風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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日々の出来事を速報!!

Touch~孤独から愛へ 2013秋 九州ツアー 第10週目

2013-11-30 21:36:21 | 全国巡回公演
今週は、大分県佐伯からスタートです。

11月25日 佐伯豊南高校(大分)
   26日 吉野東中学校(鹿児島)
   27日 九州産業大学付属
   28日  九州産業高校(福岡)
   29日 東峰中学校(福岡)


佐伯豊南高校

風の公演は7回目。2年前に『ハムレット』を上演しているので、
3年生とは久々の再会となりました。
ひとりひとりが、敏感に、細かいところまで見てくれていました。



開演前、担当の先生の呼びかけで、客席にいる生徒、先生のみなさんから、
舞台裏でスタンバイしている劇団員へ
「こんにちはー!」
の、あいさつで開演。



カーテンコールでは、生徒会長さんが「当たり前に思っていた、家族や周りの人からの愛情を大切にしようと思いました。」と
真っ直ぐなメッセージを伝えてくれました。







舞台撤去のお手伝いには、100人近くの生徒のみなさんが参加してくれました。
お祭りのように盛り上がりました!



「トラック、バスを見送るまでが芸術鑑賞です!」という担当の先生。
多くの皆さんが、見えなくなるまで手を振ってくれていました。


吉野東中学校

2009年の『肝っ玉おっ母』以来、4年振りの風の公演でした。
前任の担当の先生が『肝っ玉』を見て、「また風を見せたい!」と
劇団に問い合わせをしてくれたことで実現しました。
リラックスしながら、目の前の出来事にストレートに反応してくれていました。



大きな拍手のなか開演。
体育館全体が、期待につつまれます。





元気な男の子たちと部活動の生徒さんが舞台撤去を手伝ってくれました。



舞台撤去後の1枚。手伝ってくれた生徒、先生の皆さんと。


九州産業大学付属九州産業高校



2日間で3ステージ。2200人を超える生徒さんが観劇しました。





開演前にパシャリ。生徒も先生も公演を楽しみにしてくれていました。



1日目は、特進科の1~3年生と普通科の3年生。学校を巣立っていく3年生の
多い回でした。
それぞれの道へ踏み出していく3年生。一緒に見ている1,2年はそんな彼らのことも
感じながら、しっかりと芝居に目を向けてくれていました。



2日目の午前の回は、機械科の1~3年生が観劇。
静かな客席は、集中したエネルギーに満ちていました。



最後は、普通科の1,2年生。
楽しみながら、そして考えながら見てくれていました。
これからの学校を引っ張っていく彼ら。カーテンコールでは、「ありがとうご
ざいました!」
という力強い言葉を送ってくれました。


東峰中学校



去年『Touch』を上演した高校の先生の紹介で、劇団に問い合わせがあり
、公演が実現しました。
全校生徒57人との公演。なんとも贅沢な公演でした。
寒い体育館のなか、ひとりひとりが、驚き、笑い、何かに触れながら見てくれていました。



カーテンコールでは、あたたかい拍手が体育館に響きました。







舞台撤去には、3年生とほとんど全員の先生方、事務の方までが手伝ってくれました。
生徒はもちろん先生方も興奮しながら、楽しんでくれていました。



今週は、人と人とのつながりと強さを改めて感じました。
可能性をたくさん持った若い観客との出会い。
演劇というものを通して、若い彼らに何かを感じてほしいという熱意をもった先生方の姿。
一回の公演のなかで、目に見えないさまざまな交感が起こることに歓びを感じ、
しっかりとやり抜いていきます。

文:佐藤勇太(フィリップ)

Touch~孤独から愛へ 2013秋 九州ツアー 第9週目

2013-11-23 14:53:47 | 全国巡回公演
今週は鹿児島県内での1週間でした!

11月18日 明桜館高校
19日 <午前>鹿児島情報高校
<午後>志學館中等部・高等部
20日 鹿屋農業高校
21日 志布志高校



明桜館高校

10月に上演する予定だった明桜館高校ですが、台風の影響で休校となり1ヶ月延期しての上演となりました。



開演前の体育館内。初めて見る舞台装置に皆の期待も膨らんでいきます。

実はこの学校は鹿児島市内の甲陵高校と鹿児島西高校という学校が一つになり、三年前に出来た新しい学校です。
全校生で演劇を観るのも初めてということで本当に楽しんで観てくれました。



片付けの際にハロルド演じる柳瀬を囲む生徒たち、舞台上にあった家具のエピソードなどの裏話を楽しんで聞いていました。





沢山の生徒たちと交流ができました。参加してくれた皆に感謝の気持ちでいっぱいです。


鹿児島情報高校

次の日は鹿児島市内の宝山ホールにて、二回公演。



まず午前中に観てくれたのは鹿児島情報高校の皆さん。



開演前の担当の先生のお話、見事に客席を笑わせ、その勢いそのままに子供たちは舞台を盛り上げてくれました。



カーテンコールではとても立派な花束を頂きました。

開演前に校長先生から「高校生活で沢山の楽しいこと、悲しいこと、時には怒りを覚えることを経験して、そうして人間の感性は育まれていきます。」という挨拶がありましたが、まさに彼らの感性に触れた公演でした。


志學館中等部・高等部

午後は志學館中等部・高等部の皆さん。
今まで『ヘレン・ケラー』『星の王子様』『肝っ玉おっ母とその子供たち』『ハムレット』と取り上げてもらった学校ですが、今回の『Touch』で風の全国巡回公演の演目全てを上演したことになります。





開演前に打ち合わせにきた生徒会の皆さんに舞台裏を案内する柳瀬。子供たちから次々に質問が飛んできました。



公演は客席からの大きな拍手でスタート。最初から最後まで真剣に観てくれました。



上演後のロビーで演劇部、そして有志の皆さんとの座談会。生徒だけでなく先生も興奮し、とても楽しい時間となりました。


鹿屋農業高校



開演前の体育館入り口にて。
続々と生徒たちが集まってきます。









本当に茶目っ気たっぷりの子達ばかりでした。上の写真を流れで見て頂ければ彼らがどれだけこの一日を楽しんでくれたかお分かり頂けると思います(笑)

僕らもとても楽しませてもらいました。


志布志高校



こちらも開演前の体育館に集まる子供たちの様子。
脇に停められたトラックの大きさに驚きながら、期待も高まっていきます。

笑い、驚き、そして涙を流して観てくれた生徒さんたち…



カーテンコールで感想を言ってくれた代表の子は「家族や色々な人から支えられて生きている。その愛情をこれからも大切にしたいと思います」と力強く笑顔で話してくれました。







普段触れることのないものや、知ることのない舞台裏の様子を見聞きしながら、彼らは最後まで楽しんでくれました。



鹿児島であっても木々の葉も色づき始めて来ました。寒さはましていますが、公演会場はいつも舞台・客席の熱気があり、上演後の交流で『Touch』班は子供たちから元気をもらっています。

そして、ちょうど1ヶ月後(12月23~25日)にはレパートリーシアターKAZEでの『Touch』凱旋公演!公演地での熱気をそのまま東京に持ち帰るつもりですので、多くの方のご来場をお待ちしております!!


文:佐野 準

Touch~孤独から愛へ 2013秋 九州ツアー 第8週目

2013-11-17 12:52:30 | 全国巡回公演
日曜日、週のはじめはトラックの掃除から。


いよいよ第8週目に入った今週は、土曜日までビッシリ詰まった1週間でした。

11月11日 伝習館高校(福岡)
  12日 長崎女子商業高校(長崎)
  13日 長崎鶴洋高校(〃)
  14日 錦江湾高校(鹿児島)
  15日 福岡教育大学附属福岡中学校(福岡)
  16日 クラーク記念国際高校 福岡中央キャンパス(〃)


での公演でした。


伝習館高校

190周年を迎えた同校のPTA主催行事としての『Touch』の公演でした。



当日は、200名近い保護者の方も一緒に観劇です。


↑終演後、保護者の方が手作りパイとコーヒーを差し入れてくれました。

「家に帰ってから『Touch』について親子でどんな話をするか楽しみです」と教頭先生が笑顔で語っていました。


↑片付けを手伝ってくれた生徒たちと。


↑最後まで見送ってくれました。


長崎女子商業高校

風の公演は7回目、『Touch』は3回目となる学校です。


↑開演前の会場。


↑二階席から。場内は芝居への期待感でいっぱいです。

校長先生から「みなさんの先輩たちも〈風〉の芝居を観てきました」と劇団紹介があり、開演しました。
リラックスした中で様々なことに思いをはせている客席が印象的でした。


長崎鶴洋高校

7年ぶりの公演です。


↑朝から野球部員が手伝ってくれました。


↑体育館はビッシリです。


↑開演直前のトランシーバーチェック。

熱心に舞台を見つめる姿が芝居を押し上げてくれます。

「うちにはトリートみたいな子がいっぱいいます。今日の芝居はみんなにとって良かったと思います。みんな、自分や友だちのことを重ねながら見ていました。」
と、片付けの最中に語りかけてきた生徒の言葉が心に残ります。


↑片付けの全景。


↑片付けの中での交流。


↑こんなことまで手伝ってくれました。


↑片付けを手伝ってくれたみんなと。


錦江湾高校

3年前に『ハムレット』をやったばかりの高校です。


↑校庭からの風景、桜島も見えます。


↑開演を待つ体育館で。

盛り上がった本番の後、100人をこえる生徒たちが片付けを手伝ってくれました。














↑片付けのお手伝いの中での1コマ。
 
「なんて言ったらいいのかわかりませんが、まだ興奮しています。高校生になってこんなに興奮したのは初めてです。」と、語ったラグビー部の彼の顔が忘れられません。


↑片付けを手伝ってくれたみんなと。


福岡教育大学附属福岡中学校

初めて劇団を呼んで演劇鑑賞をする学校です。もちろん、「風」は初めて。


↑いよいよ開場です。

『Touch』を楽しみにしていたことがよくわかる客席で、少し乗せられてしまいました。

2幕開演3分前の予鈴から、2幕を催促する拍手が鳴りやみません。2幕の開演を早めたのは初めてでした。


↑カーテンコールも拍手が止みませんでした。


クラーク記念国際高校 福岡中央キャンパス

この学校も劇団を呼んでの演劇鑑賞は初めての学校です。

午前中にクリエイティブコース1年生の20名ほどでバックステージツアーが行われました。


↑はじめに舞台に上がって本番通りの照明の中で客席を振り返ります。


↑舞台監督の佐田の説明に興味津津です。


↑本番では見ることのできない細かい部分に驚きの声が上がります。


↑音響オペレーターの酒見の説明に聞き入る参加者たち。

前日とは打って変わって食い入るように舞台を見つめる姿が印象的でした。
様々なことを感じ、そして考えていることがよくわかる客席でした。


↑終演後の座談会の参加者と。



決しておごることなく、客席と向かい合うなかから、演劇とは何か、演劇のなすべきこととは何か―と問い続けていかなければと思います。

『Touch』九州ツアーはいよいよ9週目に入ります。

柳瀬 太一 記



Touch~孤独から愛へ 2013秋 九州ツアー 第7週目

2013-11-09 17:34:28 | 全国巡回公演
『Touch~孤独から愛へ』いよいよ折り返し点をむかえた今週は 

11月5日 福岡講倫館高校(福岡)
  6日 本庄高校(宮崎) 
  7日 大分中学・高校(大分)
  8日 御船高校(熊本) 


での公演でした。


福岡講倫館高校 

場所はももちパレス。
毎年2年生のみの鑑賞で昨年に引き続いての上演でした。
以前の上演を含めると『Touch』は3度目。
ご担当の村上英司先生から「自分たちの生き方や夢について考える有意義な時間にしてほしいと思います。」という生徒さんたちへのメッセージで開演。
全800席の中の300人でゆったりとした空間、やわらかい感性が向けられていました。


 
終演後には5人の演劇部と3人の希望者にバックステージツアー。
ハロルド役、柳瀬の説明を熱心に聞きながら舞台装置や道具類に見入っていた生徒さんたち。



この学校で毎年人権に関する講演会で講師をしており、トリート役佐野の友人でもある”脳性マヒのマジシャン”(写真向かって左)森裕生さんを先生方がご招待して下さっていました。

 
↑座談会終了後の1枚

座談会にいらした先生から「包み込むという意味で、ハロルドに女性性を感じました。」と感想をいただき、柳瀬も包み込むということはハロルドを演じる上では意識しているとお答したそうです。
男くさい作品に対し、女性ならではのご感想が伺えました。


本庄高校



本庄高校体育館、さすが南国宮崎!半袖で作業ができるほどの陽気で生徒さんたちも元気いっぱいで目の前に出来上がった舞台空間歓声を上げながらにぎやかに入場、そして上演中は終始ハッキリした反応を返してくれました。







終演後は2年1組のみなさんとバドミントン部の生徒さん2人が有志で手伝いに来てくれました。
舞台装置を見たいと急きょ舞台見学が始まり、本当に細かいところまでみんなが興味を持ってくれて装置に上ったり、小道具を手に取ったりしながらその感触を楽しんでいました。

そして何と!校長先生は「58年間ではじめて泣きました。」とおしゃっていたそうです。



トラックの駐車位置が体育館からちょっと距離があったのですが、みなさんに手伝ってもらってとても助かりました。
ありがとうございました。


大分中学・高校



こちらは今年7月20日にオープンしたばかり、白さが際立つ複合施設ホルトホールでの上演でした。



全校1000人の生徒さん。
中学生と高校生、全体で6年間幅のある年齢層の客席は、真新しい場所でこれから初めて展開される『Touch』への期待感が高いことが舞台装置を見て「わあーっ」と笑顔になったり、指をさしながら隣の友達と話している姿から伝わってきました。
そのままの期待を乗せた大きな拍手をもらい開演。
トリートとフィリップのやりとりを楽しみながら、そしてハロルドにはすっと集中してくる流れが1000人の生徒さんの隅々まで行き渡っていました。





ホルトホールのロビーに展示してあった大分高校書道部の作品。
かなりの大判でとても迫力があり、生徒さん達の勢いと力強さと信念を感じました。


御船高校

今週最後は、ちょうどツアーの中日!
御船高校体育館での上演となりました。
人数は600名。
ご担当の上原先生は、朝、私たちが到着した時から開演までのあいだ、お時間のある限り体育館に足を運ばれ作業をご覧になり、開演前にはその様子を生徒さんたち全員に伝えて下さいました。の
おだやかな印象の生徒さんたちは、登場人物と一緒に笑ったり、疑問を持ったりしながらもしっかりとその出来事を見ているというものを感じさせてくれました。







終演後は図書委員(彼らは朝の搬入も手伝ってくれました!)とハンドボール部の生徒さんたちが搬出を手伝ってくれました。
集合している後ろで部活をしているのがハンドボール部のみなさんです!


今週も「いつもそばにいる家族や友だちを大切にしたいと思いました。」という感想を多く聞きました。
大分高校書道部の書にあった”絆”、東日本大震災以来よく耳にする言葉のひとつだと思います。
普段あまりにも普通にそばにありすぎてなかなかわからない失くして初めて感じたり、気づいたりするもののひとつでもあると思います。
トリートとフィリップの兄弟の”絆”、そして余所者であるはずのハロルドがふたりと築いたとても強い”絆”、ハロルドがもうひとつの世界に旅立った時、それは永遠のものになります。
しかし、永遠のものになってしまう前の”今”、今を共に生きているかけがえのない存在の中にある”絆”を発見することは生きていく上での大きな力になると思います。
だから今、”絆”なのだと思いました。

『Touch』を通して生徒さんたちが自身で見つけ出したものや感じたものが、生きるパワーになることを信じて、願って、これからのステージを続けていきたいと思っています。

文:仲村三千代


Touch~孤独から愛へ 2013秋 九州ツアー 第6週目

2013-11-04 08:48:19 | 全国巡回公演
10月28日 佐賀商業高校(佐賀)
  29日 松陽高校(鹿児島)
  30日 鹿児島南高校(鹿児島)
  31日 伊集院高校(鹿児島)
11月1日 大川樟風高校(福岡)



佐賀商業高校

季節はずれの台風が過ぎ、今週は九州でも秋の涼しさを感じるようになりました。トップの画像は佐賀商業高校の開演前の様子ですが、生徒たちも秋の装いとなってきました。

三年前にも『ハムレット』を上演した体育館で、今の生徒たちも楽しみながら、そして集中して舞台に視線を送ってくれました。

片付けでの交流の中でも、彼ら自身が元気に掛け声を掛け合いながら、笑いの絶えないひと時となりました!







片付けの最後はバレー部の皆さんが「来年の春高バレーに男女バレー部は必ず出場します!その時に東京で再会しましょう!」と高らかに宣言してくれました。

来年の彼らの活躍が今から楽しみです。


松陽高校

火曜日からは一気に南下し鹿児島での三日連続の公演、松陽高校の皆さんは全校生徒が会場となった伊集院文化会館までバスで移動しての公演でした。


↑会場に入ってきた生徒たちは、まず舞台装置に驚き、これから何が始まるのかとその期待が高まっていきます。

開演前は、この鑑賞行事が学校創立30周年の行事の一つであるということで校長先生が学校の歴史、それだけでなく風や『Touch』の今までの歩みも紹介してくださいました。

もちろん舞台が始まってからの子供たちは、歴史だけではなく、彼ら自身がいる「今、このとき」を感じながら思いきり楽しんでくれていました。





終演後、舞台上ではもちろん片付けが行われていますが、客席にはバスを待つ生徒たちがその様子を見ながら感想文を書いていました。
中には舞台に近づき、僕らに声をかけてくれたり、直接感想を伝えにきてくれた生徒も。


鹿児島南高校



鹿児島南高校では体育館での公演でしたが、生徒たちは普段とは一変した体育館の様子に驚き、開演を心待ちにしてくれています。



その舞台裏では、俳優たちもこの様に客席の熱を感じながらスタンバイをしています。



最後まで熱い眼差しを送ってくれた生徒たちを代表して、お礼の言葉を述べてくれた生徒さん。自分の感じた登場人物の想いや“人と関わること”の大切さを話してくれました。



もちろん、片付けの時には沢山の生徒たちが劇団員に笑顔でそれぞれの感想を伝えてくれました。本当にありがとう。


伊集院高校

木曜日は火曜日に公演を行った伊集院文化会館に再び戻り、伊集院高校の皆さんと会いました。



2011年にも『ハムレット』を観てくれた三年生たちとは二年ぶりの再会となりましたが、舞台は担当の先生のカウントダウンから盛大な拍手によって幕を開けました。



その盛り上がりは冷めることなくカーテンコールではスタンディングオベーションをする生徒たちも。



本当に最後の最後まで温かい空気に包まれた公演でした。


大川樟風高校

今週の最後は福岡県大川市にある大川樟風高校での公演。かつては大川高校・大川工業高校というこの地区にあった学校が一つになり11年目の記念の公演でした。



体育館の入口に素敵なアーチまで用意して頂き、会場に足を踏み入れた生徒たちはこのアーチをくぐった後、『Touch』の舞台装置に「えぇ!」「すごい!」と歓声を上げてくれていました。



カーテンコールで挨拶をしてくれた生徒は、普段なかなか触れることのなかった演劇に触れた喜び、そして彼の心の中に今回残ったものを僕らに伝えてくれました。

片付けにも約40人の生徒が駆けつけてくれ、劇団員たちに様々な質問をしながら楽しい交流の時間となりました。





記念に創った色紙を受け取った生徒もみんなの歓声を受けながら、そこに書かれた文字や絵を見つめていました。
彼らのそれぞれの心の中にもきっとこれからもこの日のことが残ってくれる、そんな気がしました。



早いもので九月下旬から始まったこのツアーも間もなく折り返しを迎えようとしています。
各地の子供たちとの出会いにエネルギーをもらいながら、メンバー全員が明日からの新しい出会いを楽しみにしています。


文:佐野準