風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

『肝っ玉おっ母とその子供たち~あとから生まれてくる人たちに』 春のツアー⑤

2010-06-29 13:23:18 | 全国巡回公演
『肝っ玉おっ母とその子供たち』のツアーも後半となりました。

今週は 山口県 宇部フロンティア大学附属中学校附属香川高校
    大阪府 阿倍野高校
    岡山県 備前緑陽高校
    大阪府 文の里中学校
    京都府 京都外大西高校の公演でした。

子供たちの舞台を見つめる様々な視線とその子供たちを見て新たな発見をする先生方、そして舞台に立つ俳優たち、1回1回のステージは舞台と客席から生まれる発見だけにとどまらずそこから1人1人の環境へとひびき合っていきます。単におもしろいというだけでなく、今、若い観客に芝居を見せていくとはどういうことなのか。
今一度、芸術鑑賞の必要性や重みが感じられるツアーです。


↑開演直前の様子です。



↑カーテンコールの様子です。


↑片付けを一緒にしてくれた生徒さんたち、片づけを通して俳優やスタッフといろいろな話をすることができました!!

『肝っ玉おっ母とその子供たち』のツアーは来週島根からスタートします!


レパートリーシアターKAZEでは7月21日~25日に『肝っ玉おっ母とその子供たち』の凱旋公演があります。ぜひ劇場まで足をお運びください!!

“子どものための優れた舞台芸術体験事業”『星の王子さま』ワークショップ

2010-06-27 22:32:45 | “文化芸術による子供育成推進事業”

↑「おーい、おーい、どこへ行ってしまったんだよ」台詞の稽古をする子どもたち。


文化庁“子どものための優れた舞台芸術体験事業”(旧・本物の舞台芸術体験事業)『星の王子さま』の公演が9月13日~10月7日という日程で行われることが決定し、6月21日から、公演のためのワークショップが行われています。今年は、中国地方(鳥取、島根、岡山、広島、山口)の小・中学校17校での上演が行われます。

6月21日から25日までは鳥取県、島根県、岡山県の10校でワークショップが行われました。どの学校も楽しみに私たちを待っていてくれました。
この公演が、学校にとって本当に有意義なものとなるよう、先生方と交わされるたくさんの話を通して、その日にしかつくることができない公演を一校一校つくっていきたいと思います。先生方からも、日々子どもたちと接するなかで、自分の児童・生徒たちに見せたいもの、その想いを、私たちに伝えてくれ、さまざまな話を聞くことができました。本番まであと約3カ月。私たちも公演の日がとても楽しみです!


↑会場となる体育館に子どもたちが『星の王子さま』の台本を手に入ってきました。


↑芸術監督の浅野から、『星の王子さま』のあらすじや、参加の内容が伝えられます。


↑まずは出演者として立つところから。子どもたちは真剣に舞台に集中してくれました。


↑西垣耕造と台詞の稽古が行われます。


↑休憩中の子どもたちも、好奇心いっぱいでした。音響機材や簡単なセットのまわり集まって舞台に触れてみます。


↑歌を一緒に歌うと、いよいよ通し稽古。俳優の芝居に合わせて参加の部分を演じてみます。


↑笑い声とともに夜空に消えていく王子。子どもたちはそれぞれに別れを告げます。
真剣に取り組む気持ちが、かけがえのない舞台をつくる。
子どもたちはしっかりと出演者として立ってくれました。

私たちもみなさんとつくる本番がとても楽しみになりました。最後には芸術監督アシスタントの江原から「本番もよろしく」と全校児童・生徒に声がかけられ、ワークショップは終了しました。
来週は広島県、岡山県の学校でワークショップを行います。

『Touch~孤独から愛へ』春のツアー6

2010-06-26 15:29:00 | 全国巡回公演
そろそろ旅も折り返し地点。第5週目となりました。。
山田高校(岩手)、宮古商業高校、宮古工業高校、宮古水産高校(岩手)、大槌高校(岩手)、矢島高校(秋田)での公演でした。
今週も体育館での公演が続きます。体育館での公演は舞台や照明も一から仮設する為、とても多くの部材を使用します。搬入や搬出にも時間がかかります。その為、生徒の手伝いを学校側にお願いしています。
勿論、ただ荷物を運んでもらうだけではなく、実際に舞台で使用された部材に触れる事でより公演に近づいてもらいたいという面もあります。自分が持っている一つ一つのものに役目があり、その集合として舞台が、公演が出来上がっている事に触れてもらいたいからです。
またそこで行われる俳優やスタッフとのコミュニケーションも大事なものであると考えています。生徒達にとって、我々は日常生活から外れた「第三者」なのだと思います。そんな触れ合いが子供達に何を伝えていけるか、『Touch』の巡回公演を通してまた改めて考えさせられています。


↑山田高校の皆さんと。この直前まで大雨が降っていてスタッフはずぶ濡れになってしまいました…。
 

↑宮古市民文化会館での開場風景。市内の高校の合同公演でした。開場中の雰囲気と上演中の空気が全く違っていて驚きました。




↑大槌高校の皆さんと。図書委員、部活動の生徒さん達が沢山集まってくれました。本当にありがとう!


↑矢島高校でのカーテンコール。



↑卓球部の皆さん。とても元気があって積み込みもスムーズに進んでいきました。

来週も東北地方での公演が続きます。
また新しい出会いと触れ合いが待っていることでしょう。

『Touch~孤独から愛へ』春のツアー5

2010-06-26 14:16:25 | 全国巡回公演
『Touch』の旅も第4週目を迎えました。
4週目は東海大学付属望洋高校(千葉)、上三川高校(栃木)、金足農業高校(秋田)、流山高校・柏特別支援学校流山分教室(千葉)、日本大学豊山高校(東京)、福島工業高等専門学校(福島)での公演でした。

ちょうど東海大学付属望洋高校での公演より関東地方も梅雨入りし、雨や暑さとの戦いとなった一週間となりました。体育館での公演は天候は勿論、気温にも左右されます。そんな環境の中で観客である生徒達は関心を持ってこちらに向かってきます。我々はその力をまた彼らに向かってぶつけていきます。そうして生まれた関係は小さな循環であり、その循環の積み重ねが一つ一つの公演となり、大きな『Touch』の巡回公演となっていきます。


↑東海大学付属望洋高校・講堂の片付けの様子。講堂は普段式典でしか使用しないそうです。『Touch』の空間に変わって驚きの声が挙がっていました。




↑上三川高校1年4組の皆さんと記念写真!


↑金足農業高校では仕込み(設営)から文化委員の皆さんが手伝ってくれました。

風と文化委員とで一緒に組み上げた舞台。皆にはどう映ったのでしょうか?




↑流山高校の皆さんと。演劇部の皆さん、大会での受賞おめでとうございます!!
皆さんの真剣な様子は僕たちにもとても良い刺激になりました。これからも楽しんで演劇活動を続けて下さいね!


↑日本大学豊山高校演劇部の皆さんと。部員の中にはレパートリーシアターKAZEで行われている「青少年のための劇場体験週間・星の王子さま」を観て演劇をはじめた生徒さんも。


↑福島工業高等専門学校の演劇愛好会の皆さんとの座談会。学校として芸術鑑賞は初めての試みだそうです。全校生徒の舞台に向けられた真摯な眼差しが印象的でした。

公演を行う度、『一期一会』という言葉を思い出します。今日の公演が生徒達とのただ一回きりの出会いだ、と。それでもその一回目がなければ再び出会う事は出来ません。
また、どこかでまた出会える事を楽しみにしています。

5週目は岩手、秋田へと向かいます!



『肝っ玉おっ母とその子供たち』春のツアー⑤

2010-06-25 18:59:31 | 全国巡回公演
春の旅公演後半、5週目に入りました。6月14日、京都府の聖カタリナ高校での公演から始まり、武生工業高校、安来高校、東海大学翔洋中学・高校を巡演しました。
「在学中に一度は本物の舞台を見せてあげたい」「初めて肝っ玉を見たときから、いつか本校で上演をと思っていました。」という先生方の願いを受けての公演。
安来高校の公演後、生徒代表の男子が話してくれたことはとても印象的でした。「僕は中学・高校と野球をやってきました。今回の劇では、自分の人生に大事なものがあるのではないかと思いながら見ていました。この劇を見ることができて本当に良かったです。」
終演後の座談会や、片付けの場、そしてホームページに寄せられるメッセージの中にも、過去の時代のことを想い、そこから自分たちの今、そして未来の自分を見つけようとしている若い人たちの姿があります。言葉を交わさなかった人たちの中にも様々な想いが生まれているのではないでしょうか。


聖カタリナ高校でのカーテンコール。生徒さんからの言葉をいただきました!



武生工業高校の皆さんと肝っ玉おっ母の辻由美子。取材をした新聞部はとても熱心なようです。


安来高校の公演後。

演劇部のみなさん。発表に向けて、頑張ってください!


東海大学翔洋中学・高校の講堂での公演。


皆さんと出会った思い出を持ちながら、旅はまだまだ続いています!

『肝っ玉おっ母とその子供たち』春のツアー④

2010-06-13 01:00:52 | 全国巡回公演


『肝っ玉おっ母とその子供たち』のツアーは早くも第4週目を迎えました。ツアー第4週目は、大阪府・関西大倉高校、京都府・伏見工業高校、大阪府・清明高校、クラーク記念国際高校 大阪キャンパス、島根県・松江商業高校での公演でした。

ツアー中盤を迎えて改めて感じたことは、芸術鑑賞にかける先生方の思いを背負っているということでした。長年芸術鑑賞を行なっていなかった学校、久しぶりに演劇を鑑賞するという学校もありました。先生方からは、「私たちが演劇にかけている熱意を生徒たちに感じてほしい」という声もありました。それは私たちが、子どもたちが見やすい演目、わかりやすい内容、楽しめるだけのものを演じるのではなく、現在高校生で、勉強やスポーツやあらゆる部活動に打ち込んでいる彼らが、今も、もちろんこの先大人になっても常に隣り合わせにあるもの―「人」、人間、その生き方について考え、共感し、批判出来る場であることが重要なことだと感じました。勉強をしていても、部活動の時も、日常生活でも、常に彼らの隣にあるのは「人」の存在です。それはある時先生であり、親であり、親友であるのだと思います。今週は高校生である自分の生活を、ブレヒトが描いた30年戦争の時代に重ね、人が生きるということはどういうことなのか、考え始めたという出会いが多くありました。私たち大人が難しいと思うことも、彼らの想像力を駆り立て、驚くほど細部まで自分と劇とを照らし合わせているのだと感じる旅でした。

一つ一つの公演を大切に、「肝っ玉」の旅は続いていきます。まだ見ぬ人たちとの出会いを求めて。

伏見工業高校の生徒さんは公演前も公演後も舞台設営のお手伝いしていただきました。
芸術鑑賞は初めてとのこと。私たちも皆さんと出会えて嬉しかったです。





クラーク記念国際高校の公演では、公演後ご担当の先生とともに生徒さんが楽屋を訪ねて来てくれました。「私も頑張る」と言ってくれた言葉、私たちも忘れません。


松江商業高校の公演では、公演後演劇部との座談会が行われました。みなさん、いま、この瞬間に集まったメンバーは二度とないメンバーだということを忘れず、チームワークを大切に演劇を楽しんでくださいね。




ツアー中日の祝いは、島根県・松江市の宍道湖畔で行われました。夕日の沈む直前の宍道湖はとてもきれいでした。


『肝っ玉おっ母とその子供たち』のツアー、第五週目は京都府から始まります。また新たな出会いを刻みながら、旅は続いていきます。


『Touch~孤独から愛へ』春のツアー4

2010-06-11 12:50:06 | 全国巡回公演
『Touch~孤独から愛へ』第3週目です。
今週は八千代松陰中学校(千葉)、木更津工業高等専門学校(千葉)での公演でした。


八千代松陰中学校での公演は、生徒達が真剣にステージに向かっていた姿勢が印象に残っています。初めて演劇を観る生徒も多かったのではないでしょうか。様々なシーンで客席が素直に反応していました。
公演後には併設する高校の生徒達が搬出の手伝いをしてくれました。その中には演劇部の皆さんも。俳優やスタッフに様々な質問をしていたようです。




木更津工業高等専門学校の公演は、15歳から22歳までと、幅広い年齢層の客席になりました。




会場の木更津市民会館は満席。演劇を鑑賞するのは7年振りだそうです。工業の学校だけあって客席内に設置した音響席にも注目が集まります。
公演中は物音一つ立てず集中していました。また休憩中にはストーリーやこの後の展開について雑談している光景も。



この2公演で耳にした言葉があります。
「演劇は舞台と客席が共に作る」という言葉です。
舞台上でどんな演技をしても客席が見ていなければ意味がありません。まずはお互いがお互いを受け入れ、そこで始めて何かが生み出されていくのだと思います。そんな出会い・触れ合いを楽しみながら旅は続いていきます。
来週は東海大学附属望洋高校(千葉)から、栃木、秋田と向かいます。

『肝っ玉おっ母とその子供たち』春のツアー③

2010-06-07 21:20:30 | 全国巡回公演


『肝っ玉おっ母とその子供たち』春のツアー第3週目は、岡山県・倉敷南高校、岡山龍谷高校、笠岡商業高校、笠岡高校、笠岡工業高校での公演が行われました。
6月1日に行われた倉敷南高校の公演では、公演後座談会が行われ、演劇部の生徒さん達と公演についてお話をする機会がありました。一緒に参加したおっ母役の辻由美子は、生徒さん達が2時間という短い時間のなかで細かい部分までよく見ていたことに驚き、とても楽しい時間を過ごせたと言っていました。2日、3日と笠岡市民会館で行われた、笠岡市4校の合同公演では、ご担当の先生から「うちの生徒がとても集中していたのに驚きました」という感想を伝えていただきました。普段毎日接している生徒さんと先生だからこそ、そのような変化を敏感に感じることが出来るのだと思います。この公演が、生徒さんたちの記憶の中に、さらには先生方が送る生徒さんたちへの視線も含めて、思い出深いものになってくれたらと願っています。長く4校での合同公演を続けているのだとのこと。「サイクルを問わずその時に良いものを子どもたちに選んであげたい」という思いから、今回の上演が実施されたと聞きました。嬉しいことです。公演後も様々な話が、生徒さんと先生たちとの間に生まれることを願いつつ、旅は3週目を終えました。

↓写真は倉敷南高校、公演後に行われた座談会の様子より。




旅班は岡山を後にして、大阪へ。第4週目は大阪府・関西大倉中学校・高校の公演から、京都、大阪、島根と『肝っ玉おっ母』の旅は続きます。

『Touch~孤独から愛へ』春のツアー3

2010-06-07 11:51:57 | 全国巡回公演
『Touch~孤独から愛へ』第2週目後半。
千葉経済大学附属高等学校での公演を経て、
6月3日 明秀学園日立高校(茨城)
     4日 尾瀬高校(群馬)    の2公演を終えました。

どちらの公演も近隣の会館での公演となりました。
明秀学園日立高校は約800人。尾瀬高校は約200人。客席の空間の違いを感じられた公演だったと思います。

↑明秀学園日立高校の公演(日立市民会館)

↑尾瀬高校の公演(片品村文化センター)

明秀学園日立高校の公演は2階席まで埋まる客席で、舞台との距離があるのですが、その分生徒さんが芝居に関心を持って近づいてきた様に思います。終演後にはセットがどうなっているのか見てみたい、という生徒さん達が実際に舞台を見学していました。




尾瀬高校の公演は舞台との距離が近い分、役者の演技一つ一つを真剣に観ている姿勢が印象的でした。
また、公演前の校長先生の挨拶で「『Touch』とは触れるという事。実際に触れ合う事もそうだが、舞台と客席もまた触れ合うものです。」と仰っていました。

単に『触れる』といっても様々な意味合いがあります。公演を経て子供達の心に何を生み出す事が出来たのか、それこそが私たちが求めている『触れる』という事なのではないでしょうか。
我々の旅はまだまだ続きます。来週は八千代松陰中学校(千葉県)での公演からスタートです。


『Touch~孤独から愛へ』春のツアー2

2010-06-01 11:30:10 | 全国巡回公演
『Touch~孤独から愛へ』の2週目。 5月31日に千葉経済大学附属高校での公演でした。


こちらの学校では全校での芸術鑑賞行事は初めてとの事。我々もどのような公演になるのか期待していました。
当日は午前・午後と分かれての2ステージ。それぞれのステージとも生徒一人一人がそれぞれの視点で観ていたように思えます。
また、午後のステージには演出の西垣が合流。
カーテンコールでこの作品がどの様にして書かれたものか、その背景を伝え、「演劇をする為の劇場ではなく、自分たちの体育館で行われた公演を、元の体育館に戻るところまで楽しんで欲しい」とメッセージ。

生徒の皆さんに、どこまで『触れる』事が出来るのか、これからもまだまだ旅は続きます。



↑本日のベストショット?

搬出は演劇部の皆さん、生徒会の皆さんが手伝ってもらいました。皆さん、ありがとう!