表情はとても活き活きとしていました。またサッカー、バレー、バスケ部の皆さんが準備や片づけを手伝ってくれました。そこかしこで生まれる会話、いつかまた今日のこと思い出してくれたら嬉しいです。
10月も半ば、寒さに負けず「ヘレン・ケラー」の旅班は次に出会うみなさんのもとへ走ります。